世界経済フォーラム パブリック・エンゲージメント・リード 栃林直子 Tel: +81 3 3560 6093 Naoko.Tochibayashi@weforum.org
2022年5月18日、スイス・ジュネーブ - 世界経済フォーラムは、5月22日(日)から26日(木)まで、スイスのダボス・クロスターズで開催される2022年年次総会のテーマと詳細を発表しました。テーマは、「歴史的転換期における、政策とビジネス戦略のゆくえ」。2年ぶりに開催される総会には、世界各国から約2,500人のリーダーや専門家が集まり、世界の状況を改善するという「ダボス精神」に基づいて活動します。確定したパブリックフィギュア(公人)のリストはこちらでご覧いただけます。
世界的な摩擦や亀裂の深化、100年に一度のパンデミックを背景に、前例のない世界情勢は、目的と決意を求めており、同年次総会もこれらの挑戦に立ち向かいます。過去2年の間、世界経済フォーラムは、新型コロナウイルスの感染拡大や気候変動、教育、テクノロジー、エネルギー・ガバナンスに至るまで、様々な問題を扱うインパクト・イニシアチブを強化してきました。その中には、2030年までに10億人により良い教育、スキル、仕事を提供するためのイニシアチブである「Reskilling Revolution」、ステークホルダーの資本主義を測定するための環境、社会、ガバナンス(ESG)指標と開示の普遍性に関するイニシアチブ、また木と森を保護し地球の生態系を回復する「1 Trillion trees initiative」(1t.org)などが含まれています。
世界がこのような重要な転換点にある今、世界のビジネスと政府のリーダーは、困難な状況にある世界経済を活性化と第4次産業革命の進展に向けた取り組みを強化し、人類にとって唯一最大の脅威である気候変動に取り組むための長期政策と戦略の策定に協力する必要があります。
「年次総会は、パンデミックと戦争の結果、多極化した世界を特徴とするこの新しい状況において、世界のリーダーが一堂に会する最初のサミットとなります」。世界経済フォーラムの創設者兼会長であるクラウス・シュワブは述べています。「政治、ビジネス、市民社会、メディアから約2,500人のリーダーが直接集まるという事実は、危機的状況にある世界の問題に立ち向かうために、信頼できる、非公式かつ行動重視のグローバルなプラットフォームの必要性を示しているのです」。
同年次総会のテーマには、現在の状況を定義し、今後数年間を形成するいくつかの優先事項や問題が含まれています。プログラムは、6つのテーマの柱に焦点を当てます。
世界と地域の協力関係を促進する
地政学的な対立と緊張の新時代の中で、いかに安定を回復し、貿易、繁栄、パートナーシップを促進するのか。
経済回復を確保し、新たな成長時代を形成する
世界経済と金融システムをいかに安定させるか。より持続可能で包括的な成長のための未来を形成し、グローバリゼーションと開発を活性化させる。
健康で公平な社会の構築
パンデミックの健康上の緊急段階をいかに乗り越え、再建し、将来の脅威に備えて健康上の回復力をいかに強化するか。また、新しい状況に合わせてステークホルダー資本主義の再定義を忘れずに、より良い仕事、生活賃金、技能、教育への投資も必至である。
気候、食料、自然を守る
食料システムの安全性を確保し続ける方法、自然を基盤とした経済の構築、また、エネルギー転換の順序を決めグリーンエコノミーの構築を促進する。
産業の変革を推進する
Future of jobs、Edison Alliance、Reskilling Initiatives など、変化する世界で成功するためのツールを産業界、働く人々に提供するためのフォーラムのイニシアティブを強化する。
第4次産業革命のパワーを活用する
テクノロジーガバナンスとサイバーセキュリティ、そしてフォーラムで急成長中の第4次産業革命センターのネットワークを強化することが、科学、テクノロジー、イノベーションを活用した新しい政策や戦略を策定を可能にする。
政府代表300人のうち、50人以上の首脳が参加。世界に対するビジョンを共有します。企業からは1,250人以上のリーダーが参加。また、世界で最も有望な技術・ビジネスのスタートアップやスケールアップ企業である100人近いグローバル・イノベーターやテクノロジー・パイオニアーズも参加します。
市民社会からは、NGO、社会起業家、学術界、労働団体、信仰団体、宗教団体から200名以上のリーダーが参加し、また、400名以上のメディアリーダーや報道関係者が参加する予定です。今回の年次総会には、世界かい在フォーラムのグローバル・シェイパーとヤング・グローバル・リーダーのコミュニティから100名のメンバーも参加。若い世代が集まります。
より持続可能な年次総会の実現に向けて歩み続ける
2022年の年次総会は、ISO20121の認証を取得。当フォーラムでは、すべての活動においてCO2排出量の削減を目指し、2017年よりすべての排出量を算出し、スイス国内外の環境プロジェクトの支援により100%オフセットしています。
<参考>
年次総会の公開セッションはライブまたはアーカイブで閲覧可能
セッションのエンベッドの方法はこちら
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