気候ニュートラルなダボス:最も持続可能性が高い会合となる、世界経済フォーラム第50回年次総会

発行済み
2019年12月13日
2019
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世界経済フォーラム パブリック・エンゲージメント・リード 栃林直子
Tel.: 03-5771-0067 Naoko.Tochibayashi@weforum.org

  • 「ステークホルダーがつくる、持続可能で結束した世界」をテーマに開催される、世界経済フォーラム第50 回年次総会は、これまでになく持続可能性が高い会合となります。
  • 同会ではカーボン・インパクト削減対策を新たに打ち出し、4年連続で気候ニュートラルとなります。
  • 当フォーラムの持続可能性については、こちら

2019年12月10日、スイス、ジュネーブ – 2020年1月21日から24日、スイスのダボス-クロスタースにて開催される世界経済フォーラム第50回年次総会は、資源利用効率の向上策と二酸化炭素排出の削減策を新たに打ち出し、4年連続で気候ニュートラルとなります。

持続可能なイベント運営の認証であるISO 20121を2018年に獲得した世界経済フォーラムの取り組みは、年次総会を、これまで開催された会合の中でも最も持続可能性が高いものにします。

二酸化炭素排出:世界経済フォーラムは2017年以降、航空移動を含め、あらゆる二酸化炭素排出量を100%オフセットしています。2019年には、アマゾン川流域の持続可能な生産、中国、マリ、インド、南アフリカの高効率な料理用コンロの使用、スイスの農場でのバイオガス事業など世界中で多くのプロジェクトに資金提供し、35,000トン(CO2換算)をオフセットしました。また世界経済フォーラムは、年次総会開催地ダボスのあるグラウビュンデン州の泥炭地の回復にも資金供給しています。このような泥炭地は、大気中の温室効果ガスを吸収し、大地に蓄積する天然の「炭素貯蔵庫」の役割を果たします。(世界経済フォーラムの排出量オフセットによって支援されたプロジェクトの詳細は、こちら)。

第50回年次総会の仮設イベントスペースでは、電力を100%再生可能エネルギーとすると同時に、可能な限りの電力消費量の削減も図ります。そのために、最高水準の断熱・暖房設備や効率のよい照明器具を活用。世界経済フォーラムでは、太陽光パネルや地熱暖房設備を設置して、コングレスセンター(本会場)の持続可能性を向上させています。

資材:世界経済フォーラムは、循環経済を推進しています。循環経済とは、廃棄物削減と資源の継続使用を目指す経済システム。同フォーラムのイベントのロジスティクスには、循環経済の原則を取り入れます。第50回年次総会では、新たな装飾コンセプトの導入、多くの資材の転用、袋や飲料に使い捨てプラスチックを使わないことなどを通じて、廃棄物の対前年比25%削減を見込んでいます。

また、総会で提供される飲食品には、これまでで最も多くの地場産品、季節の産物、植物由来の食材を使用します。各注文品の産地やエコロジカル・フットプリントを詳細に分析し、AI(人工知能)を使って食品廃棄物を削減します。総会2日目の1月22日(水)は、肉や魚介類を全く使わない料理だけが提供される「フューチャー・フ ード・ウェンズデー(Future Food Wednesday)」となります。

輸送:第50回年次総会では、鉄道を利用した参加者に、ファーストクラスのチケットの半額を、世界経済フォーラムが払い戻します。また、コングレスセンターの最寄りに臨時鉄道駅が開設。無料のシャトルバスや公共バスの利用により、ダボス-クロスタース内をより快適に移動できます。ウォーキング奨励のために、総会参加者やスタッフにはシューズグリップやウォーキングマップが配付されます。世界経済フォーラムのオフィシャルカーに電気自動車やハイブリッドカーが占める割合は、2019年度総会では66%でしたが、2020年度はおよそ90%になります。

世界経済フォーラムは、国際的なサミット級の会合と同様、要人用がジェット機を利用するなどの航空移動を避ける事は困難であると認識しています。同時に世界経済フォーラムは、すべての参加者が可能な限り環境に最も配慮した交通手段を使用するよう奨励しています。2018年から2019年の公式統計では、総会会場最寄りの商用プライベ ート航空機用空港である、チューリッヒ空港やザンクト・ガレン・アルテンハイン空港発着のプライベートジェット機実数は、2018年以降、対前年比20%減となったと見られています。

世界経済フォーラムは、国際的に認められた基準に従い、すべての航空移動をオフセットしました。さらに、フューチャー・オブ・モビリティ・プラットフォーム(Future of Mobility Platform)の一部であるクリーン・スカイ・フォー・トゥモロー(Clean Skies for Tomorrow)プロジェクトを通じて、航空機業界のあらゆるステークホルダーと共に、持続可能な航空機燃料使用を推進するなど、ダボス発着の航空移動を可能な限り環境に配慮したものとするよう取り組んできました。持続可能な航空機燃料とは、航空機の全ライフサイクルにわたり、そのカーボンフッ トプリントを最大80%削減できる農業廃棄物や廃棄食用油、その他の副産物を原料とする燃料です。さらに詳しい情報は、12月中に発表予定です。

「2020年の年次総会では、持続可能で結束した世界の構築に焦点を合わせます。総会そのものの持続可能性を最も重視しなければ、この目標の達成は見込めません。排出ガスと資材使用の削減策は、一回限りではなく、年次総会を世界一持続可能性の高いサミットとする、数年にわたるプロセスのひとつとして継続して実行しなければなりません」と、世界経済フォーラム、取締役兼グローバル・プログラミング・グループ長のリー・ハウエルは語っています。

<参考>
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