性別は、人が求職活動を行う方法にどの程度影響しているのでしょうか。大規模なデータセットが本日LinkedInから公表され、いくつかの違いがあることが示唆されています。中でも特に興味深いのは、男性と女性の応募率や採用率の違いです。
このネットワーキングサイトの調査では、男性と女性が閲覧する求人数はほぼ同じである一方、閲覧した求人に応募する確率は女性の方が16%低いことがわかりました。この結果には2通りの解釈が可能です。1つ目は、女性は自信が低いため、要件の多い求人広告に気後れしやすいという解釈です。(他の研究では、女性は示された条件のほとんどを満たす場合にのみ応募する傾向があるのに対し、男性は候補者像に明確に合致しない場合でも応募する傾向が高いことが示されています。)
2つ目の解釈は、女性はより慎重に選んでおり、特に適性が高い、または強い関心を持つ求人にのみ応募しているというものです。LinkedInの調査による別のデータもこの解釈を裏付けているようです。データによると、女性が求人に応募した場合、男性よりも16%採用される可能性が高いことが示されています。
LinkedInは2018年の1年間にわたり、同社プラットフォーム上での利用者の行動を分析しました。この分析により、200を超える国と地域に広がる6億1,000万人の会員から、膨大な数のデータポイントが生成されました。
性別によって、その他の行動にも違いが見られました。別のテストでは、LinkedInは450人の会員に対し、求人情報の中で重要または興味深いと感じる部分をハイライトするよう依頼しました。研究者が結果を性別ごとに分析したところ、女性は給与や福利厚生に注目する傾向が強く、その部分をハイライトしたのは68%でした。一方、依頼を受けた男性では58%でした。採用を検討している企業へのアドバイスとして、LinkedInは「柔軟な勤務制度、育児休暇、医療保険に関する情報は女性にとってより重要であり」、企業が男女平等に真剣に取り組むのであれば、求人情報に含めるべきだと提案しています。
推薦を依頼する場面では、男性の方がその行動を取る傾向が高いことがわかりました。LinkedInには、採用担当者が所属する企業の人物と繋がりがある場合に、求人への紹介を依頼できる機能があります。この機能を使って紹介を依頼する確率は、男性の方が女性よりも26%高いことがわかりました。
最後に、この調査では採用担当者によるプラットフォームの利用に興味深い偏りがあることが示されました。採用担当者はプロフィールを閲覧した後、候補者が男性か女性かに関係なく、同じ確率でメッセージを送っていました。しかし、そもそも女性のプロフィールを閲覧する確率は13%低いことがわかりました。


