「経験とは、誰もが自分の過ちにつける名前である」— オスカー・ワイルド
私はいくつの過ちを犯してきたのでしょうか。数え始めることさえできません。就いていたかもしれない仕事(本気でプロのサッカー選手になろうと思っていました)、通っていたかもしれない学校、何度も着すぎた赤いネクタイ……。要するに、私は数多くの過ちを犯してきました。しかし、その過ちを乗り越え、そこから学び、前に進んできました。
そのとおりです。後悔を抱えて日々を過ごすことはありません。むしろ、一つひとつのつまずきから得るものがあるよう努め、毎日を学びの機会として捉えています。経営コンサルタントのジョン・W・ホルト・ジュニアはこう語ります。「過ちを犯していないなら、リスクを取っていないということです。つまり、どこにも進んでいません。大切なのは、競争相手より速く過ちを犯すことです。そうすれば、学び、勝つ機会が増えます」
人生を過ちだらけのトレッドミルだとは思いませんが、ホルトの言うとおり、経験の一つひとつから学べることがあると思います。良い決断より悪い決断のほうが多い人生を望んではいませんが、すべての決断が正しいとは限らないことも分かっています。成長の一環として、さまざまな道を試し、どれが最善かを見極める必要があります。今日のように変化の速い世界では、完璧を待っていると取り残されます。
間違った判断をしたからではなく、それに対する自分の取り組みが不十分だったために、過ちを犯したこともあります。GEのエネルギー事業を率いるよう求められたとき、その事業の業績はGEのほぼすべての事業を下回っていました。人材は優秀で製品もしっかりしていましたが、蒸気タービンだけを売ることへの依存を大幅に減らす新たなアプローチが必要でした。「坑口から消費者まで」というビジョンを掲げ、50件を超える買収を通じてポートフォリオを拡大した結果、チームはわずか2年でエネルギー事業をGEのポートフォリオのトップに押し上げました。
この経験から、「過ちはどこにあったのか」という問いが浮かびます。私の考えでは、サービスの提供範囲を拡大するだけでなく(非常に収益性の高い取り組みで、設備販売の急増が落ち着いた後も事業を支えました)、とりわけ石油・ガス分野で、さらに大胆かつ迅速に進むべきでした。私たちは石油・ガス会社を買収するという大胆な決断をし、それはうまくいきました。しかし、その経験から「もっと大きく踏み込めた」と学びました。より慎重な決断をしたのは、自信がなかったからというより、事業の変革を進める中で慎重を期そうとしていたからです。並外れた成果に失望するのは難しいものですが、もっと大きく勝負していれば、事業はさらに強くなっていたでしょう。
ここ数年、GEは石油・ガス分野に間違いなく「全力で」取り組んできました。原油価格の下落によって、その動きは少し疑わしく見えるかもしれません。しかし、この事業の循環的な性質を知る人なら、おそらくうまくいくと分かるはずです。
私がエネルギー事業を率いていた頃、なぜ再生可能エネルギー分野に参入しなかったのかと、よく尋ねられました。その判断は過ちではありません。当時は、技術、収益性、社会的受容の動向が、単純にまだ整っていませんでした(もちろん、検討はしました)。それから10年もたたないうちに機が熟し、GEは参入して、業界とその事業の成長を後押ししました。
つまり、過ちはたいてい恐ろしいものではありません。困難につながることはあるでしょうか。もちろんです。進んでいる方向を変えることもあり、極端な場合には人生を変えることさえあります。それでも、後悔すべきでしょうか。
伝説的なUCLAのバスケットボールコーチ、ジョン・ウッデンは「過ちを犯していないなら、何もしていないということだ。行動する人は過ちを犯すものだと、私は確信している」と述べています。アルバート・アインシュタインも同じ考えをこう表しています。「一度も過ちを犯したことのない人は、新しいことに一度も挑戦したことがない人だ」
もちろん、後知恵があれば、ほとんどの人は違う選択をするでしょう。私も例外ではありません。それでも、私は後ろではなく前を見つめる傾向があります。これからも間違いなく犯し続ける過ちから、学び続けながら。
結局のところ、人生は生きるものです。自分の選択を悔やんで日々を過ごすつもりはありません。皆さんもそうでないことを願います。
この記事は LinkedInとの協力により公開されています。記事の公開は、世界経済フォーラムがその見解を支持することを意味するものではありません。
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著者:ロバート・ナルデッリは、XLR-8の創業者、会長兼CEOです。
画像:2008年11月20日、フランクフルトのドイツ証券取引所で、ドイツ株価指数DAXの掲示板を前に株価を確認する株式トレーダー。REUTERS/Kai Pfaffenbach。
