世界経済フォーラム パブリック・エンゲージメント・リード 栃林直子
Tel.: +81-(0)3-3560-6093 Naoko.Tochibayashi@weforum.org
2021年1月18日、 スイス・ジュネーブ – 新たな世界の情勢に対応するため、1月25日から29日にオンライン形式で開催される世界経済フォーラムの「ダボス・アジェンダ」に、世界のトップリーダーが一堂に会します。「信頼回復に向けた重要な年」をテーマに国家元首や政府トップ、CEO、市民社会のリーダーが招集されます。
本会議ではインパクトの創出、信頼回復、そして2021年に必要となる政策とパートナーシップの形成に焦点が当てられます。
世界経済フォーラムの創設者・会長のクラウス・シュワブは、「新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)という状況下において、優先順位を再設定する必要性と制度改革の緊急性が世界中で高まっています」と述べています。「信頼を回復し、世界的な協力関係を強化することはパンデミックの阻止や力強い回復の促進に向けた、革新的で大胆な解決策を奨励する上で非常に重要です。この唯一無二の会議は、参加する各界のリーダーにとって各自のビジョンを概説し、雇用創出の加速化や環境保護といった現代の最も重要な課題に取り組む機会を提供します」。
新型コロナウイルスのパンデミックは、一組織や個人単独では、世界が抱える経済、環境、社会、技術面の複雑かつ相互依存的な難題に対処しきれないことを明らかにしました。そして、パンデミックが発生する前から顕在化していたシステミックな変化を加速させました。2020年に明らかになったフォルトライン(断層線)は、2021年における重要な岐路でもあります。「ダボス・アジェンダ」は、パンデミックを食い止め、年間を通じて力強い回復を実現する上で、リーダーたちが革新的で大胆な解決策を選択するサポートとなるでしょう。
プログラムの5つのテーマは以下のとおりです。
1.結束力のある、持続可能でレジリエントな経済システムのデザイン(1月25日)
2.責任ある産業の変革と成長の推進(1月26日)
3.グローバル・コモンズのスチュアードシップの強化(1月27日)
4.第四次産業革命におけるテクノロジーの利活用(1月28日)
5.グローバルおよび地域の協力体制の強化(1月29日)
G20の首脳や政府、国際機関による特別講演では、今後1年間の様々な重要な課題について貴重な洞察を提供します。参加者は環境、雇用、第四次産業革命がもたらすイノベーションの進展などの分野で、各国の首脳や国際機関のトップがどのようにリーダーシップを発揮し、行動を起こすのかについて直接話を聞くことができます。
参加する各国首脳は以下のとおり。
中華人民共和国の習近平国家主席、インドのナレンドラ・モディ首相、日本の菅義偉首相、フランスのエマニュエル・マクロン大統領、ドイツのアンゲラ・メルケル首相、欧州委員会のウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長、イタリアのジュゼッペ・コンテ首相、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領、アルゼンチンのアルベルト・フェルナンデス大統領、南アフリカのシリル・ラマポーザ大統領、スペインのペドロ・サンチェス首相、スイス連邦のギー・パルムラン大統領兼経済・教育・研究相、コロンビアのイバン・ドゥケ大統領、コスタリカのカルロス・アルバラード・ケサダ大統領、ガーナのナナ・アド・ダンクワ・アクフォ=アド大統領、ギリシャのキリアコス・ミツォタキス首相、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相、ヨルダンのアブドッラー2世・イブン・アル・フセイン国王、ルワンダのポール・カガメ大統領、セントルシアのアレン・シャスネ首相、特別年次総会2021のホストであるシンガポールのリー・シェンロン首相。
その他各国首脳の参加も、確定が予定されています。
また、国際機関や政府機関、中央銀行から参加するリーダーたちは以下のとおり。
国連のアントニオ・グテーレス事務総長、世界保健機関のテドロス・アダノム・ゲブレイェスス事務局長、国際通貨基金のクリスタリナ・ゲオルギエバ専務理事、国連のアミーナ・J・モハメッド副事務総長、国連開発計画(UNDP)のアヒム・シュタイナー総裁、国連事務次長および国連女性機関(UNWOMEN)の事務局長プムズィレ・ムランボ=ヌクカ氏、国連食糧農業機関(FAO)の屈冬玉(チュー・ドンユィ)事務局長、国連環境計画(UNEP)のインガー・アンダーセン事務局長、国連児童基金(UNICEF)のヘンリエッタ・フォア事務局長、国連世界食糧計画(WFP)のデイビッド・ビーズリー事務局長、国際民間航空機関(ICAO)の柳芳(リウ・ファン)事務局長、米国立衛生研究所(NIH)・米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)のアンソニー・S・ファウチ所長、、経済協力開発機構(OECD)のアンヘル・グリア事務総長、米州開発銀行(IDB)のマウリシオ・クラベルカロネ総裁、国際労働機関(ILO)のガイ・ライダー事務局長、国際刑事警察機構(INTERPOL)のユルゲン・ストック事務総長、国際エネルギー機関(IEA)のファティ・ビロル事務局長、アジア太平洋経済協力会議(APEC)のレベッカ ファティマ・スタマリア事務局長
欧州中央銀行のクリスティーヌ・ラガルド総裁、フランス中央銀行のフランソワ・ビルロワドガロー総裁、イングランド銀行のアンドリュー・ベイリー総裁。
民間部門からは、世界経済フォーラムのメンバーとパートナーから1,000人以上のリーダーが「ダボス・アジェンダ」に参加します。時価総額上位10社のうち7社が通年でフォーラムに参加しており、多くの企業がダボス・アジェンダの週に参加します。また、進行中のプロジェクトを進めるためのワーキングミーティングとして、500人以上の最高経営責任者が一週間を通してセッションに参加します。
市民社会のリーダーの声は課題設定において欠かすことができません。会議の参加者には以下の方々が含まれます。
国際労働組合総連合(ITUC)のシャラン・バロウ書記長、GAVIアライアンスのセス・バークレー事務局長、世界女性指導者会議のローラ・リスウッド事務局長、世界エイズ・結核・マラリア対策基金(GF)のピーター・サンズ事務局長、チャドの先住民族の女性および人々のための協会(AFPAT)のヒンドゥー・オウマル・イブラヒム会長、トランスペアレンシー・インターナショナルのデリラ・フェレイラ・ルビオ会長、世界自然保護基金(WWF)のマルコ・ランベルティーニ事務局長
市民意識の高い若いリーダー1万人以上から選ばれた世界経済フォーラムのグローバル・シェイパーズ、ヤング・グローバル・リーダーズ、テクノロジー・パイオニアと社会起業家のコミュニティのメンバーが「ダボス・アジェンダ」にユニークな視点を提供します。またユース・プラスチック・アクション・チャンピオンも会議に参加し、プラスチック汚染に対する行動の呼びかけや革新的な解決策を共有します。
フラッグシップ・レポートとイニシアチブ
1月25日、シュワブ教授は最新の著書「Stakeholder Capitalism: A Global Economy that Works for Progress, People and Planet」を発表します。本書は、社会がいかにしてパンデミック後の未来を築くことができるかを探求した、世界経済フォーラム創設当初からの活動の基礎となるもの。社会がポスト・コロナの未来をどのように構築できるかを探り、50年前からフォーラムが提唱してきたステークホルダー・アプローチをベースにしています。
また「ダボス・アジェンダ」に先立ち、世界経済フォーラムは1月19日に「グローバルリスク報告書2021」を発表します。このフラッグシップ・レポートは、今後1年間に官民部門において行動に優先順をつけていく際の重要な指標となります。
「ダボス・アジェンダ」では、さらにネットゼロに向けた競争の加速、人種間の平等に向けた新基準の提唱、デジタル格差の解消など、いくつかの世界経済フォーラムのイニシアチブも開始されます。これらのイニシアチブなどの詳細については、会議で発表される予定です。
オープニングイベントとクリスタルアワード
会議に先立って開催されるオープニングイベントは1月24日(日)午後7時(中央ヨーロッパ時間/CET)にYouTubeで公開され、クラウス・シュワブ会長の歓迎の言葉とスイスのギー・パルムラン連邦大統領の特別講演に続いて、シュワブ社会起業家財団共同創設者兼理事長であるヒルデ・シュワブ氏と写真家のプラトン氏が主催する第27回クリスタルアワードが開催されます。
授賞式に続いて、インテーザ・サンパオロの支援により実現した「私を見て:グローバルコンサート(See Me: A Global Concert)」の世界初公演が行われます。「ダボス・アジェンダ」の公式プログラムは1月25日に始まります。
<参考>
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世界経済フォーラムは、世界官民両セクターの協力を通じて、世界の現状の改善に取り組むことを目的とする国際機関です。1971年に設立された同フォーラムは、政府、ビジネス界、学術界および市民社会の第一線で活躍するトップリーダーと連携し、世界をより良くすることを目的に様々な活動を行っています。(www.weforum.org)