世界経済フォーラムの制度

喫緊の課題、水危機をパートナーシップの力で解決へ

Water security goes far beyond whether we have too much or too little of the physical resource.

水の安全保障は、単なる物理的資源の量の問題ではありません。 Image: Nana Kofi Acquah (Creative Commons)

Gim Huay Neo
Managing Director, World Economic Forum
Saroj Kumar Jha
Global Director, Water Global Practice, The World Bank
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本稿は、以下センター(部門)の一部です。 自然と気候
  • 水は、私たちの生存、経済成長、発展に不可欠なものです。
  • しかし、世界は水危機に直面しており、状況は解決に向けた努力を上回る勢いで悪化しています。
  • 2030年水資源グループ(Water Resource Group)」は、この危機への取り組みをサポートするために設立されました。

持続可能な開発目標(SDGs)の達成期限まで残り7年となる中、世界は、特に水に関する目標で大きく遅れをとっています。私たちは、水の安全が確保された世界を築くために迅速かつ大きな前進を迫られていますが、それは何を意味するのでしょうか。

水の安全保障は、単なる物理的資源の量の問題ではありません。それは、住みやすい地球での人としての私たちの発展とウェルビーイング(幸福)の核心に関わるものです。私たちの健康を維持し、生活を支え、経済を成長させ、エコシステムを守るためには、適切な質の水が十分に必要です。水の安全保障は、水に関連する災害や水を媒介とする病気、共有資源をめぐる紛争やガバナンスの課題、生物多様性や地下水の水質に至るまで、水に関する課題のすべてに関わっているのです。

あらゆるグローバルな取り組みが進められているのにかかわらず、万人のための水の安全保障の進展はあまりに遅々としています。2030年までに、グローバルな淡水需要は供給を40%上回り、推定16億人が安全に管理された飲料水を得られなくなると予測されています。

現在、40億人が水の乏しい地域に住み、4都市に1都市が水不足に直面しています。人口の増加により、食料やエネルギーの生産、都市の運営により多くの水が必要になるでしょう。また、既存の資源も盤石ではありません。産業や自治体が排出する廃水のおよそ80%が処理されずに放出され、水やその他の天然資源を汚染する可能性があります。

水は多くの課題と密接に結びついていますが、気候変動ほど差し迫った課題はないでしょう。気候危機は、人と地球が依存している水循環を大きく破壊しています。水は気候変動の中核にあり、自然災害の10件のうち9件が水に関連しています。干ばつや洪水は激しさを増し続け、地下水は枯渇し、都市や農場は水不足に直面し、氷河は加速度的に融解しています。

2023年11月のCOP28に向け、国際社会がパリ協定の進捗状況を確認する中で、水がすべての気候変動対策の中心的な課題となることは避けて通れません。

水の安全保障に関する制約

すべての人に水の安全を確保するには、あらゆる分野や機関が連携したグローバルなアクションが緊急に必要です。気候変動に対するレジリエンス(強靭性)を向上させ、サステナブルな水利用を確保することが、ますます希少になり、変動しやすくなっている水資源の利用を最適化することにつながります。開発をサポートし、水の恩恵を確実に分かち合うためには、包括性を高めることが重要です。こうした変化には、パートナーシップ、政策、資金調達が必要になります。現実的には、水関連のインフラと、その建設と維持に貢献する河川流域機関、公益事業、自治体などの機関に対する、より大規模な投資と融資が求められます。

特に大きな課題は、水に関するグローバルな資金需要を満たすこと。水インフラには、2030年までに6.7兆ドル、2050年までに22.6兆ドルという途方もない資金が必要になると推定されています。しかし、現在グローバルな水分野への公共投資は全体の2%にに満たず、中低所得国の民間投資と同水準です。資金の効果を最大化するための革新的なアプローチとともに、より多くの資金が必要です。

パートナーシップの力

世界銀行や世界経済フォーラムなどの国際機関をはじめとするグローバルリーダーたちは、各国政府や市民社会とともに、水の安全保障に関する共通のビジョンを行動に移しています。

世界銀行は、マルチ・ドナー信託基金「2030年水資源グループ(2030 Water Resource Group)」を設立し、パートナーシップの力で水分野に変化をもたらしています。地域社会が深刻な汚染危機に直面しているバングラデシュがその例です。同国では、多くの河川が生物学的に死に絶えており、原因の28%は汚染です。水質汚染管理にかかる費用は、2040年までに66億ドルに達すると予想されますが、同国の公的資金ではとても賄い切れないため、協力が不可欠です。2030年水資源グループは、官民のステークホルダーを結集し、バングラデシュにおける緊急の水質汚染課題に対して、4億5,000万ドルの公的資金と1億ドルの民間資本を含む投資を進めています。

2030年水資源グループは、過去10年にわたり、いくつかの国でマルチステークホルダー・パートナーシップを通じて水の安全保障の推進をサポートしています。2023年前半、同グループは、水の安全保障と気候変動に関する行動計画策定のための協力と資金調達を促進する新たな戦略計画を策定。2030年水資源グループは、世界銀行および世界経済フォーラムとさらに緊密に協力し、水分野の資金調達、技術革新、気候変動への対応を加速させています。力を合わせて行動を起こすことで、私たちは安全な水が確保された世界に向けた意味のある一歩を踏みすことができるのです。

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