世界のリーダーが大連市に集結 「イノベーションの波及拡大と深化」をテーマに「サマーダボス」開催

発行済み
2026年06月16日
2026
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世界経済フォーラム 広報統括(日本)栃林直子 naoko.tochibayashi@weforum.org

  • 世界経済フォーラム第17回ニュー・チャンピオン年次総会(サマーダボス)が、2026年6月23日から25日まで中国・大連で開催されます。
  • 90カ国以上から1,700人を超えるリーダーが集まり、イノベーションの社会実装を拡大し、より幅広い経済成長につなげる方策を議論します。
  • プログラムでは、グローバルな課題への対応や、アジアの先進的な取り組みを通じて国際協力と経済成長を促進する方法を探ります。
  • 第17回ニュー・チャンピオン年次総会の詳細はこちら。ソーシャルメディアでのフォローは、こちらから。#amnc26、#2026夏季达沃斯#、#InnovateScaleImpact

2026616中華人民共和国、大連 — 世界経済フォーラムは、2026年6月23日から25日まで、中華人民共和国大連市にて、第17回ニュー・チャンピオン年次総会を開催します。「イノベーションの波及拡大と深化」をテーマに、90カ国以上から1,700人を超えるビジネス、政府、学術界およびイノベーション分野のリーダーが集い、急速に変化する世界経済を形づくる重要な課題と機会について議論します。

今回の会合は、国際通貨基金(IMF)が地政学的リスクの高まりを背景に、2026年の世界経済成長率見通しを2025年の3.4%から3.1%へ引き下げる中で開催されます。2027年には3.2%への緩やかな回復が予測されている一方で、貿易の分断化や財政環境の引き締まりが引き続き経済成長の重しとなっており、特に新興国経済における課題として懸念されています。

地経学的、地政学的な変化が貿易やサプライチェーンを再編し、不確実性を高める一方で、技術革新は長期的な成長に向けた新たな可能性を切り開いています。「サマーダボス」としても知られる本会合は、イノベーション、テクノロジー、新興市場に焦点を当て、アジアのイノベーション・エコシステムにスポットライトを当てます。また、地域の成長を支える起業家、投資家、政策立案者が参加し、中国およびアジアの視点を世界の成長とイノベーションに関する議論へ反映させます。

世界経済フォーラムのアロイス・ツヴィンギ総裁兼CEOは次のように述べています。「世界経済フォーラムはこれまでも、世界が直面する重要課題の解決に向けてリーダーたちを結集し、対話と協力を通じて解決策を模索してきました。経済の不確実性、地政学的緊張、急速な技術変化が進む中、本会合は実践的な解決策に焦点を当てる機会となります。 議論では、世界経済フォーラムの継続的な活動および最新の世界情勢を踏まえながら、成長、テクノロジー、雇用、エネルギー、そして世界経済の今後に焦点を当てます」。

「国家発展改革委員会(NDRC)は、世界経済フォーラムの中国における主要な協力機関およびホスト機関として、中国で開催されるサマーダボスの成功に向けて積極的に支援してまいります。今年は第15次5カ年計画(2026~2030年)の初年度にあたり、中国は質の高い発展を通じて中国式現代化を全面的に推進しています。第15次5カ年計画では、質の高い発展に向けた包括的な目標が掲げられており、世界経済に新たな原動力をもたらすことが期待されています。私たちは、世界のビジネス界の皆さまが中国式現代化のプロセスに積極的に参画し、中国の質の高い発展がもたらす大きな機会を共有されることを歓迎します」と、中国国家発展改革委員会 国際協力司の高維奇副司長は述べています。

中華人民共和国政府がホストする本会合には、27の国・地域から90人を超える政治指導者級の参加者が集う予定です。

本会合は中華人民共和国政府の主催により開催されます。27の国・地域から80人を超える政府高官が参加します。その中には、6人の首脳級も参加が予定されています。

また、本会合の共同議長は、以下の政府および企業のリーダーが務めます。エスター・バイゲット(ノボネシス 社長兼CEO)、マゼン・S・ダルワゼ(ヒクマ・ファーマシューティカルズ 副会長兼中東・北アフリカ地域プレジデント)、オリット・ガディッシュ(ベイン・アンド・カンパニー パートナー兼名誉会長)、スヴェイン・トーレ・ホルセテル(ヤラ・インターナショナル 社長兼CEO)、コンラッド・カイザー(クラリアント 社長兼CEO)、マーガリー・クラウス(APCOワールドワイド 創業者兼エグゼクティブ・チェア)、パドレイグ・マクドネル(アジレント・テクノロジー 社長兼CEO)、ヨナス・プリシング(マンパワーグループ 会長兼CEO)、エリック・ツェ(シノ・バイオファーマシューティカル CEO)、サマイラ・ズバイル(アフリカ・ファイナンス・コーポレーション 社長兼CEO)、ロビン・ゼン(CATL〈寧徳時代新能源科技〉創業者・会長兼CEO)、ジョバンニ・カフォリオ(ノバルティス 取締役会会長)、張文峰(中国国家電網公司 総裁)、テンク・ザフル・ビン・テンク・アブドゥル・アジズ(マレーシア投資開発庁 会長)。

本会合では、以下の5つの重要な問いを軸に議論が行われます。

変化する地経学的、産業環境下における繁栄の実現

世界の経済活動の構図は大きく描き変えられています。貿易政策や産業政策は、技術がどこで普及し、投資がどこに向かい、サプライチェーンがどのように構築されるかをますます左右するようになっています。各国政府は、資本配分の誘導、基準の策定、戦略的に重要な産業の保護において、より積極的な役割を果たしています。その結果、多くの組織や制度の適応を上回るスピードでルールが変化する、競争が激化した経済環境が生まれています。あらゆる発展段階にある国・地域のリーダーにとっての課題は、長期的な成長と繁栄に不可欠な開放性と協力を維持しながら、自国の競争力と能力を強化することです。

中国経済の次なる発展段階

中国が推進する安定成長と「新質生産力」は、同国の産業基盤を変革し、それに伴い国際的なバリューチェーンにも影響を与えています。第15次五カ年計画では、クリーンエネルギー製造から先端半導体に至るまで、戦略的新興産業や未来技術における主導的地位の確立に向けた取り組みがさらに強化される見込みです。こうしたモデルは、産業政策、巨大な国内市場、迅速な技術開発・実装を組み合わせるとともに、気候変動の緩和・適応や農村振興も経済政策に組み込み、産業高度化と資源安全保障、長期的な社会安定の両立を目指しています。一方で、中国経済は不動産市場、人口動態、債務問題といった構造的課題にも直面しています。中国のイノベーションモデルの進化は、アジアのみならず世界の成長に影響を及ぼし、政府や企業の戦略を変化させるとともに、国際経済協力の新たな可能性と課題を示すことになるでしょう。

テクノロジーを活用して産業・経済の新たな機会創出

AI、量子コンピューティング、バイオテクノロジーへの投資は過去最高水準に達しているものの、多くの国・地域で生産性の伸びは依然として低迷しています。技術がもたらす可能性と経済的成果との間のギャップは拡大しています。高成長を続ける新興市場では、時代遅れの規制、分断された市場構造、人材スキルのミスマッチなどが技術導入の障壁となっています。既存技術の実装を加速するために、産業戦略、規制、企業経営のあり方をどのように変革すべきかが問われています。

成長を通じた次世代の雇用と機会の創出

経済成長は雇用創出の必要条件ではありますが、それだけでは十分ではありません。世界の雇用の約40%がAIの影響を受けると推計されており、労働市場が今後大きく変化する可能性を示しています。この課題に対応するには、資本投資だけでなく、起業活動や新産業の成長を支えるインフラ、教育、スキル開発、規制環境への投資が不可欠です。観光業、農業、高付加価値製造業、デジタル経済は、いずれも大きな雇用創出が期待される分野ですが、その実現には政府、企業、投資家が連携し、雇用創出を促進するとともに、技術革新によって生み出される成長機会をより広く社会に行き渡らせるための戦略を推進する必要があります。

エネルギー転換を通じた競争力の強化

エネルギー転換は、もはや環境上の要請にとどまらず、経済的かつ戦略的な課題となっています。特に高い成長を続ける新興国を中心に、人口とエネルギー需要が拡大する中、よりクリーンで低コストかつ安全なエネルギーシステムへの需要が高まっています。この転換を成功させた国は大きな競争優位を獲得する一方、取り残された国は経済的な停滞と環境悪化の双方のリスクに直面することになります。デジタル化、AI、先端製造業の発展によってエネルギーや資源への需要が拡大する中、課題となるのは、エネルギー・資源システムにおけるイノベーションを、レジリエンス、競争力、そして地球環境の限界との調和を図りながら推進することです。同時に、生物多様性の損失や水資源の不足など、自然システムへの圧力も高まり、長期的な経済の持続可能性に影響を及ぼしています。エネルギー分野のイノベーションをより広範な産業戦略と結び付け、繁栄を支える自然資本を保全するとともに、エネルギー転換を成長と雇用創出につなげていくことが求められています。

「私たちは今、イノベーションを社会実装し、その規模を拡大していくために、システム全体の変革が求められる時代を迎えています。ニュー・チャンピオン年次総会は、起業家精神、イノベーション、そして次世代の成長が交わる場を提供します。中国で開催される世界有数のリーダー会合の一つである本会合は、建設的な対話や有意義な意見交換を促し、産業変革に向けた協力関係の構築を後押しします。真の進展は、政府、企業、市民社会のパートナーシップによってもたらされるでしょう」と、世界経済フォーラムの常務取締役であるギムフェイ・ネオは述べています。

また、世界経済フォーラムの常務取締役であるミレク・ドゥシェクは次のように述べています。「イノベーターたちは、未来を形づくる技術やアイデアを生み出しています。一方で、それらを実体経済に取り入れるうえで、企業は重要な役割を担っています。両者が協力することで、雇用を創出し、競争力を強化するとともに、新たな成長の源泉を切り拓くことができます。大連で開催される本会合は、まさにこうした対話とパートナーシップを加速させるための場です」。

ニュー・チャンピオン年次総会2026では、「The Next Billion Jobs(次の10億人の雇用を考える)」、「US and China: From Here to Where?(米中関係の次なる展望)」、「What Next for the Middle East(中東の今後を展望する)」、「15th Five-Year Plan, Unpacked(第15次五カ年計画を読み解く)」、「What's the Limit for AI-First Enterprises(AIファースト企業の可能性と限界)」などを含む50を超えるセッションがライブ配信され、一般公開されます。また、世界経済フォーラムは、会合前および会期中に、「エネルギー・トランジション・インデックス」や「新興テクノロジー・トップ10」などの主要イニシアチブに関する新たな調査結果を発表する予定です。

さらに本会合は、世界経済フォーラムのテクノロジー・パイオニアのコミュニティ創設26周年の節目にもあたります。新たなテクノロジー・パイオニア企業に加え、投資家コミュニティ、ファミリービジネス、化学産業の経営幹部によるカウンシルなど、新たなコミュニティも招集されます。

「20年にわたる相互の信頼と真摯な協力を通じて、世界経済フォーラムと大連市はともに発展し、互いの強みを引き出してきました。今年は第15次5カ年計画の開始年にあたり、大連市と世界経済フォーラムによる9回目の協力開催の節目でもあります」と、大連市人民政府の李強市長は述べています。「大連市は、開放性を基盤とし、時代の潮流を捉えながら、市全体で低炭素化の取り組みを推進してきました。また、都市サービスの向上と文化的魅力の発信にも取り組んでおり、世界各地からの参加者を迎える準備が整っています」。

ニュー・チャンピオン年次総会2026について

第17回 ニュー・チャンピオン年次総会は、「イノベーションの波及と深化」をテーマに、2026年6月23日から25日まで、中国の大連で開催されます。

本会合には、各分野から1,700人のリーダーが集い、急速に変化するグローバル環境の中、イノベーションや新興技術がどのように新たな成長モデルを生み出し、経済の前向きなモメンタムを促進できるかについて議論します。

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