側近の一人が語る、ドナルド・トランプについて誤解されている5つのこと

A supporter of U.S. Republican presidential candidate Donald Trump wears a "Make America Great Again" cap before his speech at Liberty University in Lynchburg, Virginia, January 18, 2016. REUTERS/Joshua Roberts - RTX22Y49
“I see Trump very differently than maybe you guys see him,” Anthony Scaramucci told participants in DavosImage: REUTERS/Joshua Roberts
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2016年11月、ドナルド・トランプ氏が予想外にも第45代米国大統領に選出されたとき、多くの論評家は、グローバリゼーションの終わりの始まりだと予測した。

実際、選挙戦では、彼は次のことを公約していた。貿易協定を破棄し、関税を課し、さらに壁を築く。

しかし、金曜日からホワイトハウスの公共連絡局を率いるアンソニー・スカラムーチ氏によれば、それは真実からかけ離れている。

「トランプ氏は、グローバリゼーションにとって最後の大きな希望の一つになり得る」と、ダボス会議の常連である同氏は、年次総会初日のセッションで参加者に語った。

米国の衰退しつつある中産階級の再生に取り組むことで、トランプ氏は逆説的にもグローバリゼーションを救うことになるかもしれない。「米国で賃金を上昇させることができれば、購買力を高められます。そして、消費の好循環は世界貿易につながり、世界の平和と繁栄をさらに促すでしょう」と、スカラムーチ氏は主張する。

次期米大統領について、多くの人が誤解しているとスカラムーチ氏が考えるのは、それだけではない。

いいえ、トランプ氏は中国との貿易戦争を望んでいない

選挙遊説中、トランプ氏は中国を激しく非難して話題を集め、中国を為替操作や保護主義、さらには気候変動をでっち上げたと非難した。トランプ政権の下で米中関係が悪化するのではないかと、多くの人が懸念するようになった。

それは誤解だと、スカラムーチ氏は参加者に語った。「中国と米国には共通の利害があり、強固な二国間関係を築かなければなりません。貿易戦争は望んでいません。自由で公正な貿易の仕組みを望んでいるのです。」

これまで、中国のような国との米国の貿易関係は「非対称」だったと同氏は指摘する。つまり、米国は物品やサービスの流入を自由に認める一方、相手側にも同じ対応を常に求めていたわけではない。「今、私たちが求めているのは、こうした貿易協定の対称性を高めることだけです。」

いいえ、トランプ氏はNATOを解体しようとしているのではない

欧州の指導者たちは、トランプ氏がNATOを「時代遅れ」と呼んだことに「驚いた」と報じられた。NATOは1949年に設立された軍事同盟だ。

しかし、スカラムーチ氏によれば、トランプ氏の主張には、多くの人が気づいた以上の含みがあった。実際には、時代遅れの制度の改革を求めていたのだという。

「NATOは、共産主義の脅威から西欧の民主主義諸国を守るために設計されました……しかし今日、世界はかつてとは劇的に異なります。」こうした変化があるからこそ、NATOも変わらなければならない。

「彼が言っているのは、2017年の現在を見れば、共産主義との闘いに注力する度合いを減らし、過激なイスラム過激派テロを退けることに、より力を注ぐ必要があるかもしれないということです。」

いいえ、トランプ氏は欧州連合の終焉を望んでいない

トランプ氏はこれまで何度か欧州連合を批判してきた。ほんの数日前には、EUを「ドイツのための乗り物」と呼び、英国に続いて離脱する国が増えると予測した。

しかしNATOの場合と同じく、スカラムーチ氏は、トランプ氏が実際には、時代にそぐわないと見なす制度の改革を求めているだけだと考えている。

「当時、候補者が言っていたのは、『ブリュッセルの人々は、英国のマンチェスターで実施すべき適切な政策を正確には分かっていないのかもしれない』ということだけです。そして今、彼は『よく考えて、正しくやってくれ』と言っているのです。」

いいえ、彼は好戦的な人物ではない

トランプ氏は好戦的だと非難され、米国の核兵器を増強する計画についても語ってきた。しかし、スカラムーチ氏が知る彼はそういう人物ではない。

「彼は軍国主義の高まりを求めていません。むしろ正反対です。核のボタンを押したがっていると誰かに攻撃された後のことを覚えています。彼は私を見てこう言いました。『なんてことだ。私には孫もいるし、愛する子どもたちもいる。そんなことをしたいと思う人間として、私は一番あり得ない』」

スカラムーチ氏の言葉を信じるなら、次期米大統領に対する一部の人々の懸念は、ほどなく消えるかもしれない。「私は彼を、皆さんが見ているのとはかなり違う見方で見ています。しかし、これからの4年間で……皆さんも、私と同じような見方をするようになると思います。」

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