命を救うワクチン備蓄

命を救うワクチン備蓄
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国内避難民(IDP)のキャンプは、過密状態、水へのアクセスの悪さ、トイレがほとんどない、あるいはまったくないといった劣悪な環境がしばしば見られます。こうした状況は単独でも不快で非人道的ですが、重なるとコレラなどの疾病が流行する火種となります。幸い、疾病リスクの低減に役立つ新たな手段があります。コレラワクチンです。

最近の WHOの記事 は、南スーダンの国内避難民キャンプで使用された200万回分のコレラワクチン備蓄の成功を紹介しています。コレラが発生した際、コレラワクチンを接種していた住民は疾病から守られ、すでに脆弱だった保健医療体制も、コレラ患者の治療によって逼迫することはありませんでした。

この備蓄は、 世界保健機関、 国際赤十字・赤新月社連盟、 国境なき医師団 (MSF)および UNICEFが管理しており、コレラ流行時に各国がワクチンに迅速にアクセスできるよう、2013年に設立されました。各国は、定期的にコレラが発生する「ホットスポット」(症例数が多い地域)への対策として、ワクチン使用を申請することもできます。使用初年度には、備蓄ワクチンは9回にわたり、3大陸の6か国で150万回分が配布されました。

さらに、 Gaviワクチンアライアンスは、世界の最貧国に暮らす子どもたちが新しいワクチンや十分に活用されていないワクチンを利用できるよう取り組む組織であり、2018年まで備蓄規模を拡大するための支援を行っています。これによりワクチンへのアクセスが改善し、メーカーが市場に参入して生産を増やし、備蓄がさらに拡大することも期待されます。

コレラは主に最貧困層に影響を及ぼし、命を奪うため、ワクチン備蓄の活用は、水、衛生設備、医療へのアクセスにおける不平等への対処に役立ちます。今日でも、コレラやその他の予防可能な下痢性疾患で命を落とす子どもや大人があまりにも多くいます。このワクチンは万能薬ではありませんが、政府や地域社会が清潔な水、衛生設備、基礎的な保健サービスを提供する仕組みの整備に取り組む間、コレラの感染拡大を防ぐための橋渡し役となり得ます。

備蓄の創設は、めったに取り上げられない明るいニュースです。2013年以前、コレラが流行した国がワクチンを必要としても、十分な量を確保できないことがありました。現在、世界には実際に活用され、今後の拡大が見込まれるコレラワクチン備蓄があります。

本記事は、 ビル&メリンダ・ゲイツ財団との協力により掲載されています。掲載は、世界経済フォーラムによる見解への賛同を意味するものではありません。

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著者:ヘレン・マツガーは、ビル&メリンダ・ゲイツ財団のワクチン・デリバリーチームのシニア・プログラム・オフィサーです。

画像:台北市立聯合病院内で、ワクチンがトレーに置かれている。REUTERS/Nicky Loh。

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