新型コロナはなくならない。データへの責任あるアクセスを拡大する取り組みも続けるべきだ

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  • 新型コロナのパンデミックは世界中に影響を及ぼし続けており、多くの人々に深刻な健康、経済、社会面の影響をもたらしている。

  • それにもかかわらず、新型コロナへの関心は薄れ、政策立案者が危機を理解するのに役立つ多くのデータ主導の取り組みが終了している。

  • 従来とは異なるデータ、データ連携、分野横断で得られた教訓は、資源が減少するなかで危機を理解する手がかりとなる。

3年が経ち、推定1,600万人の死者を数えた今、新型コロナへの世間の関心は、いわゆる「コロナ疲れ」へと移っている。

パンデミックによって絶え間なく押し寄せるニュースや変化に、人々は圧倒され疲弊しており、関与や関心の低下につながっている。

しかし、パンデミックは決して終わっていないことを忘れてはならない。中国では最近、最大規模の波となる可能性のある感染拡大が起き、世界各国は長期にわたる社会、経済および健康への影響に今も直面している。

意思決定者や一般市民の関心が別の優先課題に移るにつれ、新型コロナの理解と対策に使える資源は限られてきた。

症例数や死亡者数のデータへのアクセスを提供する政府は減少しており、かつて高く評価されたデータプログラムや、政策立案に役立つ可能性のあるデータ連携も終了している。

これは由々しき事態だ。ウイルスの拡大とその多くの影響を監視し、課題に対処できる、十分な情報に基づいた的を絞った政策を策定するには、データが絶えず緊急に必要とされている。十分に検証されてこなかった、あるいは見過ごされてきたパンデミックの側面を解明するうえで、新たなデータソースはとりわけ重要だ。

新型コロナのパンデミックを理解するうえで不可欠なデータ

私たちが報告書で論じたように、朗報は、#Data4COVID19レビュー:パンデミック危機における非伝統的データの活用評価、パンデミックを理解し対応するために必要なデータの多くはすでに存在していることだ。ただし、データが分断されていたり、資金縮小に伴い規模を縮小しているプログラムに結び付いていたりする。

今後、機関は、周囲の世界をよりよく理解し対応するため、従来とは異なるデータを活用する能力を意思決定に組み込む方法を検討する必要がある。

例えば、下水監視プログラムは、パンデミック中に始まり、臨床検査で報告される前の集団感染に関する貴重な知見を提供し続けている。また、ほかの新興感染症にも活用できる可能性がある。

今こそ、こうしたプログラムをはじめとする取り組みがこれまで以上に必要だ。政府とそのパートナーは、パンデミックを通じて築いた連携を維持し、多くの場合、それを強化する必要がある。

将来の危機に対処するには、新たなデータ活用能力を組織に定着させる必要がある。特に、従来の健康調査や統計手法では見落とされがちなデジタル情報を捉えうる従来とは異なるデータセットに関わる能力が重要だ。

新型コロナへの対応で特に注目された、従来とは異なるデータの種類と情報源。Image: GovLab

私たちの報告書では、将来の健康危機に際して従来とは異なるデータへの責任あるアクセスを促進するため、4つの道筋を提案している。


1. 従来とは異なるデータの価値を裏付ける証拠と認識を高める

現在の従来とは異なるデータの活用状況に対する認識を高め、危機下におけるその価値を裏付ける、より強固な証拠基盤が必要だ。データの活用方法に関するデータを増やせば、将来の危機に際して、取り組みを現在のパイロットプログラムや概念実証の段階から発展させる助けとなる。

2. 従来とは異なるデータを活用する取り組みにおいて、信頼、倫理、公平性を高める

従来とは異なるデータを活用する取り組みの開始時から全過程を通じて、信頼、倫理、公平性を優先すれば、取り組みの正当性を高め、直面する課題により実質的に対処できる。

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3. 従来とは異なるデータの活用における連携を強化し、組織に定着させる

複数の利害関係者によるパートナーシップは、データ活用能力を高め、従来とは異なるデータを活用する取り組みを体系的かつ拡張可能な形で加速できる。内部の専門機能や外部とのパートナーシップを組織に定着させることで、危機下での従来とは異なるデータの責任ある効率的な活用を強化できる。

4. 分断を防ぎ、備えと連携を改善する

医療制度が変化し、機関が将来の公衆衛生上の緊急事態に直面するなかで、必要な対応を行うには、危機管理に関わるあらゆる取り組みと機能を通じた、より連携の取れたアプローチが必要だ。分断を最小限に抑えることで、今後起こりうる変化の激しい危機への備えを強化できる。

世界保健機関(WHO)が、健康上の緊急事態への備えと対応を強化する新たなパンデミック協定の草案を引き続き策定するなか、こうしたニーズを最優先課題として念頭に置くべきだ。WHOの政府間交渉機関のメンバーに対し、国際的なデータ活用能力を強化する仕組みを盛り込むよう求める。

世界経済フォーラムは、医療の現状をどのように改善しているのか。

ヘルス&ヘルスケアセンターは、アクセス、公平性、レジリエンス、備えなど、世界各地の医療制度が直面する課題への理解を深めるため、リーダーたちをつなぐ。

信頼に基づく対話と官民連携を通じて、センターはパートナーが共通の優先課題に沿って協力し、健康成果の向上に向けた集団的な取り組みを進められるよう支援する。

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もちろん、データ活用能力を構築する責任の多くは、国や地方の政府にある。それでも、こうした課題を世界的な水準で取り上げることで、リーダーたちがデータを議題に掲げ続け、市民社会、データ権利の擁護者、民間セクターと協力し、データに関するニーズに責任ある効果的な方法で応えるきっかけとなる可能性がある。

どのようなアプローチを取るにせよ、パンデミック疲れによって、今も続く不可欠な研究を中断させてはならない。パンデミックが続く限り、リーダーには、その影響に対応するため、手元にあるあらゆる手段を活用する責任がある。

パンデミックの次の段階に向き合い、将来起こりうる感染拡大に備えるうえで、データへの責任あるアクセスを促進することは極めて重要だ。

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