自転車を活用すべき、6つの理由
人にも環境にも良いことがあります。 Image: REUTERS/Issei Kato
自転車の活用は、人にも環境にも良いこと。世界各地で数百万人のサイクリストが「自転車で通勤する日」を実施しているのも、うなずけます。自転車を利用した生活が理にかなっている理由を6つにまとめてみました。
オランダには、ペットボトルキャップ50万個を再生利用してつくったサイクリスト用の道路があります。この道路は耐久性に優れ、建設も容易。環境に優しい移動と、プラスチック廃棄物との闘いのいずれにも、メリットがあります。
2. イタリアのサイクリストはアイスクリームを無料で入手
自転車を使うとカロリーを消費できるのは、幸いなことでしょう。というのも、イタリアのボローニャでは、自転車に乗るとアイスクリームとビールが無料で手に入るからです。同市は、生活における車の使用を控えるよう市民に奨励し、環境汚染の抑える努力をしています。世界保健機関によると、世界の人口の90%以上が汚染された大気を吸い込んでおり、肺疾患、がん、心臓発作などの健康問題の原因になっています。自転車の利用は、本人だけでなく、周囲の人にも良いことなのです。ただし、ジェラートを食べすぎたりしなければ。
3. オランダには自転車用の地下道
ユトレヒト市の鉄道駅の地下には、駐輪場があります。収容台数は1万2,500台と、世界最大になる見通し。でもこれは、オランダの人びとがどれだけ自転車を愛好しているか、ひとつの例に過ぎません。
4. ペダルをこいで納税
実際のところ、オランダの人びとは自転車が大好きです。オランダの住民1,700万人が所有する自転車の数は2,300万台程度にのぼり、平均すると、一人につき1台以上の自転車を持っている計算です。しかも、政府はこのほど、自転車走行1キロに対し0.22ドルの減税措置を導入。自転車の人気が一段と高まるかもしれません。
5. 人びとを笑顔に
スコットランドのこの構想は、近所の高齢者をサイクリングに連れ出すというもの。人びとの結びつきを強めて孤独感を和らげ、かつサイクリングの利点である精神的幸福感を高めることを促します。あらゆる有酸素運動と同じように、サイクリングも、幸福感をもたらす化学物質であるエンドルフィンの生成を脳内で促し事から、サイクリングは、短時間であっても、ストレスホルモンのコルチゾール値を低下させるため、うつ病と闘う手段のひとつになります。
6. 自転車の利用は新興国にもメリット
インドでは、路上を走行するオートバイの数が、2025年には3億6,400万台と、2005年の5倍にも達するとみられています。自転車の利用を増やせば、交通渋滞と大気汚染を軽減できる可能性があります。南アフリカには、毎日登下校のために2時間以上歩く子どもがおよそ50万人います。自転車を利用することで、こうした子どもたちの生活が大きく変わるかもしれません。勉強や遊びの時間が週に何時間も増えたり、単に登校前に朝食の時間を確保することだけでも、実現できるかもしれないのです。
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