2015年、世界を形作る10大トレンド

2015年、世界を形作る10大トレンド
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来る年、私たちは多様で重大な数々の課題に直面します。所得格差の拡大、地政学的緊張の高まり、地球の天然資源の持続不可能な利用、そしてもちろん、気候危機です。

毎年、世界経済フォーラムは、 グローバル・アジェンダ評議会 のメンバーが持つ知識、観察、経験を生かし、今後12~18か月の間に世界に最も大きな影響を及ぼすと考える課題を特定するよう求めています。その結果得られた知見は、 グローバル・アジェンダに関する調査の協力を得て収集され、最終的に「10大トレンド」を生み出します。これは、私たち全員の前に広がる重要な社会・経済・政治課題の予測です。

1. 所得格差のさらなる拡大

2. 雇用を伴わない成長の継続

3. リーダーシップの欠如

4. 地政学的競争の激化

5. 代議制民主主義の弱体化

6. 発展途上国における汚染の拡大

7. 深刻な異常気象の発生頻度の上昇

8. ナショナリズムの高まり

9. 水ストレスの増大

10. 経済における健康の重要性の高まり

今年のリストの首位は、悪化する所得格差です。世界の富裕層が記録的なペースで富を蓄積し続ける一方、中間層は苦境に立たされています。現在、米国では人口の上位1%が所得の4分の1を得ています。過去25年間で、上位0.1%の平均所得は一般市民の平均所得と比べて20倍に増加しました。昨年、この傾向は「 展望」で2位でしたが、今年は首位に上昇しました。

前回の報告書でも繰り返し取り上げられたもう一つのテーマ、失業への懸念が、今回は「雇用を伴わない成長の継続」という形で2位に上がりました。経済は成長しているかもしれませんが、雇用機会の数は概してそれに追いついていません。多くの人にとって状況は切迫しており、政府の対応への大衆の不満は、続く二つのトレンド、「リーダーシップの欠如」と「代議制民主主義の弱体化」に表れています。どちらも、国民と彼らを統治する当局との間に憂慮すべき隔たりがあることを示唆しています。

リストの3番目に挙げられた、世界各地で高まる安全保障上の懸念は、国家とその国民の安定を脅かしています。ガザでの暴力の再燃から、ロシアのウクライナ介入、そしてイスラム国の台頭まで、2014年のニュースの大半を地政学的緊張が占めました。こうした紛争を緩和するための取り組みが続けられていますが、関連する二つのトレンド、「地政学的競争の激化」と「ナショナリズムの高まり」が、今後18か月にわたって世界的な懸念を強め続けることは、ほぼ確実と思われます。

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今年、このリストを支配するのは、経済と環境という二つの大きなテーマです。この二つの重点分野は切り離せない関係にあります。長期的な経済的繁栄は、環境の持続可能性にかかっています。今日、短期的な経済思考と地球資源の無謀な利用がもたらす結果が見えています。隣国間の水をめぐる争い、温暖化する気候が引き起こす、より頻繁で強力な異常気象、続く世界的な森林破壊の危機、急速に酸性化する海洋、侵食される表土と農業生産力、そして近代史に例のない深刻な生物多様性の危機です。

かつてないほど今、環境問題が世界的な対話の最前線に浮上しています。私たちは重大な岐路に立っています。今後何十年にもわたり、文明の健全性と存続可能性を左右する決断の時です。2015年、世界各国はパリに集まり、次期世界気候協定の交渉に臨みます。これほど重大な賭けはありませんが、私は希望を抱いています。

改めて言えば、私たちが立ち向かわなければならない課題は、その規模も及ぶ範囲も甚大ですが、気概を持ち、協力と連携の精神をもって取り組まなければなりません。以下のページでは、10大トレンドの核心にある脅威と機会を浮き彫りにする議論を紹介し、前進に向けたいくつかの道筋を探ります。今日直面する問題を認識することで、これから起こり得る問題を理解し始めることができます。

「グローバル・アジェンダに関する展望 2015」報告書 が公開されました。

著者:アル・ゴアは、ジェネレーション・インベストメント・マネジメントの会長兼共同創業者であり、米国副大統領(1993~2001年)を務めました。

画像:2014年4月27日、ニューヨークのアップルストアで階段を上る人々。ロイター/カルロ・アレグリ

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