産業革命が世界を変え、生産を大幅に増加させたように、テクノロジーはビジネスに大きな進歩をもたらし、企業の運営方法を再定義しています。近年のテクノロジーを適切に活用することで、事業の業績は飛躍的に向上しています。
しかし、すべてが順風満帆というわけではありません。技術の進歩は多くの混乱をもたらし、勝者と敗者の間に大きな格差を生み出しています。説得力のある研究は、高度な技能と教育を備えた人々が真の勝者となる一方、他の人々は取り残され、テクノロジーに置き換えられているという明確な対照を示しています。同じことがビジネスでも起きています。第二の機械時代にテクノロジーを適切に取り入れている企業は勝ち、従来のビジネス手法で勝とうとしている企業は敗れています。
MITは、デジタル変革を実現した企業、実現していない企業、そしてその中間にある企業に基づいて、企業をデジタル変革の成熟度に関する四つの区分に分類しました。デジタル変革を実現した企業は、テクノロジーを活用した取り組みと、デジタル変革を生み出すために必要なリーダーシップ能力の両方に十分な投資を行っています。デジタル変革を実現した企業は、 業界平均の競合他社より26%高い収益性を上げています。テクノロジーを活用した取り組みには十分投資したものの、リーダーシップ能力には投資していない企業では、売上高が増加する一方で利益が減少しています。リーダーシップ能力を確立したものの、テクノロジーへの十分な投資を行っていない企業では、利益は改善していますが、売上高は二桁の減少を経験しています。左下の区分にある企業は、あらゆる面で大きく後れを取っています。
私たちも、企業との業務を通じて同様の結果を目にしてきました。テクノロジーへの支出全体を適切に管理すれば、近年のテクノロジーの進歩によって、事業に投資収益をもたらし得ることが分かりました。これをさらに評価するため、米国と欧州の数百人の財務幹部にインタビューとアンケートを行う、大規模な調査を実施しました。要するに、ビジネスパーソンはITのブラックボックス的な性質に不満を抱いていることが分かりました。ITを、高額なコストセンターであり、事業が必要とするものをすべて迅速に提供できないものと捉えていたのです。彼らとの対話を通じて、これは特に、ITが事業と適切に結び付いておらず、事業主導になっていない場合に起きると結論づけました。
しかし、こうした全般的な不満があるにもかかわらず、競争力を保つために、ビジネスパーソンはテクノロジーを受け入れなければなりません。私たちが身を置く第二の機械時代は、リーダーシップのあり方に興味深い変化をもたらしています。昨日のCEOと明日のCEOの違いは、まさに昼と夜ほどです。昨日のCEOは、月末後に経営陣と、何がうまくいき、何がうまくいかなかったかについて、結果を振り返っていました。明日のCEOは、リアルタイムの包括的な情報と即時のグローバルコミュニケーションを活用して事業を運営し、起きていることをその場で把握して適切に行動します。しかし、この移行は容易ではなく、今日のCEOたちは、速度も成功の度合いもさまざまな形でこの過程を進んでいます。そして、事業、財務、テクノロジーを結集した高度に統合されたチームを築いたCEOは、適切なテクノロジー投資を実現し、競合他社を上回ることができます。
著者:Meade Monger、AlixPartners 情報管理サービス グローバルリーダー
画像:2013年8月28日、フロリダ州ドラルで行われた開局式典中の、UnivisionとFusionネットワークの大型ニュースルーム。REUTERS/Joe Skipper


