オランダの技術者がロボットを使って全長12メートルの鋼橋を「プリント」しました。この橋は、アムステルダムの有名な運河に架けられる予定です。

溶接で鉄鋼を重ね合わせた幅4メートルの構造物を「描いた」のは6軸ロボット。オランダ人デザイナーのヨリス・ラーマンは、アムステルダムに拠点を置くロボット製造技術のスタートアップ企業であるMX3Dとともに、かつて造船所として使われていた倉庫内で橋を建設中です。

エンジニアリング会社のアラップとインペリアル・カレッジ・ロンドンの研究者が構造の完全性を証明するためにいくつかの負荷試験を実施する予定ですが、非公式の試験は実施済み。構造性能は良いと研究チームは話しています。

MX3Dは、「ダッチ・デザイン・ウィーク」が開催される10月までにプリント作業を完了させ、デッキを設置して橋のコーティングを行うことを目指します。

機械による製作

鋼橋建設は3Dプリント技術の驚くべき活用方法の最新事例にすぎません。

サンフランシスコのスタートアップ企業であるアピスコーは、住宅全体を現場でプリントして建設する移動式の3Dプリンターを初めて発表しました。

 A 3D-printed home in Russia
3Dプリントで建設したロシアの住宅
イメージ: 画像:アピス

さらに、ロシアで実験的にプリンター建築のテストを行ったところ、住宅の完成までに要した時間はわずか24時間でした。

ドバイは他の分野と同様に3Dプリンターでもその一歩先を進みます。2025年までにドバイ首長国の建造物の25%を3Dプリンターで建築すると発表しました。

こうした動きは、ドバイ首長でもあるアラブ首長国連邦のムハンマド・ビン・ラーシド・アール・マクトゥーム副大統領兼首相が2016年に発表した挑戦的な3Dプリント技術戦略の一環です。

ドバイ未来財団によると、この3Dプリント戦略は、産業分野にまたがり労働者の70%、コストの90%を削減することを目標としています。

3Dプリントを使用した建築は、都市人口の増加に伴い迫り来る世界的な住宅危機の解決に貢献できるかもしれません。国連は、2030年までに人口1,000万人を超える巨大都市は全世界で41カ所になると予測します。

医療向けの3Dプリント

3Dプリント技術は医療にも変化をもたらします。患者特有の手術モデルから個人向けのオンデマンド医薬品、そして3Dプリント技術で生成したヒト組織など、非常に多岐にわたり活用できることが期待されます。

3Dプリントで作成した患者モデルを使って手術手順を練習した外科医は、実際の手術をより短時間で終えることができ、患者への負担も軽減することが研究で示されています。コストを削減するだけでなく、命も救うのです。

3Dプリンターで作る食品

3Dフードプリンターを使えば、柔らかく液体状の食用品をノズルから押し出し、プログラムされたパターンに従ってレイヤーを重ねることができます。

チョコレートやお菓子、ビスケット、パンケーキからパスタ、ピザ、その他のスナック菓子まで、あらゆる食品を作り出すことが可能になります。

ニュース報道や業界ブログは3Dフードプリンターの可能性について非常に好意的ですMミシュランの星を獲得したシェフヨーロッパに期間限定のレストランをオープンし、3Dフードプリンターを使った料理を提供するなどのイベントが報道されました。

しかし、食品のプリントはそうした話題性だけではなく、宇宙飛行士航空旅客非常事態下にある人々への食糧調達など、より深刻な場面で使用される可能性も秘めています。