超高層ビル、タワーマンション、ネオンサイン、渋滞した道路。これらは、現代都市を思い起こさせるイメージの一部です。

ロンドンや東京、ニューヨーク、メキシコシティのように、世界の大都市圏の多くは不規則かつ有機的に拡大し、大気汚染、交通渋滞、廃棄物処理、そしてホームレスなどの問題に直面しています。

では、ゼロから創造する理想的な都市とはどのようなものなのでしょうか。そして、この中心地を世界有数の建築家はどのように設計するのでしょうか。

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これは、アンドラ・プラデシュ州で実際に起こっていることです。地元政府はノーマン・フォスターにアマラバティ新州都を設計するための協力を要請しました。すべての市民に雇用と居住空間を創出し、世界基準のインフラやグリーンシティを構築し、効率的な資源管理を実現することを目的としたこの計画には、シンガポールに拠点を置く都市コンサルティング企業のサーバナ・ジュロンも参加しています。

フォスターのチームは、立法議会・高等裁判所合同庁舎を含め、217平方キロメートルの都市を設計しています。建築家によると、この都市設計は「10年間に及ぶ持続可能な都市に関する研究」とインドで開発されている最新のテクノロジーを組み入れた計画だといいます。

散歩したくなるような木陰のある大きな歩道、数多くの緑地、広範に使用した太陽光エネルギー、電気自動車や水上タクシー、自転車道が整備された交通計画。これらは25年以内に実現されようとしています。

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この計画により、世界中の都市が直面し、世界経済フォーラムの都市と都市化に関する委員会が議論する問題にどのように対処していくかが示されるかもしれません。

2050年までに世界の人口の約70%が都市に住むと予測され、世界の都市化が進んでいく中で、この計画の重要性は増すでしょう。

世界経済フォーラムは「第四次産業革命を利用した持続可能な新興都市」報告書で、世界の新興都市は持続可能な未来の構築に向けて、破壊的技術がもたらす急速な変化をいかに利用できるかについて示しました。

「人工知能、自動運転車やドローン、モノのインターネット、先端素材、3Dプリント、バイオテクノロジーといった第四次産業革命技術が特に関係します」PwCのパートナーであるセリーヌ・ハーウェエヘルは同報告書の中で述べています。「交通、エネルギー、廃棄物、水資源、建築物などの都市セクターの再形成では、こうした技術の多くが活用できることが示されており、加速的に変革は進んでいくでしょう。」

年間50億ドルの機会の創出

別の調査において、アンドラ・プラデシュ州が新しい技術からどの程度の恩恵を受けるかについて世界経済フォーラムが査定したところ、2020年までに年間50億ドル(訳5,700億円)の機会が創出されるという 結論に至りました。

他の都市も持続可能性をより高めることを目指しています。コペンハーゲンは2025年までに世界初の<カーボンニュートラル都市>になるべく取り組んでおり、ノルウェーはオスロ・エアポート・シティを建設しています。面積400万平方メートル、供給電力は100%再生可能エネルギーで電気自動車が普及するこのエアポート・シティの建設には30年間を要します。

都市と都市化の未来をテーマとしたフォーラムのポッドキャストにおいて、世界銀行のインフラ・官民パートナーシップ・保証部門のシニアアドバイザーであるアブハー・ジョシ=ガーニは、廃棄物とモビリティの問題解決にテクノロジーが利用できると簡潔に述べています。それは例えば、一杯になったことを知らせるゴミ箱などです。

ジョシ=ガーニと世界経済フォーラムの<都市と都市化に関する委員会>共同議長を務めるカルロ・ラッティは、都市における強いリーダーシップや、発展に向けたイノベーションのための若者の新しいアイデアを実験する空間の必要性について意見を交えました。

「技術に目を向けてください。そしていかにデータが都市を変えることができるかに注目してください。ただし、最終的な目標を達成するために重要なことは、一にも二にも私たち人間であることを忘れてはいけません」とマサチューセッツ工科大学SENSEable City Labの所長も務めるラッティは話します。