フードロスをロケット技術で削減 CO2も減らせる真空の不思議
フードロスをロケット技術で削減 CO2も減らせる真空の不思議 Image: Unsplash/QuackyMcDuck
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プラスチックと環境
世界唯一の真空特許技術を生かした食品の長期保存法を提供し、フードロス解消とCO2削減に取り組むインターホールディングスは、野菜屑で作られた無添加の野菜出汁「ベジブロス」の量り売りを東京都目黒区の野菜の量り売り専門店HACARI中目黒店で開始しました。「懸垂量り売り用液体真空容器」を使うことで、本来3日程度のベジブロスの賞味期限は14日に伸びるということです。
この真空容器には、地球上で実現可能な最大真空率である99.5パーセントを保つことができる特殊な逆止弁が使われています。1ミリリットルずつ何度も取り出しても99.5パーセントの超高真空が保たれるという画期的なものです。これはNASAのアポロ計画で油圧機器の劣化防止装置の開発を担当した経歴を持つハジー技研代表でありインターホールディングス名誉会長でもある萩原忠氏の発明によるもの。萩原氏はキッコーマンの「しぼりたて生しょうゆ」の容器の発明者としても知られています。
「この技術は世界を変える」と確信したインターホールディングスのCEO成井五久実氏は萩原氏のもとへ通い詰めて説得を重ねました。そして萩原氏は成井氏の「まったく新しいビジネスモデルで世界中に広めるビジョン」に共感し、真空特許技術の権利譲渡を決めました。この技術をサプライチェーン全体に組み込んで、フードロスとCO2削減を同時に実現するということです。今回のベジブロスの量り売りは、まさに使い捨てプラスティック容器(CO2)とフードロスを同時に削減できる取り組みと言えます。
ハジー技研では、量り売り用の液体真空容器のほかにも、お米や豆類なども保存できる家庭用の真空パックなどさまざまな製品を開発しています。新米なら半年間、水分量が失われず鮮度が維持され、オリーブオイルなら10カ月間酸化しない高い性能を誇るこの超高真空保存容器は、ハジー技研のオンラインショップなどで購入できます。
文 = 金井哲夫
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