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グレート・リセット
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歴史的転換点に立つ世界
世界は2021年の展望に目を向けていますが、新型コロナウイルスの感染拡大による公衆衛生の危機、そして、パンデミック(世界的大流行)がもたらした世界経済への影響が長引く中、各国の政策立案者は、当面の回復だけでなく、経済システムの変革に結び付けるためにこの機会を生かさなくてはなりません。
長引くコロナ禍において、人々の健康を守るための世界の保健システムは、いまだかつてない危機に瀕している。政治においては、偏狭な自国優先主義や覇権主義、科学においては、高度に専門化された分業体制下での視野狭窄が跋扈し、新興国、先進国問わず、社会的に脆弱な人々の命と暮らしと尊厳が危機に晒されている。他方で、米国および欧州など経済的に豊かな国々が、ことごとくコロナ禍に苛まれる状況...
3月下旬、インドでは新型コロナウイルス感染拡大によるロックダウンが始まりました。その際、優先的に支援が必要な国民に対し、総額約50億ドルの現金給付を行いましたが、その作業は全て、デジタルプラットフォーム上で完結しました。
私たちには、もっと多くの緑が必要です。樹木は気候危機に立ち向かう上で、そして、唯一無二の動植物が生きていく上で鍵となるものであり、雇用、ビジネス、さらには私たちの健康にとっても不可欠な存在です。
新型コロナウイルスの感染拡大により、本来なら何年もかかったであろうデジタル化が、数週間で実現しました。しかし、それは同時にギャップを浮き彫りにし、デジタルインクルージョンの課題に新たな緊迫感をもたらしました。
世界の足並みが大きく乱れています。差し迫った問題に対処するため、従来にも増して協調が重要になっているにもかかわらず、協調の姿勢が後退しています。
現在進行中のパンデミック(世界的大流行)により、バランスが崩れた世界の状態は、今後数年間続いていくと見られています。「ニューノーマル」に落ち着くどころか、今後十年以上にわたり、新型コロナウイルス感染拡大のドミノ効果として、プラスの意味でもマイナスの意味でもさらなる混乱が起こる可能性を覚悟しておかなければなりません。
フライデー・フォー・フューチャーから反政府抗議活動、そして被雇用者動員の取り組みまで、2019年は地球規模の集団行動における注目すべき一年となりました。そして、新型コロナウイルス感染拡大による世界的な課題とその緊急性が、自らのコミュニティの動員や支援のために行動を起こそうとする人とそうでない人の両方を奮い立たせていることで、この流れは、2020年になってからも力と勢いを増...
世界経済フォーラムが毎年発表している「国際競争⼒レポート」の2019年版では、141ヵ国の政府の将来への備えを評価しましたが、ほとんどの国において、この指標をはじめとする重要な長期的指標が低下していることが明らかになりました。パンデミック(世界的大流行)によるロックダウンが世界経済に大きな打撃を与え、さまざまな機関の不備が露呈した結果、「より大きく、そして大胆な政府」が必...