世界は急速に拡大し、ますます都市化が進んでいます。都市がもたらす経済的、社会的、創造的な機会に人々の関心も高まっています。
人口動態の変化と全体的な人口増加を背景に、都市生活の魅力に引き寄せられ、2050年までに都市部の人口は約25億人増加する見通しです。
これは、国連経済社会局の報告書によるもので、今世紀半ばまでに世界人口の3分の2が都市に暮らすと予測しています。
国連のデータによると、今後80年間で世界人口は110億人を超える見通しです。

デリーが東京を抜く
都市居住者の増加は、少数の国に集中するとみられます。国連によると、2050年までに世界の都市人口が増加する分の35%をインド、中国、ナイジェリアが占め、インドでは4億1,600万人、中国では2億5,500万人、ナイジェリアでは1億8,900万人増える見通しです。
また、インドは2024年までに国別人口で世界最多となり、現在約14億人が暮らす中国を抜く見通しです。

国連の予測では、2060年までにインドの人口は16億人を超えますが、2100年までには約15億人に減少します。
「メガシティ」も増加します。メガシティとは、人口1,000万人以上の都市部を指します。現在、メガシティは30を超えています。最大の東京には約3,700万人が暮らしています。
しかし、報告書によると、2028年までにデリーが東京を抜いて最大の都市となり、2030年には世界のメガシティが43に達する可能性があります。その大半は発展途上国に位置する見込みです。
都市化する世界の課題に取り組む
世界各地で都市が急成長するにつれ、交通渋滞、エネルギーインフラの不足、基礎的サービスの欠如、犯罪、貧困、ガバナンスの不備など、都市が直面する課題は深刻化します。
世界経済フォーラムの「未来を担う都市と都市サービス」報告書(2016年)によると、急速な都市化がもたらす課題に、自治体だけで対処することはできません。
報告書によると、市民、民間部門、NGO、学術機関の補完的なスキルや資源に頼る必要があります。
急速な都市化の長所と短所
世界経済フォーラムの都市開発責任者、アリス・チャールズ氏は、2050年までに世界人口の3分の2が都市に暮らすと予想されるなか、住民にとって都市をより暮らしやすくする方法を考えることが、かつてないほど急務だと述べています。
「適切に管理されれば、都市化や都市生活には多くの利点があります。都市は人々の暮らしを効率的に組み立てる方法を提供します。規模の経済やネットワーク効果を生み、移動の必要性を減らすことで、経済活動をより環境に配慮したものにできます」と同氏は述べています。
「人々が近くに暮らし、多様な人々が集まることでイノベーションが生まれ、雇用が創出されます。アイデアを交換することで、新たなアイデアが生まれるからです。」
チャールズ氏はまた、都市の多様性が社会的寛容を育み、市民参加の機会をもたらすと指摘しています。
「しかし、管理が行き届かなければ、都市は汚染、渋滞、拡大するスラム、都市の貧困にあえぐことになります。先進国では、都市のスプロール化によって、一人当たりの資源消費量が発展途上国を大きく上回ることもあります」とチャールズ氏は警告します。
「都市環境は、気候変動、水と食料の安全保障、資源不足といった世界的な脅威も増幅させます。都市の未来は持続不可能な拡大ではなく、絶え間ないイノベーションにあるべきです。」




