経歴

クラウス・シュワブ教授は1938年にドイツのラーベンスブルクで生まれました。官民両セクターの協力を通じて地球規模の課題の解決に取り組む国際機関である世界経済フォーラムの創設者であるシュワブ教授は、現在、会長を務めています。

シュワブ教授は1971年に当フォーラムを設立。同じ年には『Moderne Unternehmensführung im Maschinenbau(機械工学分野の最新企業経営)』を発表し、同書の中で、現代企業の経営者は、長期的な成長と繁栄を実現するために、株主だけでなくすべての利害関係者(die Interessenten)に配慮しなければならない、と述べています。また、シュワブ教授は、世界経済フォーラム設立当初から、マルチステークホルダーのコンセプトを支持。当フォーラムは官民の連携を支援する世界で最も重要なプラットフォームの役割を担っています。シュワブ教授のリーダーシップの下、当フォーラムは世界のさまざまな地域の和解の取り組みを推進し、数多くの連携と国際的なイニシアチブを促進する役割を担ってきました。(詳細については、当フォーラムの沿革をご覧ください)。

1998年には、妻のヒルデ夫人とともにシュワブ財団(Schwab Foundation for Social Entrepreneurship)を設立。当財団では人々の生活を大きく改善する事、またグローバルに対応可能な社会起業家の取り組みを発掘、評価し、広めることを目指しています。当財団では、世界中の社会起業家によって構成された350を超えるネットワークを支援しています。

2004年には、ダン・デービッド賞の一環として授与された賞金をもとに、40歳以下のリーダーを対象とする新しい財団ヤング・グローバル・リーダーズ・フォーラム(The Forum of Young Global Leaders)を設立。その7年後の2011年には、20歳から30歳までの将来のリーダーを対象にしたグローバル・シェイパーズ・コミュニティ(Global Shapers Community)を設立しました。これら2つの財団では、グローバルな意思決定プロセスに次世代の意見を反映させる強力な代弁者として、若い人々を結束させ、社会の諸問題に対処する具体的なプロジェクトへの取り組みを促進することを目的としています。

シュワブ教授は、問題解決のためにグローバルな専門的知見を提供するコミュニティの構築を促進しており、こうしたコミュニティには、未来に向けた革新的な発想の促進に尽力する、世界有数の学際的な知のネットワーク、グローバル・フューチャー・カウンセル(Global Future Councils)のネットワークなどがあります。

当フォーラムでは700人を超える職員が勤務しており、本部が所在するスイスのジュネーブのほか、ニューヨーク、サンフランシスコ、北京、および東京に事務所があります。

工学者および経済学者としての教育を受けたシュワブ教授は、フライブルク大学で経営学博士号(最優等)、スイス連邦工科大学で工学博士号、ハーバード大学ケネディ行政大学院(ケネディスクール)で行政学修士号を取得し、1972年には、最年少でジュネーブ大学の教授に就任しました。これまでに数々の国内外の賞を受賞しています。

最新の著書には、30言語に翻訳された世界的ベストセラー『The Fourth Industrial Revolution(第四次産業革命)』(2016年)、『Shaping the Fourth Industrial Revolution(第四次産業革命の形成)』(2018年)があります。

シュワブ教授はその幅広い取り組みにおいて数々の賞を受賞し、17の名誉博士号のほか、勲一等旭日大綬章(日本)、星章付大十字国家勲章(Grand Cross with Star of the National Order)(ドイツ)、レジオン・ドヌール勲章(Légion d’Honneur)のナイト(Knight)の称号(フランス)など各国の勲章を受章しています。また、英国女王エリザベス2世より、ナイト(聖マイケル・聖ジョージ勲章ナイト・コマンダー:KCMG)の称号を授与されました。

仕事以外でも、学術、文化、および公共サービスに対して幅広い関心を持ち、水泳と山歩きを趣味とするほか、エンガディン・スキーマラソン(Engadin Ski Marathon)にも意欲的に参加しています。シュワブ教授とHilde夫人は1971年に結婚。現在2人の子どもと2人の孫がいます。