iPhoneを分解し、部品を再利用できるようにするロボット

A partially disassembled Apple iPhone is seen on a repair fixture at Apple's display repair laboratory in Sunnyvale, California, U.S., May 19, 2017. REUTERS/Stephen Lam
Daisy is one of the first steps on Apple's journey towards making its range of iPhones and MacBooks out of recycled materials.Image: REUTERS/Stephen Lam
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世界で最も価値の高いテクノロジー企業が、将来のiPhoneとMacBookを「すべてリサイクル素材で製造する」意向を表明してから、ほぼちょうど1年がたつ。そして、アースデー2018に合わせて、Appleはこの目標に向けた取り組みの自動化に役立つと考える最新の製造技術を発表する。

「Daisy」と名付けられたこのロボットは、Appleが開発した「Liam」と呼ばれる旧世代の技術を基盤としている。LiamはiPhoneを分解し、部品を取り出して、必ずしも新しい電子機器に限らないさまざまな用途に再利用するために開発された。DaisyはAppleの「2018年環境進捗報告書」の表紙を飾り、9種類のiPhoneを処理できる。

「Liamと比べて設置面積を小さくし、機種間のばらつきがより大きい複数のiPhoneモデルを分解できるよう、Daisyを開発しました」と同社は報告書に記している。

Image: Apple

Appleは、従来のリサイクル業者にはまだ処理する能力がない素材を、より高い品質で回収できると考えている。

報告書より:「当社は、クローズドループを厳格に定義しています。目標達成には、責任ある調達によるリサイクル素材または再生可能素材を100%使用し、それと同量を市場に戻さなければなりません。この目標の実現には何年もかかる可能性があると認識しつつ、移行を進める間も、一次素材を責任を持って調達することに引き続き取り組みます。」

カリフォルニア州クパチーノに本社を置く同社は、製品の製造を循環型モデルへ移行するという野心的な取り組みの期限を定めていない。一方で、旧製品から回収する素材の優先順位を決めている。アルミニウム、コバルト、銅、ガラス、紙、プラスチック、ステンレス鋼、スズ、タングステン、そしてネオジム、プラセオジム、ジスプロシウムなどの希土類元素の回収に重点を置いたプロジェクトを進めている。

Appleの報告書によると、Daisyはアルミニウム1,900キログラム(筐体に使用)、コバルト770キログラム(電池の製造に不可欠な素材)、銅710キログラム(回路基板に不可欠)、希土類元素11キログラム(磁石の制御に役立ち、カメラや触覚デバイスにも使われる)を回収できる。これは一部にすぎない。

同社はDaisyを複数の場所に設置する計画で、まず米国(テキサス州オースティンにはすでに設置済み)と欧州から始める。システムが処理できる製品は次のとおり。iPhone 5、iPhone 5s、iPhone SE、iPhone 6、iPhone 6 Plus、iPhone 6s、iPhone 6s、iPhone 7、iPhone 7 Plus。

ただし、注意点がある。現時点でAppleが処理できるのは、寿命を終えて同社に直接返却された端末に限られる。そのため同社は、Apple GiveBackの下取り・リサイクルプログラムに相当な力を入れている。将来の購入に充てられるクレジットの提供も含まれる。

Appleは新しい報告書で現在のリサイクル率について詳しい情報をほとんど明らかにしなかったが、最新の環境報告書によると、2017年には自社の事業全体で6,850万ポンドの素材をリサイクルした。

グリーンピースUSAの上級ITセクターアナリスト、ゲイリー・クック氏の声明によると、回収の難しさが、少なくとも当初はDaisyの可能性を制限するおそれがある。

「リサイクルロボットをもう1台導入するよりも、Appleに最も求められているのは、環境負荷を減らす最大の機会の一つである、修理やアップグレードが可能な製品設計に取り組む姿勢を示すことです」とクック氏は述べた。「そうすれば、端末をはるかに長く使い続けられ、Daisyで分解する日を先延ばしにできます。」

報告書によると、Appleは2015年以降、全製品における「一次アルミニウムの使用量」をすでに23%削減している。また、複数のiPhoneモデルのロジックボードに使われるはんだには、リサイクルスズを100%使用すると「指定」している。「残念ながら、すべての電子機器リサイクル業者がスズを回収しているわけではありません」と同社は報告書に記している。「そこで、Daisyが回収した主要ロジックボードから銅や貴金属に加えてスズも回収する、責任ある事業運営を行うリサイクル業者を優先しています。」

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