私たちの世界は相互につながっている一方、そのシステムの複雑さによってひずみが生じています。

さまざまな要因が組み合わさることで、地球環境を予測することがむずしくなり、また、その舵取りが困難になっているのです。

グローバルガバナンスにおいては、戦後の国家間のバランス、およびそれに取り組んできた制度の枠組みが崩壊しつつあり、代わりに、新たな地経学的競争、新地域主義、そして新たなアクターが台頭しています。

一方で、技術的変化は経済に混乱をもたらし、グローバル化した世界を予測不可能で複雑なものに変えています。これからの10年は、これまでの50年間よりも大きな技術的変化が見られることでしょう。

ロボット工学、遺伝子学、通信、そして社会科学まで、あらゆる分野の科学が進歩することにより、国際社会で手付かずの領域はなくなると思われます。

世界中で、若い世代は自分たちの声が届く事を求めています。物事が決定される中過程で、自分たちの未来が犠牲になっているという思いは強いのです。

こうした現実に対し、適応能力に優れ、起業家精神を持ち、すべての利害関係者の信頼を集める、新たなタイプの機関が必要とされています。こうした機関こそが、変化をもたらし、相互理解を深め、また共感を得ることを通じて、共通の合意に導き、そして、必要に応じて行動を後押しする力を備えた人々が互いに連携することができるのです

経済的利益を追求する事のない国際機関として、世界経済フォーラムは、世界中のビジネス、政府、市民社会のあらゆる利害関係者グループのリーダーが連携する場を提供します。