自然保護活動家は、気候変動の進行を抑えるために1兆本の植樹が必要だと指摘している。
現在、再植林を加速させるためのロボット林業機が開発されている。
このロボットは、1ヘクタールの木を6時間足らずで植えることができる。
この車両は植樹に向けた地面の整備にも使用でき、雪かきもできる。
ロボットは組立ラインから高齢者の世話まで、さまざまな形で私たちを助けている。現在では、植樹を支援することで気候変動への対策にも取り組み始めている。
エストニアの企業であるMilrem Robotics社は、もともと自律走行戦車の製造から事業を始めたが、若木を植え、育てることができる自律型ロボット林業機を開発した。新型のロボット植樹機は最大300本の苗木を積載でき、1ヘクタールの森林を6時間足らずで植えることができる。
このロボット林業機は主に商業林での使用を想定して設計されているが、設計者は天然林の再生にも使える可能性があると考えている。
森林破壊への対策
森林破壊は、世界の温室効果ガス排出量全体の15%を占めているにもかかわらず、世界経済フォーラムの「1兆本の木」コミュニティ向けプラットフォーム(1t.org)によると、既存の森林が吸収する炭素量は倍増させることが可能である。適切な林業慣行を導入するだけでよい。
私たちは農業や伐採により、毎年1,000万ヘクタールの森林を失っている。自然保護活動家は、森林被覆の減少を食い止め、気候変動の進行を抑えるために1兆本の植樹が必要だと指摘している。成木は一生の間に平均して0.62メトリックトンの二酸化炭素を吸収できる。これは、車で2,400キロメートル走行した際の炭素排出量に相当する。
植樹は、気候変動に対抗するために必要な対策の一つにすぎず、科学者たちは適切な場所に適切な樹種を植えることが重要であると指摘している。そのため、再植林の取り組みにはあらゆる支援が必要である。
より速い再植林
ロボット植樹機には、ライダー(光による検知と測距)が搭載されている。レーザーパルスを用いて周囲の三次元画像を構築し、全地球測位システム(GPS)により地形を正確に移動する。
植樹の際には、各苗木の位置がデータベースに記録される。そのため、専用の刈払い機型ロボット林業機を用いれば、若木を傷つけることなく周囲の競合植物を刈り取ることができる。
このロボットは、タルトゥ大学、タリン工科大学(TalTech)、エストニア生命科学大学との協力により開発された。本プロジェクトは、欧州連合から240万ドルの助成金を受けている。
1兆本の木
Milrem Roboticsは、同社のロボット車両が牽引式のすきを用いて植樹の準備のための地面整備にも使用できると説明している。さらに、車両は別の種類のすきを搭載できるよう改良されており、首都タリンの街路の除雪に使用されている。
これらのロボット植樹機は、気候変動対策の実施期間が本格化する中で登場しつつある、数多くの新たなソリューションの一つにすぎない。世界経済フォーラムのUpLinkプラットフォームは、1t.orgと連携し、このようなイノベーションが、2030年までに1兆本の木を保全、再生、育成するための取り組みを拡大することを支援している。
世界経済フォーラムの初期段階のイノベーション・イニシアチブであるUpLinkは、ネットゼロかつ自然再興型で公正な未来に不可欠な、社会課題の解決を目的とする起業家を支援し、その取り組みを加速させている。詳細を確認しUpLinkコミュニティに参加するには、こちらをクリックしてください。






