Z世代の新社会人はテレワークより出社を希望
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Z世代の新社会人はテレワークより出社を希望 Image: Unsplash/Karen Lau
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若者の視点
コロナ禍以降、テレワークが急激に普及してきたが、近頃、リターン・トゥ・オフィス(オフィス回帰)の動きを見せる企業が徐々に増加している。テレワーク継続か、出勤か、ハイブリッドワークか。国内外の企業では今後の働き方について議論がなされているが、2023年4月に入社を控える新社会人の中には、出社派が多いらしい。
新卒採用事業などを手がける学情は、 来春に入社予定の新社会人を対象に、「入社後の働き方」に関する調査を実施(有効回答数:441件)。入社後の働き方として、主に出社とテレワークのどちらを希望するかを尋ねたところ、「どちらかと言えば出社」が最多で33.6%。「出社」と回答した割合(22%)と合わせると、半数以上が出社派であることが分かった。
一方、「テレワーク」と答えたのは8.2%。「どちらかと言えばテレワーク」(15.4%)と合わせて約2割に止まり、出社派がテレワーク派の2倍以上を占めた。
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出社を希望する理由としては、「出社して職場の雰囲気に慣れたい」「上司や先輩社員の顔と名前を覚えられていないと、質問や相談があっても、チャットを送ることを躊躇してしまいそう」といったテレワークで会社に馴染むことやコミュニケーションの難しさを背景にした答えが並んだ。
他にも、「リモートでの長期インターンシップを経験したことがあるが、1人で作業を進めるのは不安があった」というテレワークならではの心許なさや孤独感が垣間見えるコメントが寄せられた。
さらに、入社する企業にテレワークの制度があったら利用したいかを聞くと、「利用したい」が43.3%、「どちらかと言えば利用したい」が31.5%。合わせて7割を超えた。
テレワークを実施したい頻度については、「週に1〜2回」が最多で37.3%。続いて「週に3〜4回」が17.6%、「毎日」が9.7%、「天候不良の場合など不定期」が8.8%、「月に数回」が8.5%という結果に。毎日テレワークを実施したいと答えた割合は1割を切った。
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テレワークを利用したい理由としては、「集中力が必要な仕事など、テレワークのほうが進めやすい業務もある」「通勤時間がない分、効率良く働けると思う」という在宅勤務のメリットを挙げたコメントが寄せられた。
来春入社の新社会人は、大学生活の大半をコロナ禍で過ごした世代。大学の講義やインターンシップ、就職活動も、オンラインで実施されることが多かった。しかし彼らの半数以上は、入社後の主な働き方として出社を望んでいる。
すでに世の中に出て働き続けている先輩社会人の中には、テレワークを主とした働き方にすっかり慣れ切って、「ライフスタイルに合わせて今の働き方を続けたい」「もう満員電車に乗りたくない」という人も目立つ。企業は今、働き方について、これまで以上に柔軟な対応を求められている。
文 = 大柏真佑実
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