一般的には広がると考えられているが、この問いは簡単には答えられないと私は考える。今後20年間を想定すると、国境を越えた貿易を容易にする技術は、他の進展中の技術を本当に上回るのだろうか?
貿易がGDPに占める割合が上昇すると考えられる要因をいくつか挙げよう:
中所得国の地位と高い生産性を達成する国が増えている。「ボールとビン」型の貿易アプローチでは、ゼロの数は減っていく。
インターネットにより国境を越えた貿易が容易になり、また世界共通語である英語を学ぶ人も増えている。
社会的ネットワークと商業ネットワークは、地域や国内にとどまらず、ますますグローバル化している。私はこれが最も重要な前向きな力だと考える。
天然資源がGDPに占める割合は高まっており、大半の新興経済国の資源集約的な性格を考えると、そうした資源の貿易は特に不可欠である。
貿易の割合が低下すると考えられる要因をいくつか挙げよう:
サービス業はGDPに占める割合が高まる一方、経済的な理由に加え、法的・保護主義的な理由からも貿易しにくくなるだろう。
中国経済は資源集約度が低下していくだろう。より一般的には、中国の台頭は従来のペースでは続かないだろう。
国境を越えた賃金の均等化が大きく進んでおり、それが今後の国境を越えた貿易による利益を制限している。中国の平均賃金は依然として低いものの、輸出可能な企業を中国で実際に設立するには、多額の人件費を支払わずには不可能である。
ロボットやスマートソフトウェアは、低賃金国への投資や貿易の見返りを低下させる。工場はテキサスに置け。
今後20年は、過去20年ほど平和ではないかもしれない。
これらを総合すると、 潮流としてのグローバル化は 過去20年でピークを迎えた可能性が高い。
掲載協力: Marginal Revolution。
執筆者:タイラー・コーエン(Tyler Cowen)はジョージ・メイソン大学の経済学教授である。
画像:2013年9月25日、シンガポールのPSAインターナショナルのコンテナターミナルで作業が続くなか、夕暮れ時に見えるシンガポール中央ビジネス地区のスカイライン。REUTERS/Edgar Su


