10人に9人近くが、「より持続可能で公平な世界」を望む~世界経済フォーラム/イプソスが調査結果を発表~

発行済み
2020年09月16日
2020
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世界経済フォーラム パブリック・エンゲージメント・リード 栃林直子
Tel.: +81-(0)3-3560-6093 Naoko.Tochibayashi@weforum.org

  • 世界経済フォーラムとグローバル・マーケティングリサーチ会社のイプソスが約21,000人の成人を対象に行った最新の調査によると、86%が「大きく変化した、より持続可能で公平な世界を望んでいる事がわかりました。
  • また72%が、新型コロナ感染拡大以前の状態に戻るのではなく、個人の生活が大きく変化することを望んでいます。
  • 日本では82%が変化を望む一方、韓国、ドイツ、オランダ、米国同様、慎重な姿勢も見られます。
  • 新型コロナ感染拡大の危機は、「変革のための技術は、変化を求める人間の意志を上回る」といった傾向をも変え、より持続可能で公平な世界を構築するための体系的な変化に向けた、社会的なモメンタムも生み出しました。
  • 調査結果は、第4回持続可能な開発インパクト・サミットに先駆けて発表されました。詳細はこちら

ジュネーブ、2020917 - 世界経済フォーラムとグローバル・マーケティング・リサーチ会社のイプソスが28カ国の約21,000人の成人を対象に行った最新の調査では、4人に3人が自分の人生と世界が変わる準備ができていると答えています。

72%は自分の生活が大きく変わることを望み、86%は世界が新型コロナ感染拡大の危機が始まる前の状態に戻るのではなく、より持続可能で公平なものになることを望んでいる事もわかりました。すべての国で、この考えを共有する人は、変化を望まない人を大きく上回っています。(韓国を除くすべての国で50ポイント以上の差があります)。世界がより持続可能で公平な方法で変化していくことを好む傾向は、ラテンアメリカ、中東アフリカ地域、ロシア、マレーシアで最も顕著です。

9月21日~24日に開催される、世界経済フォーラム「持続可能な開発インパクト・サミット」では、持続可能な開発目標(SDGs)の達成と、「持続可能な開発に向けた行動と遂行の10年に向けた態勢強化」を推進する、変革への意欲にも焦点を当てます。

過半数が「より持続可能で公平な世界への準備ができている」

世界的に、調査対象となった全成人の86%が、「新型コロナ感染拡大以前の状況に戻るのではなく、世界が大きく変化し、より持続可能で公平なものになる事」に同意しています。そのうち、「強くそう思う」が46%、「ややそう思う」が41%で、「そう思わない」が14%(「ややそう思う」が10%、「強く思う」が4%)となっています。

この発言に強く同意する、あるいはやや同意する国のトップはロシアとコロンビアで、94%。次いでペルー(93%)メキシコ(93%)チリ(93%)マレーシア(92%)、南アフリカ(91%)アルゼンチン(90%)、サウジアラビア(89%)と続きます。一方、変化にもっとも懐疑的な国は、韓国(27%)、ドイツ(22%)、オランダ(21%)、米国(21%)、日本(18%)となっています。

世界経済フォーラム、取締役のドミニク・ウォーレイは、「グレート・リセットとは、より公平で持続可能なものになるために世界の体制を整える点が課題です。新型コロナ感染拡大によって世界の脆弱性を露呈したことから、これまで以上にその緊急性が高まっているのです。また、変革のための技術は変化を求める人間の意志を上回る傾向は、この半年間で、パンデミックが大きく変えました。私たちは今、この危機の社会的な勢いを利用して、次の危機を回避するための岐路に立っているのです」と述べています。

個人的に、大きな変化をもたらす準備ができている

28カ国全体では、72%が新型コロナ感染拡大の危機以前の生活に戻るのではなく、生活が大きく変わることを望んでいる(強く30%、やや41%)のに対し、29%はそうではない(強く21%、やや8%)という結果も出ています。

ラテンアメリカは楽観主義が際立っており、メキシコ、コロンビア、ペルーが「強く同意する」または「やや同意する」の上位5カ国。また、南アフリカ(86%)、サウジアラビア(86%)、マレーシア(86%)、インド(85%)も同意度が高い一方、オランダ、ドイツ、韓国、日本、スウェーデン、米国、英国、カナダでは、少なくとも成人の5人に2人がパンデミック前の生活に戻ることを望んでいる事もわかりました。

調査方法

これらは、イプソスが同社のオンラインプラットフォーム「Global Advisor」で実施した28カ国の調査結果です。2020年8月21日から9月4日までの間に、米国、カナダ、マレーシア、南アフリカ、トルコの18歳から74歳までの成人21,104人と、その他23カ国の16歳から74歳までの成人にインタビューを行いました。結果の合計が100に満たない場合、または「差」が実際よりも+/-1多い/少ないように見える場合は、四捨五入、複数回答、または「わからない」や未記載の回答が除外されていることがあります。

イプソスについて

www.ipsos.com
イプソスは世界第3位のグローバル・マーケティング・リサーチ会社。90の市場に進出し、18,000人以上の従業員を擁しています。1975年にフランスで設立され、1999年7月1日よりユーロネクスト・パリに上場。同社はSBF120とMid-60インデックスの一部であり、繰延決済サービス(SRD)の対象となっています。

<参考>
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