NASA、グリーンランドの重さを測る方法を解明—氷の減少量が明らかに

Iceberg in Greenland ice loss glacier sea level rise
Greenland has lost an average mass of 277 gigatons a year since 2002.Image: Unsplash/Xavier Balderas Cejudo
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  • NASAの計算によると、グリーンランドの重量は2000年代初頭以降、5兆トン減少した。

  • NASAによると、氷河は現在、25年前と比べて6〜7倍の速さで融解している。

  • 海面上昇を抑えるために、個人や政府が講じられる対策はいくつもある。

NASAの調査で、グリーンランドの重量は2000年代初頭以降、5兆トン減少したことが明らかになった。これは年間平均277ギガトン(1ギガトンは10億トン)の質量減少に相当する。

NASAは、2002年からグリーンランドを観測している「GRACE」と「GRACE Follow-On」と呼ばれる2機の衛星を使い、氷の減少量を測定した。

標高の低い地域や沿岸部では、グリーンランドの氷の質量が5メートル以上減少し、NASAによると、質量の減少が最も大きかったのはグリーンランド西岸沿いだった。

NASAジェット推進研究所の気候科学者ジョシュ・ウィリス氏は、最近の講演で、2機の衛星が互いを追うように飛行しながら氷の減少量を測定すると説明した。

「一方の衛星が重い物体の上空を通過すると、重力に引かれてほんの少し加速します。続いてもう一方が通過すると、少し追いつくような動きをします」とウィリス氏は述べた。「私たちは2機の間の距離を非常に高い精度で測定し、距離が広がったり縮まったりする様子を観測することで、陸地の重さを測れます。グリーンランド島のような場所の重さも測定できるのです。」

グリーンランドの重量減少が海面上昇につながる仕組み

NASAのプロジェクト「Oceans Melting Greenland(OMG)」も、この地域周辺の海面上昇を測定した。OMGは毎年夏に航空機による観測を行い、大陸棚に使い捨て式の温度・塩分プローブ250個を投下した。これらの測定値は、氷についての対応する観測結果と照合された。

「海面上昇の速度も増しています」とウィリス氏は述べた。「最初の10年間を見ると、年間約2ミリです。中間の10年間は約3ミリ。最後の10年間は4ミリ、場合によっては4.5ミリです。上昇の速度は増しており、海面がますます速く上昇しているのを私たちは目の当たりにしています。」

NASAの計算によると、氷河は現在、わずか25年前と比べて6〜7倍の速さで融解している。

海面上昇がもたらす影響

グリーンランド氷床は北半球最大の氷の塊だ。氷床がすべて融解した場合、世界の海面は約7.4メートル上昇するとNASAは推定している。

海面が急激に上昇した場合の影響には、「高潮の勢力増大、洪水、沿岸地域への被害……人々が住む場所を追われる可能性があり、海面上昇で土壌や地下水が塩分に汚染されるため、内陸部の暮らしも脅かされる」と、ナショナル ジオグラフィックは説明している。

島しょ国は海面上昇によって不釣り合いに大きな影響を受ける。昨年のCOP26では、ツバルの外相サイモン・コフェ氏が、膝まで水に浸かった状態で配信した演説で、海面上昇がもたらす壊滅的な影響について警告した。

「この発言は、COP26の会場と、気候変動や海面上昇の影響に直面するツバルの現実の状況を並べて示しています」と同氏は述べた。

現在の傾向が続き、気温上昇が1.5°Cに達する場合、2100年までに海面は10〜30インチ(26〜77センチメートル)上昇すると、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の最近の特別報告書は予測している。

海面上昇を抑えるための対策

海面上昇を抑えるため、団体Clean Ocean Actionは、個人や政府が講じられる対策をいくつか挙げている。具体的には次のとおりだ。

1. 湿地を保全する。湿地は暴風雨やハリケーンの際、沿岸地域を守る自然の緩衝地帯として機能する。

2. 木を植え、保全する。

3. エネルギー消費を減らす。

4. 気候行動計画の策定を働きかける。

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