ガスコンロは、使用していないときにもメタンを排出するため、従来考えられていた以上に気候危機の大きな要因であることが分かった。
研究者らが測定したメタン排出量の4分の3超は、コンロのスイッチが切られているときに発生していた。
米国では4,000万戸を超える家庭がガスで調理している。
研究者らの試算によると、ガスコンロは毎年260万トンのメタンを大気中に放出しており、これは自動車50万台分に相当する。
ガスコンロはメタンを、使用していないときにも排出することが新たな研究で明らかになった。このため、従来考えられていた以上に気候危機の大きな要因となっている。
研究は木曜日にEnvironmental Science & Technology誌に掲載され、米国のガスコンロから毎年排出されるメタンの量は、二酸化炭素に換算すると自動車約50万台分に相当すると結論づけた。
「常に少量のメタンが大気中に漏れ出し続けています」と、研究共著者でスタンフォード大学の気候科学者であるロブ・ジャクソン氏はAP通信に語った。
スタンフォード大学のプレスリリースによると、研究チームはカリフォルニア州の家庭にあるガスコンロ53台から排出されるメタンと窒素酸化物を測定した。調査対象は、製造から3年から30年が経過した18ブランドのコンロだった。過去の研究の多くとは異なり、研究者らはコンロのスイッチが切られているときだけでなく、点火中、使用中、消火後の排出量も測定した。
「意外なことに、家屋や建物の内部から、機器の漏れや不完全燃焼によってどれほどの量の天然ガスが空気中に漏れ出すのかを測定した例は、ほとんどありません」と、研究を主導したエリック・ルベル氏はプレスリリースで述べた。同氏はスタンフォード大学地球・エネルギー・環境科学部の大学院生として研究を実施した。「天然ガス排出のうち、私たちが最も理解できていない部分であり、気候と室内空気質の両方に大きな影響を及ぼす可能性があります。」
具体的には、研究者らが測定したメタン排出量の4分の3超は、コンロのスイッチが切られているときに発生していた。米国では4,000万戸を超える家庭がガスで調理しているため、これは米国環境保護庁(EPA)が住宅用機器について算出する温室効果ガス排出量に大幅に上乗せされる可能性が高い。研究者らの試算では、実際の排出量は、EPAが2019年に示した推計より15%高い可能性があるとCNNは報じた。排出量は、EPAが2019年に示した推計より15%高い可能性があるとCNNは報じた。
AP通信によると、研究者らは総合的に、ガスコンロが毎年260万トンのメタンを大気中に放出しており、これは自動車50万台分に相当すると試算した。この結果が発表されたのと同じ週、別の報告書は、パーミアン盆地の石油・ガス施設わずか30カ所からも、毎年、自動車50万台分に相当するメタン排出が漏れていると明らかにした。スタンフォード大学の研究結果は、メタン漏出が気候にとって重大な懸念であることを示す新たな事例となった。パーミアン盆地の石油・ガス施設わずか30カ所からも、毎年、自動車50万台分に相当するメタン排出が漏れていると明らかにした。スタンフォード大学の研究結果は、メタン漏出が気候にとって重大な懸念であることを示す新たな事例となった。
世界経済フォーラムは大気汚染対策にどのように取り組んでいるのか?
「この新たな研究は、環境保護活動家が10年以上にわたって訴えてきたこと、つまり、家庭にとっても、地域社会にとっても、気候にとっても、『クリーンなガス』など存在しないということを裏付けています」と、研究に参加していないサン・エナジーの地域連携コーディネーター、リー・ジーシェ氏はCNNに語った。「掘削井戸から台所のコンロに至るまで、フラッキングで採掘されたガスは私たちの健康を損ない、地球を温暖化させています。」
この研究は公衆衛生にも影響を及ぼす。スタンフォード大学のプレスリリースによると、フードや適切な換気設備なしでガスコンロを使うと、屋外で1時間さらされた場合にEPAが不健康とみなす濃度の二酸化窒素汚染に曝露するおそれがあることが、研究者らの調査で分かった。メタンとは異なり、窒素酸化物(NOx)への曝露は、コンロの使用状況により大きく左右される。
「つまり、別のバーナーを点けたり、より大きなバーナーを使ったり、火力を上げたりすれば、いずれもNOxの発生量が増えます」とルベル氏はCNNに語った。これらのガスの濃度は「台所の広さや換気の状態などに左右され、そうした要素すべてが関係します」。
この研究は、どちらが優れているかをめぐる議論で、電気コンロを支持する材料となる。カリフォルニア州、ニューヨーク州、マサチューセッツ州などの複数の都市では、新築住宅への天然ガス配管の導入を段階的に廃止し始めている。だが、政策の変更によって選択の余地がなくなる前に、自分で決めるとしたらどうだろうか。
「排出量の観点では、ガスで直接調理する方が、化石燃料で発電した電気を使うコンロより優れていますが、太陽光発電による電気を使うコンロよりは劣ります」と、研究に参加していないイリノイ応用研究所の室内気候研究・研修グループの研究技師、ザカリー・メリン氏はAP通信に語った。
しかしCNNによると、再生可能エネルギーの推進派は、どのような場合でも電気式に切り替えることが、クリーンエネルギー源への移行を容易にすると主張している。さらに、ジャクソン氏は、電気コンロには同じ健康リスクがないと述べた。
「余分な窒素酸化物や一酸化炭素、ホルムアルデヒドを吸い込みたくありません」とジャクソン氏はプレスリリースで述べた。「リスクを根本から減らしてはどうでしょうか。電気コンロへの切り替えは、温室効果ガスの排出と室内空気汚染を減らします。」






