新しい仕事を始めるとき、辞めることはおそらく頭にありません。しかし、個人的な選択、双方の合意、組織との相性の不一致など、理由が何であれ、どのように仕事を辞めるかは、在職中にどのように働いたかと同じくらい重要です。
面接や推薦者との会話では、私たちはいつもその人が辞めた理由を尋ねますが、どのように辞めたかを尋ねることはめったにありません。実際に辞める前の数週間、あるいは数日間に何があったのでしょうか(本人がただ敷地外へ連れ出されたのではないとすれば。これはまた別の話です)。仕事をきちんと片付け、同僚が業務を続けやすいように整えたり、新しい人がスムーズに着任できるように特別な配慮をしたりしたでしょうか。
今日、上司、同僚、部下を含め、私がとりわけ好意的に思い出すのは、自分の退職に備えて組織を整えることに特別な心配りをした人たちです。後任者の研修に何週間も費やし、必要なときには質問に答えられるようにしておくと申し出たアシスタント。自分が去った後もプロジェクトに十分な資金が残るよう確認したプロジェクトリーダー。ほかの職員に、今後も協働の機会を探し続けると約束し、実際に一貫してそうしてきた同僚です。
しかし、あまりにも多くの場合、人は辞めると決めると、数週間、ときには数か月も前から心の中で組織との関わりを断ちます(こうした離脱は、誰かがまもなく辞める兆候です)。これは理解できます。別の仕事を探し、社外で求人を検索したり面接を受けたりするのは、今の職場と別れる覚悟ができているからです。しかし、残る人々があなたについて最もよく覚えているのは、最後の数週間、あるいは数か月に起きたことです。何年も大きく貢献してきたとしても、この最後の数週間、数か月で、その素晴らしい仕事のすべてが同僚の記憶から簡単に消えてしまうことがあります。そうなれば、実際に辞める頃には、あなたの退職はほとんど気づかれないか、歓迎されるでしょう。
そこで私からのアドバイスです。仕事は、あなたが見つけたときと同じ状態で去りましょう。始めたときと同じ熱意を持って辞めましょう。その気持ちを、仕事の最後の日々、数週間、数か月にも注いでください。休息を取り、いったん仕事から離れる時間が必要なら、次の仕事に就くまでの間に休みを取る計画を立てましょう。ただし、仕事をしながら引退したような状態になってはいけません。退職を伝えたときに、いちばん聞きたくないのは「ずいぶん前からもういなかったようですね」という言葉です。
本記事は、 LinkedInとの協力により掲載されています。掲載は、世界経済フォーラムが見解を支持していることを意味するものではありません。
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著者:Institute for the Futureのエグゼクティブ・ディレクター、Marina Gorbis。
画像:2008年6月27日、東京の駅構内を歩くビジネスマン。REUTERS/Yuriko Naka。
