国立公園がもたらす経済的価値と健康面での価値

View of a national park landscape
There's a strong link between spending time outdoors, improved mental health, and quality of life.Image: Hendrik Cornelissen/Unsplash
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  • 国立公園のような保護された屋外エリアへの訪問と、メンタルヘルスやウェルビーイングの向上には関連があります。

  • 週にわずか2時間、屋外で過ごすだけでも、健康や生活の質に良い効果をもたらします。

  • 国立公園のような保護地域が人々のメンタルヘルスにもたらす経済的影響は、世界全体で年間6兆ドルに上ります。

砂浜の海岸を散策するのが好きな人も、森や山を探訪するのが好きな人も、大自然の中で過ごす時間は健康とウェルビーイングの向上に役立つことが、新たな研究で明らかになりました。複数の調査で、自然の中で過ごす時間と、血圧の低下との関連が示されています自然の中で過ごす時間と血圧の低下。また、わずか週に2時間、屋外で過ごすだけでも良い効果があることが分かっています。

オーストラリア、クイーンズランド州のグリフィス大学の研究者らは、その価値を算出しました。人々が医療に費やすと見込まれる金額と、国立公園の訪問者数に関する統計を組み合わせ、質調整生存年(QALY)の金銭的価値を計算しました。QALY 1単位は、健康な状態で過ごす1年に相当します。

研究者らは、国立公園のような保護地域が人々のメンタルヘルスにもたらす経済的影響は、世界全体で年間6兆ドルに上ると結論づけました。

生活の質の向上(縦軸)と、保護された屋外エリアへの年間訪問回数(横軸)の比較Image: Nature Communications

報告書の根拠は、次のシンプルな論理に基づいています。「自然に触れることは、人々のメンタルヘルスとウェルビーイングを向上させる。メンタルヘルスの不調は、経済に大きなコストをもたらす。したがって、公園には訪問者のメンタルヘルスを通じた追加的な経済価値がある。」

グリフィス大学のエコツーリズム研究国際講座主任、ラルフ・バックリー教授はこう説明します。「絆創膏から数週間の入院まで、誰もが健康のためにお金を使います。国によって、その費用を負担するのは本人、健康保険会社、あるいは政府かもしれません。しかし、現金で支払おうと、健康保険料や税金を通じて支払おうと、費用が発生することに変わりはなく、その額はかなり正確に把握できます。」

バックリー氏によると、政府や健康保険会社は$/QALYの計算を日常的に用いています。医療費の優先順位を決めるための標準的な方法です。

「費用は簡単に比較できます」と同氏は言います。「では、便益はどうでしょうか。生活の質がどれだけ向上すると見込まれるか、その1人当たりの価値に、影響を受ける人の数を掛けた値を知る必要があります。」

ここにはよく来るのですか?

研究チームは、オーストラリアの亜熱帯にある2つの国立公園の訪問者に質問し、個人ウェルビーイング指数(PWI)を用いました。この指数は、生活水準、健康、人生での達成、人間関係、安全、地域社会とのつながり、将来への安心という7つの基準を評価します。

研究チームは訪問者のPWIスコアを、オーストラリアの一般人口に関するデータや、毎年国立公園を訪れる人の推計数と比較しました。

その結果、国立公園を訪れることで、人々のPWIが平均2.2%上昇すると判明しました。国立公園のような場所への訪問と、メンタルヘルスおよびウェルビーイングの向上には関連があるという結論です。これを$/QALYの総額に当てはめると、「これまで認識されていなかった大きな経済価値」に相当します。

医療費と同じように、QALYの評価額も国によって異なります。しかし、バックリー氏によると、平均額は20万ドルから25万ドルです。

「大きな額に聞こえるかもしれません」と同氏は言います。「しかし、今すぐ死ぬか、完全に健康な状態でもう1年生きるかを選べるとしたら、いくら払いますか。そのように考えれば、それほど大きな額には思えないでしょう。」

もちろん、人々が自由に使える富や資本には限りがあるため、QALYの価値が際限なく上昇することはありません。その価値は、自分の時間がどれほどの価値を持つかという仮定上の評価ではなく、生活を改善するために必要な医療サービスに人々が実際に支払える金額に基づいています。

健康や幸福に金銭的価値を付けることは、どのようなことに満足や充実感を覚え、最高の状態になれるかが一人ひとりで大きく異なるため、常に難しいものです。

オックスフォード大学サイード・ビジネス・スクールの最近の研究は、幸福度の高い従業員と生産性の向上との関連を明らかにしました。BTの従業員の間では、売上が13%増加した時期に、従業員の幸福度も高まっていたことが分かりました。これは、従業員のウェルビーイングに配慮することが経済にもたらす影響を、さらに示している可能性があります。

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