• 2025年までに被雇用者の50%がリスキリングを必要とすると言われており、世界経済の急速な変化に伴い、個人の適応能力がより重要になっています。
  • 遊びを通じた学びによって、子どもも大人も、新しいことを生みだすために必要なスキルや、変化や困難な状況への対応力を身につけることができます。
  • 保護者や教育制度が遊びを通じた学びを活用できれば、将来への備えをより強固にすることができるでしょう。

私たちの経済や雇用市場が直面している急速な変化は、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)によって一層加速し、新たなスキルを習得し、新しい企業に適応する能力は、労働者と企業のどちらにとっても重要です。ガートナー社の調査によると、一つの仕事に必要なスキルの数は毎年10%のペースで増加しており、マッキンゼーが最近行った調査では85%の企業がデジタル化を加速させていると回答しています。

世界経済フォーラムの「仕事の未来レポート」は、テクノロジーの導入が進むにつれ、2025年までに全従業員の50%にリスキリング(新たな学び)が必要になると明らかにしました。また、職場で成功するために必要なスキルの上位には、アクティブラーニング、レジリエンス(適応、回復できる力)、ストレス耐性、柔軟性などが挙げられています。

雇用市場の変化やグローバル化、新型コロナウイルスの感染拡大といった人生を変える出来事を乗り越えていく中で、適応力と創造性は成功と成長に欠かせません。また、大人になってからも、これらのスキルと学習することへの純粋な喜びが人生全体の満足度に影響を与え、成長と適応のための手段となるのです。ところで、大人である私たちは、これらのスキルを自然に身につけているのでしょうか?スキルを築き上げて強化するにはどうすればよいのでしょうか?

遊びから学ぶということ

人は子供の頃から、遊びを通じて学ぶことで不確実性を受け入れ、好奇心を高め、何度も物事を試してやり直す中で課題に取り組む新しい方法を見出し、それがイノベーションを起こすことにつながります。研究によると、遊びを通じた学びは子どものウェルビーイング(幸福)と成長の鍵であり、大人になってからの成功の重要な原動力となるコアスキル(創造的、社会的、身体的、情緒的、認知的)を身につけるのに役立ちます。ただ、新しいスキルを柔軟に学べるのは子供特有の力であり、歳を取るにつれてこの機能は低下していきます。

創造性を発揮するには、自分のマインドセットを疑ってかかること、それを適合させていくことが重要です。大人が人生の目標を達成するための鍵は、学習や遊びに没頭し、創造性を発揮すること。特に、仕事で成功し、新しい課題に柔軟に挑戦していく上で大人に重要となるのは、好奇心、自信、そして感情のコントロールです。

新しいことへの取り組みや自分の課題を調整する中で、学ぶ喜びに火をつける方法を見つけると、チャレンジすることや自分のマインドセットを調整することができるようになります。また、遊びは脳の柔軟性を高め、有害なストレスを抑制し、注意散漫を防いで目標に向かって進むのを助けてくれます。創造性が平均以上の大人は物事の遂行能力も極めて高く、困難に対処する方法を想像する能力に優れています。

子どもたちがこうしたライフスキルを身につけることを支援し、遊びを通じて創造性と学びを育む機会を教師が与えることができるようにするためには、教育システムがそれをサポートするものであるべきです。これは、幼児教育から高等教育に至るまで必要なことであり、特に高等教育に遊びを取り入れることが、失敗に対する恐れやリスク回避への対応策になると考えられます。