ダイバーのチームが、アラブ首長国連邦(UAE)東海岸沖で人工サンゴ礁を造成している。
5年以内に、30万平方メートルの海域に150万株のサンゴを広げたいと考えている。
人工サンゴ礁で、サンゴが自然に意味のある水準まで成長し始めるまでには、10~15年かかる可能性がある。
アラブ首長国連邦(UAE)東海岸沖では、サンゴ礁から取り除かれたばかりのサンゴが細かく切り分けられ、ダイバーのグループによって下の海中に植え直されている。
フジャイラ・アドベンチャー・センターのダイバーたちは、長年の気候変動と開発によって劣化した海洋生物の復活を促すことを期待し、人工サンゴ礁を造成している。
この小規模なチームと他のボランティアは、過去1年間で、約600平方メートルの海域に9,000株以上のサンゴを植え付けた。5年以内に、30万平方メートルの海域に150万株のサンゴを広げたいと考えている。
「サンゴ礁にとって肥沃な環境であり、この多様性が広がり始め、海洋生物の回復に役立っている」と、ダイバーのサイード・アル=マアマリ氏はロイターに語った。
サンゴ礁は数千年かけて形成され、多くの海洋生物の生存に不可欠であるとともに、波を遮る障壁として侵食の軽減にも役立つ。
他の地域と同様に、UAEのサンゴ礁も、主に気候変動に加え、土地の埋め立てによって、過去20年間で大きく劣化してきた。
人工サンゴ礁は、海洋生物の生息地となるサンゴ礁の回復に役立つほか、サンゴの白化や気候変動によって引き起こされるその他の劣化への対策にも役立つ可能性がある。
しかし、海洋生物学者のジョン・バート氏はロイターに対し、人工サンゴ礁で意味のある水準のサンゴが自然に成長し始めるまでには10~15年かかる可能性があると語った。
「これは、サンゴ礁の再生という点で効果を実証できるようになるまでに、相当の時間を要するプログラムだ」と、ニューヨーク大学アブダビ校の准教授は語った。
フジャイラでのこのプロジェクトは、石油資源に恵まれたペルシャ湾岸のアラブ国家の中でも貧しい地域の一つで行われており、気候変動・環境省が技術的な専門知識を提供し、政府の支援を受けている。
フジャイラには、同国の数少ない人気のダイビングスポットのほとんどがあり、当局は、このサンゴ礁が持続可能な漁業とエコツーリズムの促進に役立つことを期待している。
「私たちはサンゴ礁の環境とシステムを再現しています。そこには魚が集まり、生物多様性が高まり、絶滅危惧種の魚類の生息地となり、ダイビング観光に適した環境になるでしょう」と、同省海洋環境研究部長のアフメド・アル=ザアビ氏は語った。




