2025年のテクノロジー・パイオニアを発表 ~小惑星での採掘から量子技術の民主化まで、 グローバル・イノベーションの新たな波を牽引~

発行済み
2025年06月23日
2025
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世界経済フォーラム コミュニケーションズ・リード 栃林直子 naoko.tochibayashi@weforum.org

  • 世界経済フォーラムは、28カ国にわたるテクノロジー・パイオニア100社を発表。
  • 新たに参画する企業は、スマートロボティクス、空間AIから空飛ぶタクシー、スケーラブルな量子ソリューションまで、新興テクノロジーのグローバルかつ急速な拡大を象徴しています。
  • 25周年を迎える同コミュニティは、これまで1,200社を超えるスタートアップを認定し、これらの企業が世界中の産業と社会を変革する原動力となってきました。·日本からは、AIを用いた衛星データ解析技術を主軸に、農業や地球環境の課題解決を目指すサグリ株式会社が選出されました。
  • ニュー・チャンピオン年次総会2025の詳細情報は、こちら。ソーシャルメディアのハッシュタグは #amnc25、WeiboやWeChatでは #2025夏季达沃斯#。2025年テクノロジー・パイオニアの詳細はこちら

2025623日、スイス、ジュネーブ – 世界経済フォーラムは、28カ国から選出された100社のアーリー・ステージ企業で構成される「テクノロジー・パイオニア・コミュニティ」の2025年参画メンバーを発表しました。これらの企業は、業界や国境を越えてイノベーションを推進しています。今年で25年目を迎える本プログラムは、かつてないほどに充実した時期を迎え、地理的な多様性の拡大、シリコンバレー以外からの参画の増加、より野心的な先端技術の台頭が特徴となっています。

イノベーションの背景にある広範な変化を反映し、注目される多くの企業はAIを活用して、より少ないリソースでより大規模かつ高度な実現を目指しています。小惑星採掘や空飛ぶ電気タクシー、衛星画像を活用して農業を変革する取り組み、超新星爆発からエネルギーを抽出し、地球表面下の重要な鉱物を特定する技術など、未開拓の分野に挑んでいます。

イノベーションの地理的分布も変化。米国が依然として最大の輩出国である一方、欧州のシェアは昨年の20%から28%へと急増し、地域全体で強固なテクノロジーエコシステムが台頭していることを示しています。中国とインドも、主要なイノベーションハブとして台頭しています。

世界経済フォーラムのイノベーター・コミュニティの部門長、ヴェレナ・クーンは、次のように述べています。「テクノロジーの最前線への果敢な挑戦に、今以上にふさわしい時代はありません。しかし、一人で遠くまで進むことはできません。ミッションを進めるためにはコミュニティが必要です。テクノロジー・パイオニア・プログラムは今年、25周年を迎えます。このグローバルなコミュニティは、スタートアップがスケールアップするために必要なネットワークとエコシステムを結ぶ役割を果たし続けています」。

今年は「テクノロジー・パイオニア」プログラム創立25周年でもあります。同プログラムは2000年の設立以来、早期段階にあるイノベーションを推進し、1,200社を超える企業を表彰。その中の多くの企業が、世界中の産業を再定義する役割を果たしています。過去の受賞者には、グーグル、ペイパル、ドロップボックス、サウンドクラウドなど、世界的に知られるようになった企業が含まれており、このコミュニティがアイデアと影響力の出発点としての役割を果たしていることを示しています。

2025年は、高度なロボティクス、カスタマイズ可能な宇宙ロケット打ち上げサービス、マイクロ原子炉、よりアクセスしやすい量子コンピューティングの応用など、喫緊のグローバルな課題に対応した画期的なテクノロジーを開発する企業が集中している点が特徴です。これらの先駆者は、2年間のエンゲージメント・プログラムを通じてフォーラムのイニシアチブに最先端の洞察を提供すると同時に、2025年6月24日から26日まで、中国天津で開催される「ニュー・チャンピオン年次総会2025」にも招待されます。

過去の受賞者やコミュニティに関する詳細はこちら

2025年テクノロジー・パイオニアは以下の通りです。

Australia

· Cauldron – Commercializing advanced continuous fermentation technology to unlock price parity for mainstream bio-manufactured goods.

Brazil

· Brain4care – Using AI-based technology to enable timely medical interventions for patients with neurological conditions.


Canada


Greater China

· Deep Principle – Integrating advanced AI models and quantum chemistry to accelerate the discovery and development of chemical materials.

· GS BiomatsDeveloping furan bio-based material, a renewable alternative to petroleum-based chemicals, for various uses including biomedical applications.

· Shengshu Technology – Building generative AI infrastructure that develops native multi-modal large models such as images, 3D and video.

Colombia


Denmark

Egypt

France

· PhagosDeploying a sustainable alternative to antibiotics using bacteriophages and AI

Germany

India

· The ePlane Co. – Developing flying electric taxis designed for intra-city transportation.

Ireland

· Equal1 – Democratizing quantum computing by leveraging existing semiconductor technologies.

Israel

Italy

Japan

Republic of Korea

Luxembourg

Mexico

Nigeria

Saudi Arabia

Singapore

Spain

Sweden

Switzerland

Uganda

Ukraine

United Kingdom

United States

· BforeAI - Using behavioural AI to predict and automatically pre-empt malicious campaigns and stop cyberattacks before they occur.

Uruguay

ニュー・チャンピオン年次総会2025について

第16回ニュー・チャンピオン年次総会は、「新たな時代の起業家精神」をテーマに、2025年6月24日~26日に中華人民共和国の天津で開催されます。同会合には、各国政府、企業、市民社会、アカデミア、国際機関、イノベーション、メディアから1,700人を超えるリーダーたちが参集し、グローバルな課題に対する起業家的なソリューションを探求します。

テクノロジー・パイオニアについて

2000年に設立された「テクノロジー・パイオニア・コミュニティ」は、2025年に25周年を迎えます。同コミュニティは、アーリー・ステージにある世界中のスタートアップ企業が、画期的な技術とイノベーションを通じて未来を形作るための主要なプラットフォームとして機能しています。これらの企業は、ビジネスと社会に大きな影響を与える可能性を評価して選出されました。世界経済フォーラムのグローバル・プラットフォームを通じて、パブリック・セクターや企業のリーダーたちと交流します。

テクノロジー・パイオニア・コミュニティは、世界経済フォーラムの第四次産業革命部門内、イノベーター・コミュニティの一部です。イノベーター・コミュニティには、アーリー・ステージのテクノロジー・パイオニアから、グロース・ステージのグローバル・イノベーター、評価額10億ドル以上のユニコーン企業まで、様々な成長ステージにある世界的なスタートアップ企業が参加しています。

すべての意見は、著者によるものです。世界経済フォーラムは、独立かつ中立なプラットホームとして、​グローバル、地域、産業のアジェンダを形成する話題に関わる議論の場を提供しています。

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