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Future of Economic Progress
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政府・日銀は欧州連合(EU)にならって、気候変動に絞ったストレステスト(健全性審査)を金融機関に課し、今から自然災害リスクへの備えを厚くするべきだ。超低金利環境の長期化と人口減少、AI化の流れで収益環境が悪化している大手銀や地銀にとって、温暖化という力は、対応を誤れば、経営の致命傷にもなりかねない。
第一次産業革命以来、生産効率の向上が経済成長と幸福のカギを握ってきました。分業化、製造、電力、コンピューターはいずれも生産性の向上、GDPの増加をもたらし、その結果として賃金と国民の幸福も増大しました。賃金上昇はモノとサービスの消費拡大を促すばかりでなく、徴税を通じた国家予算の拡大をも意味しました。繁栄の好循環が生まれたのです。他者より多く稼ぐ人が現れ、恒常的な世代間の不...
欧州中央銀行(ECB)は、9月の政策理事会で、マイナス金利の深掘りや資産買い入れの再開を軸とする包括的な緩和パッケージを決定した。マイナス金利の深掘りは広く予想されていたが、資産買い入れの再開は微妙な情勢にあった。国債を買い進むのが技術的にも難しくなりつつある中で、あえてそこに踏み込まざるをえないほど経済は悪くない。実際、資産買い入れについては、政策理事会で多くの反対意見...
経済成長には社会を変革し、繁栄を加速させ、人々に豊かな生活をもたらす力があります。しかし、経済成長の恩恵を社会の最も貧しい人々に届けるためには、雇用の数と質を高めることが欠かせません。良い仕事に就くことは貧困から脱するための代表的な方法です。これは雇用の創出が優先度の高い開発課題――そして決定的に重要な課題であり続けている理由です。
スウェーデンの首都ストックホルムのさわやかな夏は、建築や水路の趣とも相まって旅行者にとっては天国だ。当地で25日から開かれている今年の「世界水週間」のイベントには、各国の政府当局者や、ディアジオ(DGE.L)やアップル(AAPL.O)、ネスレ(NESN.S)といった大企業の幹部ら約4000人が参加する。こういうところに米金融業界のような類の人々が大挙してやって来ないなんて...
デフレ的な世界、つまり世界的な低インフレの時代が終わりに近づいている。米連邦準備理事会(FRB)や欧州中央銀行(ECB)に続き、日銀までもが金融政策のスタンスを変える中で、世界的な低インフレの時代が終わると言われてもにわかには信じられないだろう。
多くの開発途上国では、イノベーションによる経済成長はいまだに実現されていません。知的財産制度が確立されていても、自国の発明者がその恩恵を得ることは少なく、またイノベーションを支える確固とした土壌があったとしても、自国の発明者よりも外国の出願人が取得する特許の方がはるかに多いのが実情です。
近年の地経学的な発展は、国際的な連携の影響力を反映している一方で、既存システムの限界を浮き彫りにしている。日本がG20の議長国を初めて務める年でもある2019年は、国際社会が経済成長を目指した協力の在り方を再確認し、新しいテクノロジーへのレジリエントかつ柔軟性のある貿易の在り方を見直す機会になるであろう。
*本稿は、世界経済フォーラムの年次総会の取り扱いテーマの1つです。