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Meet The Leaderは、世界経済フォーラムのポッドキャストです。世界を変える第一線の人々を取り上げ、効果的なリーダーに欠かせない習慣や資質を紹介します。
喜び、集中、そして決意:ダボス後に解決策を進めるために必要なことをリーダーたちが語ります。
リーダーたちはダボスで開かれる年次総会に集い、世界が抱える最大の課題への解決策を話し合います。しかし、山を下りた後も、どうすれば楽観的な気持ちを保てるのでしょうか。最新の「Meet The Leader」ポッドキャストでは、5月のイベントに参加したCEOや専門家などが、ダボス後に進歩を前進させるための期待や提案を語ります。
登場するリーダー:レイ・ダリオ(ブリッジウォーター・アソシエイツ創業者)、リンディウェ・マトラリ(Africa Teen Geeks創業者)、フランス・ファン・ホーテン(ロイヤル・フィリップスCEO)、アレックス・リウ(カーニー マネージング・パートナー)、アヒム・シュタイナー(国連開発計画(UNDP)総裁)、ネラ・リチャードソン(ADPチーフエコノミスト)、クリスティアン・テレキ(Friends of Ocean Actionディレクター)、トルラ・オニ(ケンブリッジ大学医学研究評議会疫学ユニットの都市疫学者)。
迅速に取り組む
フランス・ファン・ホーテン:そうですね。変化の心理学によれば、実際、人は帰宅してから4日以内に、自分の意図を実行に移し始める必要があります。ですから、先延ばしにしないでください。数人のエンジニアやほかのメンバーを集め、最良のアイデアを持ち寄るよう課題を与えましょう。皆さんの会社や組織には、地球や生物多様性を守り、循環型の道へ進むことに強く心を動かされている人が、きっと大勢いるはずです。
循環型経済とは、消費したものが廃棄物になる線形経済から脱却することです。循環型経済を取り入れれば、素材を再利用し、製品を修理・改修して新たな寿命を与えられます。何も無駄にしないようにするのです。
ですから、ダボスにいるリーダーなら、月曜日にはこうした人々に、自社や組織を循環型の道へ導く仕事に取り組んでもらいましょう。
和解できない対立がもたらすリスクを理解する
ブリッジウォーター・アソシエイツの創業者で共同最高投資責任者を務めるレイ・ダリオは、最近『変わりゆく世界秩序への対処原則』を出版しました。この本では、リーダーが混乱を乗り越える助けとなるパターンを示しています。ダリオは、現在の激動をどう乗り切るかについて助言を寄せました。語った内容と、次に期待することを紹介します。
レイ・ダリオ:リーダーがこの状況を最善のものにするためにできる最も重要なことは、最大のリスクが戦争であると考えることです。最大のリスクは、和解できない対立です。そうした対立は、何らかの形で世界経済に大きな打撃を与え、最も貧しい人々に最大の被害をもたらします。何よりも避けるべきこととしてそれを最優先に据え、互いに協力すれば、競争は続けられますし、ほかの競い合いもできます。しかし、こうした悲惨な紛争につながる一線を越えずに済みます。それが最も重要なことです。
海を立て直し、地球を立て直す
Friends of Ocean Actionのディレクター、クリスティアン・テレキは、海を常に意識することが、リーダーたちのより大きな気候目標の達成に役立つと指摘します。
クリスティアン・テレキ:ですから、帰国するリーダーは誰でも、気候変動に関して海が自分たちにとって何を意味するのかを考えるべきです。温室効果ガス排出削減の目標の20%を達成し、1.5度目標に近づくための解決策が5つあることは分かっています。考えてみてください。その5つとは、海運からの排出削減、自然を活用した解決策、海から得られる炭素集約度の低い食料をもっと食べるよう食生活を変えること、洋上風力などの海洋再生可能エネルギー、そして海底に炭素を貯留することです。
そのうちの一つ、たとえば洋上再生可能エネルギーを選ぶだけでも、年間10億台の車を道路からなくすのと同じ効果があります。海は、気候変動との闘いで必要な地点に私たちを導く力になります。あとは、こうした取り組みを実行するだけです。
「一人の力」を忘れない
経済学を学び、デジタル包摂を熱心に提唱し、国連開発計画(UNDP)の総裁を務めるアヒム・シュタイナー。その経歴から、シュタイナーは一人ひとりの行動が持つ力を強く実感しています。年次総会が終わった後も、リーダーたちの心に残ってほしいことを語ります。
アヒム・シュタイナー:UNDPは数カ月前、『人間の安全保障と人新世における新たな脅威』という新しい報告書を発表しました。そこに示された驚くべき数字の一つは、現在、7人中6人が大きな不安を感じているということです。不安は、世界で何が起きているかという個人の認識に関わるだけではありません。自分自身や、状況に対して何ができるかについての自信も損ないます。
ですから、私が大切にしていることの一つは、一人の力が非常に重要だということです。今日、世界では多くの人が、自分には力がないと感じています。若者であれ、学校に通う少女であれ、内戦のさなかに暮らす人であれ、家族や世帯に電気がまだ届いていない国で暮らす人であれ、そうです。それでも、人は物事を変えられます。
一人ひとりが自分には価値があり、これから起きることにも影響を与えられると感じられるよう、私たちは継続して取り組む必要があります。それは、私にとって、何をするにしても、どこへ進むにしても出発点であり続けます。それが人生で選ぶ道です。しかし、一人の力を信じ、地域社会や社会、そして人類という家族の力を信じて、これから起きることを変えていきましょう。
「一人の力を信じ、地域社会や社会、そして人類という家族の力を信じて、これから起きることを変えていきましょう。」
アヒム・シュタイナー、国連開発計画(UNDP)総裁
最も脆弱な立場にある人々を考える
リンディウェ・マトラリは、アフリカ最大級のコンピューターサイエンス分野の非営利団体の一つ、Africa Teen Geeksの創設者です。テクノロジーに情熱を注ぎ、次世代のテクノロジー起業家を育てるうえでの障壁解消に取り組んでいます。世界で最も脆弱な立場にある人々について、リーダーたちに向けたメッセージを紹介します。
リンディウェ・マトラリ:自分の役割を真剣に受け止めてください。それは、あなたが負う責任に関わることだと理解してください。
その役割を担い、その意味を理解すれば、孤児や貧しい子どもなど、最も脆弱な立場にある子どもたち一人ひとりの父親、あるいは継父のような存在になります。彼らを助けるものは、ただ一つです。彼らは政府や、その資金に頼っているからです。
ですから、決断を下すときは、そのことを考えてください。相手の立場になって考えましょう。自分の利益を増やそうとする前に――誰も完全に利他的ではありません――他者を守る責任があるなら、それを真剣に受け止め、正しく果たすよう努めてください。自分のためではありません。誤った決断をすれば、最も大きな影響を受けるのは脆弱な立場にある人々です。
若者の力を取り入れる
トルラ・オニは公衆衛生医であり、都市疫学者です。世界で最も先進的な都市において若い世代とのつながりがもたらす力を踏まえ、リーダーたちに交流の輪を広げるよう促しています。彼女の見解を紹介します。
トルラ・オニ:一緒に働く人に、私たちの都市や国で、気候変動対策のために活動し、人々を動かしている若者は誰か、環境や健康的な空間づくりのために活動している若者は誰かを尋ねてもらってください。この分野には多くの革新が生まれています。
最も先進的な都市とは、参加型のガバナンスを取り入れる方法を見いだした都市だと思います。若者を受益者と見るだけではなく、変化を推進する担い手や重要な主体と捉えています。ですから、帰宅したら地域で活動している若者を見つけ、今後の計画に彼らをどう参加させるか考えてほしいと思います。
新たな関係を生かす
ネラ・リチャードソンは、人材資本管理会社ADPのチーフエコノミストであり、ADPリサーチ・インスティテュートの共同責任者でもあります。人々が集うこの特別な機会と、その機会をどう生かせるかについて語ります。
ネラ・リチャードソン:「知っておくべきことはすべて幼稚園で学んだ」という言葉は、ダボスにもよく当てはまります。幼稚園で教師が子どもたちに教える大切なことの一つは、協力の価値だからです。世界規模の協力を目にするのに、これ以上ふさわしい時はないと思います。
皆をこのフォーラム、この山頂に集めることには、そのような期待が込められています。今週互いに会うだけではなく、関係を築き、意見を交わすことで、世界が本当に必要としている時に、大きな協力へとつなげるのです。
「世界規模の協力を目にするのに、これ以上ふさわしい時はないと思います。」
ネラ・リチャードソン、ADPチーフエコノミスト
進歩における喜びの役割
カーニーのアレックス・リウは、喜びの感覚も進歩に役割を果たすと考えています。詳しく語ります。
「喜びは感謝につながります。楽観につながり、希望につながります。そして、解決策につながると思います。」
アレックス・リウ、カーニー マネージング・パートナー
アレックス・リウ:ひたむきに努力し、野心を持ち、キャリアを重視し、家族を養うのは大切なことです。しかし同時に、その瞬間に、自分の仕事や今いる場所、自分自身を愛する理由を見つける必要があります。それが、こうした問題をすべて解決する力を引き出す鍵だと思います。問題は分かっていて、解決策もあります。しかし、人々は疲れ果てています。あまりにも大変なのです!
喜びは感謝につながります。楽観につながり、希望につながります。そして、解決策につながると思います。ここは何でもできる世界です。ここは何でもできるフォーラムだと思います。喜びがなければ、もっと時間がかかるでしょう。
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