生活費は、暮らしに欠かせないさまざまなもので構成されています。食料や交通、住宅を暖め、電力を供給するために使うエネルギーが含まれます。しかし、生活費に占める割合がますます大きくなりがちなのは、ほかならぬ住宅そのものです。住宅を買うには高額すぎる都市をいくつか見てみましょう。
住宅費が最も大きく上昇した都市では、住宅不足も起きている可能性が高く、とりわけ中・低所得層向けの手頃な住宅が不足しています。
補助的な職種や、看護、救急サービスなど公共部門の多くの職種で働く人々にとって、職場のある都市に住むのは困難です。そのため、多くの人が郊外の外縁部や近隣の衛星都市へ移り住んでいます。場合によっては、より創意工夫を凝らした住まいの解決策に頼る人もいます。

人口約480万人のニュージーランドでは、従来とは異なる住宅の販売が急増しています。
建設現場の仮設オフィスとして見かけるような移動式キャビンが、住宅購入への足掛かりを得られない人々に家として購入されています。寝室が2つあり、10.4m×3mの広さで、キッチンと専用バスルームを備えたユニットの価格は約43,500ドルです。より安価な約13,000ドルのユニットは、より簡素な住まいを提供します。
ニュージーランドの平均人口密度は1平方キロメートル当たり18人ですが、都市部の一部では事情が異なります。たとえばオークランド中心部では、1平方キロメートル当たり1万8,000人に上ります。住宅供給を増やすのに苦労するなか、海上コンテナやテント、さらには車までもが仮住まいになっています。
ジャシンダ・アーダーン首相率いる労働党政権は、10年間で手頃な価格の新築住宅を10万戸建設する大規模な政策を始めました。しかし、KiwiBuild計画は初期目標の多くを達成できない見込みです。2019年7月までに1,000戸を建設するという当初の目標は300戸に引き下げられ、2019年2月12日時点で、実際に完成していたのはわずか62戸でした。
ニュージーランドの状況は、平均人口密度が低い国であっても、人口の多い中心地で住宅が不足すれば、社会を不安定化させる影響が生じうることを示しています。ほかの地域では、こうした影響は、狭小住宅に住む人の増加ではなく、住宅価格の急騰地域という形で現れる傾向があります。
世界で最も高額な不動産は香港にあります。香港は、住宅を買う費用が最も高い場所の一つです。島であるため、住宅をさらに建設するには明らかな制約があります。ブルームバーグのデータ分析によると、香港中心部にある床面積約93平方メートルの一般的な家族向け住宅では、月々の平均住宅ローン返済額が8,000ドル近くに上ります。
住宅購入時に最も高額な都市
サンフランシスコとニューヨークも、生活費が最も高い都市の一つです。中心部にある寝室3室のアパートの月額家賃は、それぞれ少なくとも6,300ドル、5,700ドルに上るでしょう。立地を妥協すれば、月額約4,200ドル(サンフランシスコ)、3,300ドル(ニューヨーク)まで下げられる可能性があります。
しかしUBSグループによると、世界の一部地域では住宅価格が大きく膨らみ、バブルの可能性を示しています。価格が過大評価されており、急激な調整が起きる可能性があります。UBSによると、香港もそのリストの筆頭です。
住宅価格バブルのただ中にある可能性が最も高い6都市は、香港、ミュンヘン、トロント、バンクーバー、ロンドン、アムステルダムです。これらの都市には、世界で最も高額な不動産があります。過去5年間で、世界の主要都市の多くでは住宅価格が平均35%上昇しましたが、ミュンヘン、サンフランシスコ、バンクーバーでは、その2倍の伸びを記録しました。



