世界経済フォーラム パブリック・エンゲージメント・リード 栃林直子
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2021年7月8日、スイス、ジュネーブ - 今回の世論調査の結果、成人の大多数が、新型コロナウイルスワクチン接種後も、社会的距離(ソーシャル・ディスタンス)を置き、公共の場でマスクを着用することを続ける可能性があると答えました。しかし、スポーツイベントへの参加、レストランでの食事、飛行機の利用、さらには公共交通機関の利用に対する自信は、国によってまちまちです。
この結果は、イプソス(IPSOS)と世界経済フォーラムが、約12,500人を対象に行った新しい調査から得られたもの。同調査は、2021年6月3日から6日にかけ、ブラジル、フランス、ドイツ、イタリア、日本、メキシコ、スペイン、英国、米国で実施されました。
これら9カ国では、新型コロナウイルスワクチン接種後を仮定した場合、75%以上の人が、公共の場で他人と社会的距離をとることを「必ず続ける」または「続けるかもしれない」と答えています。また、国によって異なりますが、10人中6人から8人が、公共の場でのマスク着用を「ぜひ続ける」「続けるかもしれない」と回答しています。
世界経済フォーラム、ヘルスとヘルスケア部門の責任者であるゲンヤ・ダナは次のように述べています。「デルタ株の拡大により、人々は立ち止まり、慎重に行動するようになっています。このようにダイナミックに変化する公衆衛生の状況下では、信頼できる情報源が、タイムリーかつ地域に適した情報を提供することがさらに重要です」。
また、公共の場で社会的距離を置くことやマスクを着用し続けることについての確信度は、国によって異なります。
様々な活動への復帰に対する自信
新型コロナウイルスワクチン接種後、どの程度の期間で様々な活動を再開できると感じるかは、活動の種類や国によって大きく異なります。測定されたほとんどの活動において、自信の度合いは、メキシコで最も高く、次いでスペイン、イタリア、フランスとなり、日本では最も低い傾向にありました。
比較的頻繁に行われる活動について、すぐに、または数ヶ月以内に行うと答えた人の主な割合は、以下の通り。
また、飛行機の利用について、「すぐに利用」または「数ヵ月後に利用」と答えた人の割合も、出身国と目的地によって異なり、主な結果は次のようになっています。
調査について
2021年6月3日から6日にかけて、米国の18歳から74歳の成人と、ブラジル、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、日本、メキシコ、英国の16歳から74歳の成人を対象に、グローバルアドバイザーのオンラインプラットフォーム上で実施したイプソスの調査結果によるものです。結果の合計が100にならない場合や、「差」が実際よりも±1倍に見える場合は、四捨五入や複数回答、あるいは「わからない」や「未記入」の回答を除外したことによるものです。
イプソスについて
世界第3位の市場調査会社。90の市場に進出し、従業員数は18,000人以上。世界5,000社以上のクライアントに75のビジネスソリューションを提供しています。1975年にフランスで設立されたイプソスは、1999年7月1日よりユーロネクスト・パリに上場しています。
<参考>
ワクチン接種への信頼についてのレポートはこちら
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