ヨーロッパの生鮮食品の供給が新型コロナウイルスによって脅かされている

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Have you experienced shortages in local supermarkets?Image: Unsplash/Iñigo De la Maza
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  • 消費者による買い占め、サプライチェーンにおける輸送の混乱、移民労働者の不足が組み合わさり、食品の生産と流通が脅かされている。

  • 政府は、生鮮農産物がEU域内国境を迅速に移動できるよう「グリーンレーン」を設けることや、収穫作業のための「影の軍隊」を募集すること、移民労働者の渡航規制を緩和することなど、あらゆる不足を緩和する方策を検討している。

新型コロナウイルスのパンデミックにより、農産物の世界的な移動や、収穫に必要な人員の移動が妨げられているため、欧州では生鮮果物や野菜が今後ますます不足するようになると、供給業者は警告している。

政府は、生鮮農産物がEU域内国境を迅速に移動できるよう「グリーンレーン」を設けることや、収穫作業のための「影の軍隊」を募集すること、移民労働者の渡航規制を緩和することなど、あらゆる不足を緩和する方策を検討している。

欧州のスーパーマーケットは依然としてほとんどの農産物を入手できていると述べているものの、生鮮食品の主要供給地であるアフリカや欧州域内の生産地では、供給の圧力が高まりつつある。

すでに消費者による買い占めに直面している店舗では、棚の商品を補充し続けることが難しくなる可能性がある。

欧州へのインゲンマメとエンドウマメの主要供給国であるケニアでは、欧州の小売業者からの需要が急増している一方で、業界が注文品を出荷できないため、同分野の労働者の半数が義務的な休暇として自宅待機を命じられている。

「(欧州の)在庫は日に日に減っている」と、200以上の生産者と輸出業者を傘下に持つケニア生鮮農産物コンソーシアムのオキセゲレ・オジェパット最高経営責任者は述べた。

もう一つの主要供給国である南アフリカからの出荷は、同国が今週21日間のロックダウンを開始する予定のため、より困難になりつつある。

「数日前までは比較的良好な状況にあったが、今ではたいへん厳しくなってきている」と、南アフリカに拠点を置き英国へ青果物を輸出するFruits Unlimitedの常務取締役、ハンス・ミュレールト=ゲライン氏は述べた。

「飛行便の運休が次々と増えているため、大きな混乱が生じると予想している」

現在も運航している便は、運賃を引き上げている。ケニア生鮮農産物輸出協会の責任者であるホセア・マチュキ氏によると、同協会は117の生産者と輸出業者を代表しており、過去2週間で運航会社は農産物1キロあたりの運賃を3ドルへと3倍に引き上げたという。

トラック運転手の不足から船員への規制に至るまでの問題が、商品の円滑な流れに影響を及ぼしており、西側諸国のサプライチェーンは機能不全に陥りつつあると、物流事業者は述べている。

通常は海路で輸送される柑橘類など、より長期保存が可能な農産物でさえも、中国の操業停止に関連したコンテナ不足のため、輸送が滞る可能性がある。とミュレールト=ゲライン氏は述べた。

「ビタミンCの古くからの代表選手であるオレンジやレモン、そして人々が健康に良いとされるものとして買いだめしている根菜類、ニンジン、キャベツなど、あらゆるものが需要の高まりを見せている」と、同氏はロイターに語った。

労働者が不足

移民労働者の不足は、EU最大の青果物輸出国であるスペインを含む、欧州の主要供給国数カ国で生産を阻害するおそれもある。

2017年のEUにおける青果物の主要供給国Image: Eurostat

両国間の協定に基づき、主に女性からなる約16,000人のモロッコ人季節労働者が、イチゴや赤い果実を収穫するためにスペインのウエルバ地方へ到着する予定であった。

ドイツ・ポツダムのRewe食料品店で、一部が空になった棚。Image: REUTERS/Michele Tantussi

モロッコが旅客の移動について国境を閉鎖したため、3月12日までに渡航できたのは半数未満であったと、モロッコの求人促進機関ANAPECの責任者であるアブデルムナイム・マダニ氏は述べた。同国のロックダウンは4月20日まで続く予定である。

スペインの農業従事者や労働組合は、非常事態宣言により農場や選果・梱包施設への人の立ち入りが制限されているものの、青果物の生産、加工、輸出は依然として円滑に進んでいると述べている。

農業労働者組合の代表であるモニカ・ベガ氏によると、ここ数日の欠勤率は50%にも達しているという。

欧州の生鮮農産物業界を代表する団体、Freshfel Europeの事務総長フィリップ・ビナール氏は、主な問題は季節労働者の不足であり、特にイチゴやアスパラガスのような労働集約型の作物で深刻だと述べた。

同氏によると、社会的距離を保ちながら、労働者を宿舎から農場へ移動させることも課題となっているという。

「以前は8人か9人を乗せたミニバンで集めて、一日働いた後にまた戻していた。しかし今では、こうした集団での移動はもはや不可能になっている」

ビナール氏は、スーパーマーケットは、サプライチェーン上で機械化しやすい農産物の販売へと移行する可能性があると述べた。

ハインツ・シブリ氏は、スイスのヴィンターツールの近く、ライン川のすぐ南にある起伏のある田園地帯で、イチゴ、ラズベリー、ブラックベリーを栽培する農場を経営している。同氏の作物はすべてスイス国内市場向けである。

通常であれば、現在はスロバキア、ルーマニア、ポーランドからの約30人の労働者が、畑や温室で働いているはずである。彼らは、今シーズン最初のイチゴを来月の収穫に向けて準備するか、新たな植え付けの準備をしている。

5月になり本格的な収穫期が始まると、同氏は70人が必要になるという。

これまでに到着した収穫労働者はわずか12人であり、今週到着する予定だった労働者は、各自の出身国での渡航制限、またはスイスへ向かう途中でドイツやオーストリアを通過する際の制限によって足止めされている。

先行きが不透明なため、シブリ氏は、失業者や、申請が審査中の亡命希望者を地元で雇用できないか、地方当局と協議している。

「最悪のシナリオは、最初の収穫後に通常行うべき分のベリーを植え付けられなくなること、あるいは収穫作業そのものができなくなることだ」と、シブリ氏はロイターに語った。

スイス政府は水曜日、収入が途絶えた場合に、シブリ氏のような中小企業が新型コロナウイルス危機を乗り切れるよう、無利子または低利子の融資として200億スイスフラン(206億ドル)を発表した。

「影の軍隊」

ドイツでは、食品部門が毎年約286,000人の季節労働者に依存しており、農業大臣が航空会社ルフトハンザと協議し、感染していないことを証明できれば、季節労働者をチャーター便で入国させられないか検討している。

その他の案としては、現行の70日という季節労働者の期間制限を一時的に緩和することも挙げられている。

フランスでは、収穫期に約200,000人の労働者が不足すると農業従事者が予測しており、同国政府も、新たに解雇された労働者に対し、果物や野菜の収穫を手伝うよう呼びかけている。

スーパーマーケットの空の棚。Image: REUTERS/Reade Levinson

ディディエ・ギヨーム農相は、同氏が「影の軍隊」と呼ぶ人々に向けて、結集を呼びかけた。

ウイルスの拡散を防ぐために導入された国境規制により、EU域内での農産物の移動も妨げられており、一部の国境検問所では最大18時間の交通渋滞が発生している。

欧州委員会は、EU加盟27カ国に対し、国境通過時間を15分以内に抑えた「グリーンレーン」に沿って、貨物の円滑な流れを確保する措置を講じるよう求めている。

欧州議会農業委員会のノルベルト・リンス委員長は、「グリーンレーン」は飼料、肥料、植物保護製品などの必需品にも適用されなければならないと述べた。

同氏はまた、EUの執行機関と加盟国に対し、渡航制限が続いている場合でも、収穫期には季節労働者が何らかの形で国境を越えて移動できるよう方策を見いだすよう求めた。

欧州の食品小売業者は、状況を注意深く見守っている。

ディスカウント・スーパーマーケットチェーンのアルディ・ノルトの広報担当者は、ドイツでは青果物の供給は確保されており、サプライチェーンも機能していると述べた。

「それにもかかわらず、当社は現在の動向を注視し、日々状況の再評価を行っている。」

英国の食品小売業者テスコの広報担当者は、青果物について具体的にコメントすることはできないとしつつも、全般的に需要が急増し、その結果一部の棚が空になったことを明らかにした。

「全員に行き渡るよう、お客様には必要なものだけを購入していただくようお願いしている」と、同広報担当者は声明で述べた。

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