世界経済フォーラム パブリック・エンゲージメント・リード 栃林直子
Tel.: 03-5771-0067 Naoko.Tochibayashi@weforum.org
2020年4月1日、スイス、ジュネーブ – 様々な組織が新型コロナウイルスのもたらす長期的な影響に対処する中、顧客、サプライヤー、株主、そして何よりも従業員と、あらゆるステークホルダーのニーズに目を向けることが不可欠です。このような状況の中で、多くの企業には、ほとんど前例のない中で、従業員のための新しい施策を迅速に導入ことが迫られています。
刻々と状況の変わる危機において、人事担当者や企業のリーダーたちへ指針として、世界経済フォーラムは、新型コロナウイルスパンデミック下の労働力に関する指針(Workforce Principles for the COVID-19 Pandemic)を作成しました。次々展開する危機に対する事前の対応として、5つの指針および管理職の4つの責務が挙げられています。各セクションでは、推奨されるアクションがケーススタディおよび補足資料とともに示されています。本プロジェクトは、ウイリス・タワーズワトソンの協力のもと進められました。
「この危機は、大胆なアクションを起こし、リーダーシップと団結を示す機会でもあります」と、世界経済フォーラムの取締役、サーディア・ザヒディは述べています。「この指針とガイドラインに従うことで、責任ある雇用主が中長期目標とのバランスを取りながら短期的危機対策を実施できるようになります」。
具体的なアクションとしては、給与や福利厚生の保護、またリスキリング(再訓練)促進や従業員の変革目標達成に向けた研修機会の提供などが考えられます。このようなアプローチにより、組織は従業員の信頼を得ることができ、この荒波の中で組織を前に進める自発的な努力を引き出すことができるのです。
5つの指針:
管理職の4つの責務:
企業の基本理念へのコミットメントは、人件費やリスクマネジメントに関わる意思決定において最も試されるものであり、またそのような時にこそ最も重要でもあります。企業は、しばしば対立する様々な要求を認識し、思い切った解決策を見出さなければなりません。そうすることで組織は従業員の信頼を得ることができ、この荒波の中で組織を前に進める自発的な努力を引き出すことができるのです。
〈参考〉
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