仕事をより意義あるものにする、シンプルな方法

仕事をより意義あるものにする、シンプルな方法
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「スマイリー、我慢しろよ。仕事が嫌いなのはみんな同じだ。人生の一部だよ。」

スマイリーがSAPの「インクルージョン月間」での講演で、かつてのルームメイト、ダンとのこの過酷なやり取りを語るのを聞き、思わず顔をしかめずにはいられなかった。アダム・「スマイリー」・ポズウォルスキーは、Amazonのベストセラーである 『The Quarter-Life Breakthrough』の著者だ。しかし、起業家やフォーチュン500企業の双方から高く評価される思想的リーダー兼コーチになる前、スマイリーは まさにクォーターライフ・クライシスの真っただ中にいた。20代の若者に訪れる中年の危機のようなもので、「自分の目的は何だろう?」「自分は人生で何をしているのだろう?」といった実存的な問いが次々と押し寄せる。スマイリーの場合、長期にわたるストレスで帯状疱疹を発症し、危機は一層深刻になった。

では、なぜ危機に陥ったのか。書類上、スマイリーの 仕事は、多くの人が人に自慢したくなるようなものだった。ワシントンD.C.で平和部隊のグローバル運営担当局長特別補佐官を務め、平均的な米国人賃金の2倍以上を稼いでいた。それでも現実には、平和部隊の使命には共感していたものの、自分の日々の仕事には何かしっくりこないものがあった。スマイリーがルームメイトに心を打ち明けると、ダンはビールを一口飲み、気のない言葉をいくつか返すのだった。

ダンの助言は、冷笑的に聞こえる人もいるかもしれない。しかし、現実はこうだ。 米国人の70%は、職場で仕事に熱意を持っていない。 この70%の人々は、起きている時間の大半を、自分にとって意義のない仕事に費やしている。彼らにとって、ダンの言葉こそもっともらしい。実際、多くの人は生産性を損なうほど仕事に意欲を失い、チームや組織に悪影響を及ぼしている。これは一種の危機だ。そして、この統計が示すのは米国だけの状況であり、世界のほかの地域にも目を向ける必要がある。

自らの課題に取り組み、今では世界中で個人やチームが従業員のエンゲージメントを再び高める手助けをしているスマイリーは、シンプルながら力強いツールを活用している。それは、自分の目的と仕事を結び付け、ジレンマを突破口へと変えるのに役立った。

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意義ある仕事 = 才能 + インパクト + 生活の質

このシンプルなベン図によれば、目的を見つけるには、次の要素を統合する必要がある。

1. 才能

あなたの才能とは、世界に提供できるものだ。能力、時間、資本、その他の資源が含まれる。スマイリーの才能には、人付き合いのうまさ、コミュニケーション能力、人を鼓舞する力などがある。しかし、彼が気づいた重要な点の一つは、平和部隊での日々の仕事では、主にコンピューターを使った作業やコンピューターとのやり取りに時間を費やしており、自分の才能を最大限に発揮できていなかったことだ。

才能は生まれつき備わっていなければならないのだろうか。必ずしもそうではない。たとえばウェブ開発のスキルや幅広い人脈は、時間をかけて学んだり築いたりできる。

2. インパクト

現代社会には、多くの課題がある。「インパクト」とは、あなたが情熱を注ぐ課題、そして自分の仕事で変化をもたらせると感じる分野を見定めることだ。以前のスマイリーは、大規模な政府組織での日々の仕事が、自分の起こしたい変化につながらず、目に見える成果にもならないと感じていた。やがて彼は、世界的な従業員エンゲージメントの危機、特に今日の もっとも意欲を失った世代 、つまり労働市場に参入したばかりの人々の課題に取り組むことに情熱を持っていると気づいた。自分の才能と望むインパクトを結び付けたことで、彼は 『The Quarter-Life Breakthrough』を執筆し、同じようにクォーターライフ・クライシスに直面する人々を助けるようになった。

要するに、世界にどんな変化を起こしたいかを見定め、その実現に向けて自分の才能を生かそう。

3. 生活の質

ここでのコツは、食べていける形で才能とインパクトを組み合わせることだ。自分が幸せでいるための優先事項と生活の質を見極め、それを実現するために才能とインパクトを生かそう。スマイリーは、社会変革に取り組む人々のコミュニティに身を置くため、そして暖かい気候もあって、サンフランシスコに移り住みたかった。健康的な食生活と時折のヨガも加われば、費用は安くない。人々がお金を払いたいと思う製品やサービスに自分の才能とインパクトを結び付けなければ、今の生活の質を維持するのは難しいだろう。

誰もが何十億も稼ぎたいと思うかもしれないが、お金の使い道はさまざまだ。どの使い方が、自分の人生の優先事項を支えてくれるだろうか。仕事が人生の優先事項を支えるようにすれば、友人のベン・ファウラーの言葉を借りれば、「善をなすための、止めようのないとんでもない力」になれる。

このツールはシンプルだが、的を射るのは難しい。スマイリーにとっては、人生を大きく変えることを意味した。別の人にとっては、もっと小さな変化で済むかもしれない。今の役割で才能を発揮し、仕事のインパクトにも情熱を持っている一方、出張が多すぎて個人的な人間関係に負担がかかっているなら、望む生活の質に合うよう仕事を調整する方法があるかもしれない。仕事のすべてが好きでも、瞑想を教える才能や情熱を生かせていないなら、会社でその力を活用する道があるかもしれない。現在の勤務先で部署を変える、異なる業務に手を挙げる、今の職場環境で新たな取り組みを始める「イントラプレナー」になる――こうしたことは、仕事を自分により合ったものにする、小さくても具体的な方法だ。時間とともに、才能やインパクト、望む生活の質は変わる。今日は独身でも、明日は結婚しているかもしれない。

私にとって、この図は考え方の枠組みであり、大切な問いを投げかけ、答えるよう促してくれる。自分の優先事項は何か。どんな問題の解決に関わりたいのか。自分にはどんな才能があるのか、あるいは自分でも気づいていない才能があるのか。そして答えられない問いについては、何を経験すれば答えを見つけられるだろうか。

もちろん、このツールが、ダンのような人をスマイリーのような人に変え、迫り来るクォーターライフ・クライシスや帯状疱疹を防ぐ助けになれば、私もうれしい。

この記事は、 SAP Community Networkとの協力により掲載されています。掲載は、世界経済フォーラムが見解を支持することを意味するものではありません。

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著者:アミラ・ポラックはSAPのユース・アドボケイトです。

画像:ラ・デファンスの遊歩道を歩くビジネスウーマン。ロイター/ゴンサロ・フエンテス。

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