仕事を辞めるべきでしょうか?
その問いに正解も不正解もありません。人それぞれに異なる問いです。しかし、辞めるのであれば、きちんと辞めましょう。私はキャリアの早い段階でこの過程を経験しました。仕事を辞める方法について、私からのアドバイスを紹介します。特に、初めての仕事、あるいはまだ数えるほどしか仕事を経験していない場合に役立つでしょう。
驚かせないこと。 私が仕事を辞めたとき、身近な人たちのほとんどは驚きませんでした。父は、私が辞めるかもしれないと思っていたと言いました。上司たちでさえ、さほど驚きませんでした。日本では若手の専門職が仕事を辞めるのはかなり珍しいことですが、私が辞めたとき、彼らは肩をすくめました。私が常に、より大きな挑戦を求め、責任をさらに引き受けようとしていたことを知っていたからです。私はサラリーマンにとどまる以上のものを望んでいると、彼らは分かっていました。私からのアドバイスは、本当の目標を秘密にしないことです。仕事をしている間は忠実に務めながら、将来の夢については率直に話せる方法を見つけましょう。
人脈を保つこと。 仕事を辞めるときに最も避けるべきなのは、以前の同僚や顧客との関係を断ち、「後に戻れないように橋を焼く」ことです。辞職するからといって、築いてきた人脈を捨てる必要はありません。むしろ、関係を保つよう努めましょう。私が銀行の仕事を辞めたとき、以前の顧客や同僚の多くが、私の新しい起業の取り組みを最も力強く支援してくれました。
前向きな理由を持って辞めること。 なぜ仕事を辞めるのでしょうか。前向きな目標を念頭に置くとよいでしょう。より良い仕事に就くためですか。夢に描いた事業を始めるためですか。新しい街に移るためですか。辞める理由を否定的なものではなく、前向きな目標として説明できれば、移行はより円滑になり、反発も少なくなるでしょう。
仕事を辞めることは大きな決断であり、軽々しく考えるべきではありません。私と同じように、当時、仕事を辞めたことはキャリアのためにできる最善のことだったと話す人は大勢います。しかし、だからといって、よく計画を立て、周囲への配慮を欠かさずに行動することなく辞めてよいわけではありません。仕事を辞めれば、波紋が広がります。次のキャリア段階へ進むなかで、その波紋が自分を傷つけるのではなく、助けとなるよう、前もって準備しましょう。
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著者:Hiroshi Mikitaniは、楽天株式会社の会長兼CEOです。
画像:東京の日本銀行本店前を通り過ぎるビジネスマン。REUTERS/Yuriko Nakao
