2015年、中央銀行に何を期待できるのか?

2015年、中央銀行に何を期待できるのか?
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ダボス会議を終えて確かなことが一つあるとすれば、それは、苦境にある経済を立て直す手段として、中央銀行と金融政策が重要な役割を担っているということだ。ここ数年、量的緩和(QE)プログラムがどれほどの影響を及ぼしたのかについては、まだ結論が出ていない。しかし、最近のニュースを見る限り、政策当局者はいまなお、それを万能薬と見なしているようだ。

欧州中央銀行(ECB)の発表は、あまりにも遅きに失した。ユーロ圏経済に改善の兆しがほとんど見られず、デフレが投資や支出の計画を後退させかねない状況にある以上、迅速な対応が必要だ。ドラギノミクスはアベノミクスのような結果に終わるかもしれない、という結論を避けるのは難しいと思う。つまり、経済への影響はわずかで、一時的なものにとどまる可能性がある。

それでも、中央銀行は実際に何を達成できると期待しているのだろうか。私たちは、この少数の緊密なテクノクラート集団を過大評価してはいないだろうか。昨年、イングランド銀行総裁にマーク・カーニーが任命された際の熱狂ぶりは、彼らが新たにロックスターのような地位を得ていることを示すものだった。

このテーマについては、最近の論考で ハーバード大学の経済学者ケネス・ロゴフ が掘り下げている。彼によれば、中央銀行総裁(なかでも最も有名なのはアラン・グリーンスパン)は、全知全能で独立した人物と見なされていることも一因となり、年月とともに人気を高めてきた。世界金融危機への比較的成功した対応も、舵取りを担う人々の信頼性を高めた。しかしロゴフが考える最大の理由は、中央銀行の政策表明が、少なくともごく短期的には、金融市場に明確で予測可能な影響を及ぼす点でほかに類を見ないことだ。世界経済を巡る毎日何兆ドルもの資金は、中央銀行総裁の発言に導かれている。いまや、どのマクロ経済ニュースも、データが金融政策に何を意味するかへと、すぐに焦点を移すのは確かだ。ECBの発表を受けて市場が大きく動かなかったのは、発表があまりに予想どおりで、すでに既存の価格に織り込まれていたからかもしれない。

中央銀行がいまや鍵を握っているとすれば、2015年には何を期待できるだろうか。ジャネット・イエレンが最近、金融市場でこれほど積極的な役割を果たすことからFRBを遠ざける意向を示したことは、数十年ぶりとなる米国金融政策の最も大胆な転換の一つとなる可能性がある。

英国では、マーク・カーニーは、国内に流入する巨額の資本(不動産市場を通じたもの)と、それがもたらしかねない変動について、大きな決断を迫られるだろう(「資産バブル」という言葉に、ロンドンの財務省関係者は背筋を凍らせる)。カーニーは、とりわけロンドンの不動産市場が過熱していると理解しており、状況を落ち着かせるために使える、かなり強力なマクロプルーデンス政策の手段も持っている。相当な決意が必要だが、行動していると見られることが重要だ。

主要中央銀行は近年、すでにゼロ金利政策と量的緩和(QE)プログラムを活用しているだけに、次の選択肢が何なのかは明らかでない。ヘリコプター・マネーか。債務の貨幣化か。これは危険な経済・金融領域に踏み込むことになる。中央銀行がこれほど大きな力を持ったことはないが、2016年のダボス会議までに切れる手は少なくなっているかもしれない。

著者:ニール・マッキノンはVTBキャピタルのグローバル・マクロ・ストラテジスト。

画像:サラエボの銀行で、従業員が50ユーロ紙幣を見せている。REUTERS/Dado Ruvic

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