「これから起業する人たちに、私はいつもこう尋ねます。1970年代の著名なチェス王者、 ボビー・フィッシャーにどうすれば勝てるでしょうか?
答えは、チェス以外の何かで勝負することです。」
これは、シーモア・シュリッヒの著書 『Get Smarter: Life and Business Lessons』の第2章からの抜粋です。 シュリッヒ は一代で億万長者となり、教育や医療の分野に3億5,000万ドルを超える寄付を行った、カナダ有数の慈善家です。ベストセラーとなった同書は、キャリアの初期にある人々に起業家としての助言を与えることを目的に書かれました。全304ページですが、手早く読めます。多くの章は数ページしかありません。
第1章「意思決定者:生涯にわたるツール」で、シュリッヒは従来の二列式の賛否リストに、簡単ながら実用的な工夫を加えることを提案しています。
「紙を1枚用意し、検討中の事柄について、思いつく限りのプラス面を書き出します。それぞれに0から10までの点数を付けてください。点数が高いほど、あなたにとって重要ということです。
別の紙にはマイナス面を書き出し、同じく0から10までの点数を付けます。ただし、こちらは10が重大な欠点を意味します。
プラスの合計点がマイナスの合計点の少なくとも2倍なら、それが何であれ、実行すべきです。しかし、プラスがマイナスを2対1の割合で上回らないなら、実行しないか、少なくとも慎重に考え直してください。」
従来の賛否リストに重み付けを加えれば、ごく少数の要因が意思決定に過度な影響を与えるのを防げます。ただし、その要因があなたにとって非常に重要な場合は別です。比較的一貫した基準で点数を付ければ、「意思決定者」は重要な決断から感情を取り除く助けになります。
シュリッヒは「意思決定者」を強く支持しています。グループでも使えると述べ、 フランコ・ネバダをニューモント・マイニングに売却する決定に役立ったことを説明しています。実際、シュリッヒは次のように語っています。
「成人してからの人生で、ほぼすべての重大な決断にこれを使ってきました。一度も期待を裏切られたことはありません。あなたにとっても、きっと役立つでしょう。」
これほどのお墨付きがあるなら、私も使い始めようと思います。皆さんも試してみてはいかがでしょうか。
この記事は、 SAP Community Networkとの協力により掲載しています。掲載は、世界経済フォーラムが見解を支持することを意味するものではありません。
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著者:ジョナサン・ベッチャーは、SCNの寄稿者です。
画像:2009年4月2日、フランス西部レンヌで、クイーン・メリー2号の事故の被害者に関する裁判が行われるなか、ブルターニュ議会で見られた正義の天秤。REUTERS/Stephane Mahe。
