ウクライナ紛争が激化し続けるなか、何千人もの人々がウクライナを離れ、隣国へと逃れている。
UNHCR報道官のシャビア・マントゥー氏が、暴力によって最大400万人の難民が生じる可能性について、ジュネーブ・ソリューションズに語る。
UNHCRは地域内のすべての国に対し、安全と保護を求める難民を受け入れるよう呼びかけている。
戦争が続くなか、何千人もの人々がウクライナでのロシア軍による空爆や砲撃から逃れ、隣国へと押し寄せている。多くの人がポーランドとの国境を越えるため、最長12時間待たなければならなかった。その大半は女性と子どもで、18歳から60歳までの男性はウクライナからの出国を禁じられている。彼らは国にとどまり、戦うよう告げられている。
流入の大部分を受け入れると見込まれるポーランドは、難民を受け入れるための施設を設置し、負傷者を治療できるよう病院の態勢を整えている。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は現地当局を支援している。同機関の報道官シャビア・マントゥー氏が、激化する暴力によって何百万人もの人々が逃れる可能性について、ジュネーブ・ソリューションズに語る。
GSニュース:ウクライナでは何千人もの人々が家を追われ、隣国に避難しています。何人ほどの人々について話しているのでしょうか。
シャビア・マントゥー:昨日から、ウクライナ国内で移動する人々に加え、国境を越えて隣国へ向かう人々も相当数いることが確認されています。国内で避難を余儀なくされた人は少なくとも10万人と推定していますが、その数は大幅に増える可能性があります。また、すでに数千人が隣国との国境を越えたことも確認しています。たとえば、ポーランド、モルドバ、ルーマニア、スロバキア、ロシアで到着者が報告されています。国外への流出人数は集計できていませんが、たとえばモルドバでは昨日だけで到着者が5,000人と報告されており、今日の人数は確実にさらに増えています。
GSニュース:暴力から逃れてくる人々を受け入れるため、各国や国連機関はどのような対応をしていますか。
SM:逃れてくる人々のために国境を開放し続けるよう働きかけてきました。実際にそうなっており、人々が安全を得られていることを大変心強く感じています。ただし、入国する人々の登録や、私たちが「受け入れ」と呼ぶ対応、つまり人々を迎え入れ、場合によっては宿泊場所を提供することは、各国当局が担っています。
UNHCRとして、地域内の各地にあらかじめ物資を備蓄しており、必要に応じて各国を支援する物資を送る準備ができています。今日は、毛布、寝具用マット、防寒用品一式、寝袋などの緊急支援物資と、その他の基礎的な支援物資をギリシャからモルドバへ移送しました。
GSニュース:ウクライナの人口は4,400万人で、欧州でも最大級です。何百万人もの人々が逃れる大規模な難民危機に発展する可能性はありますか。
SM:事態の推移については申し上げられませんが、人道面への影響という点では、すでに死傷者の報告があり、人々が安全を求めて家を離れていることも確認されています。何より重要なのは、民間人の命と民間インフラが常に保護され、安全が確保されなければならないということです。こうした人々の移動はすでに起きています。散発的で予測できない動きですが、相当数の人々が移動していることは確かです。事態がさらに悪化すれば、国外へ逃れて隣国に向かう人がさらに増え、たとえば最大400万人に達する可能性があります。これは想定されるシナリオの一つですが、実際にそうならず、状況が回復することを心から願っています。
GSニュース:欧州連合(EU)は過去、強制移住の流れへの対応で芳しくない実績があり、その結果、一部の国に過大な負担がかかり、移民が自力で何とかするしかない状況に置かれました。今回のウクライナ人については、状況が異なる可能性はありますか。
SM:推測するのは難しいですが、地域内のすべての国に対し、安全と保護を求める人がそれを得られるよう呼びかけています。これは今回の状況に限らず、すべての難民に当てはまります。国連の難民機関として、この地域で安全と保護を求めている他の難民についても、庇護を求める権利や領域への入国について、強く訴えてきました。ここで人々が安全と保護を得られている状況を心強く感じていますが、これは難民条約がなぜこれほど重要なのかを示すものです。まさにこうした事態に対応するために設けられたものであり、そもそも保護を受け、安全を確保されることが基本的な権利である理由でもあります。それは命を救うことにつながります。
