フィナンシャル・タイムズの毎日のブリーフィング「FirstFT」。
ヤニス・バルファキスは、日曜日の国民投票でギリシャ国民が賛成票を投じた場合は辞任すると表明し、債務救済を含まないいかなる合意にも署名するくらいなら 腕を切り落とす方がましだ と付け加えた。幸い、腕は無事で済みそうだ。 IMFは 欧州に対し、ギリシャに債務救済を認めるよう求めた。
残念ながらIMFは、ギリシャ情勢の悪化について政府も非難した。今後3年間で 600億ユーロを超える 新たな金融支援が必要であり、何十年にもわたって膨らみ続けた債務 によって、同国はさらなる危機に見舞われやすくなると警告した。
バルファキスは、政府の思惑どおり反対票が勝った場合でも、国民投票後に交渉を再開すると主張してきた。しかし、ユーロ圏財務相会合(ユーログループ)の議長を務めるイェルーン・ダイセルブルームは、より魅力的な支援策が提示される可能性を即座に否定した。
ギリシャでは、経済が政府の導入した 広範な資本規制 によって窒息しかけている。クリス・ジャイルズは、ギリシャ国民が首相の子どもじみた振る舞いの代償を被っていると述べる。(FT、WSJ)
ニュース
米雇用統計、予想に届かず 6月の雇用者数は堅調なペースで増加し、 22万3,000人増 となった。予想をわずかに下回った一方、賃金の伸びは停滞し、労働力率は低下した。雇用市場が完全な回復に至るまでにはなお道のりがあるものの、 最新の報告 が、予想される9月の 利上げに影響する可能性は低い。(FT、FiveThirtyEight)
ECBの量的緩和、国有企業も対象に 欧州中央銀行は、量的緩和プログラムで資産を購入できる組織のリストに、国有のインフラ企業を加えた。これにより、ECBが全面的な社債購入に近づいているとの見方が強まった。ギリシャ危機が深刻化すれば、資産購入を拡大すると予想されていることも背景にある。(FT)
RBSに130億ドルの請求 米連邦住宅金融庁は、RBSを含む19の金融機関を提訴した。返済の見込みがほとんどない借り手向けの住宅ローンを証券に詰め込み、不適切に販売したと主張している。支払いを命じられた場合、RBSは和解金を賄えない可能性がある。和解金は引当金を 上回っており 、ジョージ・オズボーンが英国政府の保有する同銀行株79%の売却に着手することも難しくなる。(FT)
MH17事件の刑事法廷 マレーシアは、昨年ウクライナ上空で撃墜された マレーシア航空機 について、刑事責任を問うことを求めている。国連安全保障理事会に法廷設置の決議案を提出する予定だ。外交官らによると、拒否権を持つ理事国であるロシアが、決議案採択の鍵を握っている。(ABC News)
嚢胞性線維症治療に希望 最も 一般的な遺伝性の致死疾患の治療を目指す25年にわたる取り組みで、初めて良好な臨床結果が得られた。患者は欠陥があると病気を引き起こす遺伝子CFTRの正常なものを毎月吸入し、1年以上経過した後、遺伝子治療を受けた患者には顕著な効果が見られた。(FT)
今日は
中国市場 にとって大きな一日だ。金曜日の取引開始後、上海総合指数は6%下落し、深圳総合指数は6.2%下落、 変動の激しい一週間を締めくくった。 投資家は日中に10ポイントを超える変動に耐えてきた。 急激な値動きの理由はこちら。アジアの他の市場も、ギリシャの国民投票と米国の独立記念日を前に 売りに押されている 。(FT)
考える材料
ユニビジョンのIPO 最大のスペイン語放送局が 株式市場に復帰する。ドナルド・トランプが投資するとは思えないが、勢いに乗りたいのなら、 メキシコのピニャータ産業に資金を投じることを検討してもよいかもしれない。(FT、NYT)
BP、メキシコ湾事故で和解 英国のエネルギー企業は、2010年のディープウォーター・ホライズン事故をめぐり、米連邦政府と5州に187億ドルを支払う。これは単一企業に対する環境関連の和解金として過去最大 だが、各政府が予測していた金額と比べれば控えめだ。BPは今後、メキシコ湾で野心的な 新規プロジェクト を推進する。(FT)
テック業界が次に狙う金融分野 銀行・取引業界を一変させ、融資、借入、投資、資金調達の方法に革命をもたらしたフィンテックが、次なる 最も魅力的な標的として保険に狙いを定めている。(Wired)
ゲームはゲームのまま 麻薬密売人と、麻薬戦争がもたらした破壊を描くドン・ウィンズロウの新作長編小説『The Cartel』について。物語は 麻薬戦争のメキシコ側 を舞台にする。(New Yorker)
香港を移転させる案 英国国立公文書館が公開した1983年の政府文書には、旧植民地を中国に返還する前に、 香港の全住民を北アイルランドに移住させる 案について政府当局者らが議論した記録がある。当局者の一人は、コールレーンとロンドンデリーの間に新設する都市国家が、地域経済を活性化させると考えていた。(SCMP)
自ら多様性の問題に取り組む 女性や民族的マイノリティーなど、十分に代表されていない人々は、平等のためにも闘わなければならず、ただでさえ 手いっぱい だ。ヘレン・ルイスは、白人で異性愛者の中産階級の男性も加わり、テック企業の革新を後押しすべきだと論じる。(FT)
今日の動画
プエルトリコの危機 ニューヨーク州の元副知事リチャード・ラビッチと、元IMF職員でヘッジファンド顧問のチャールズ・ブリッツァーが、米自治領の債務再編計画について議論する。二人は前途に問題が待ち受けていると見る。(FT)
本記事は、 フィナンシャル・タイムズとの協力により掲載されています。掲載は、世界経済フォーラムが本記事の見解を支持することを意味するものではありません。
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著者:FirstFTは、フィナンシャル・タイムズの編集者が厳選した、FTの世界の主要ニュースとウェブ上の優れた記事をまとめた無料の毎日配信メールです。
画像:アテネのアクロポリスの丘にある遺跡を観光客が訪れるなか、ギリシャ国旗がはためく。REUTERS/Jean-Paul Pelissier。



