岐路に立つ欧州:統合か、分裂か?

岐路に立つ欧州:統合か、分裂か?
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フォーラム:ブログでは、 「レジリエントなダイナミズム」に関する特別シリーズを掲載しています。これは2013年年次総会の主要テーマで、会議は ダボス(スイス)で開催されました。世界経済フォーラムで欧州担当コミュニティマネージャーを務めるギヨーム・アミーグは、欧州の将来性について前向きかつ現実的な見方を示します。

将来の世代は、欧州史におけるこの時期を、大陸を変革した時代と捉えるかもしれません。債務危機により、通貨統合とユーロの存続そのものが差し迫った危機にさらされていました。

しかし、スタンダード&プアーズがギリシャの信用格付けを引き上げ、債務危機に苦しむ同国への欧州の救済基金の流入が再開するなか、過去4年間抜け出せずにいたユーロ圏の低迷からの脱却を示す兆しが見え始めています。

しかし、こうした事態の再発を防ぐ唯一の道は、経済・政治統合なのでしょうか。欧州連合を将来の危機に耐えられるほど強固にする合意を、各国の指導者はまとめられるでしょうか。

欧州はまさに岐路に立っています。選ぶ道によって、繁栄と活力に満ちた未来にも、不名誉な崩壊にも至り得ます。

明るい兆しもあります。欧州中央銀行を域内銀行の監督機関と最後の貸し手に据えることは、危機以前ならほとんど考えられませんでした。今では、少数の人々を除き、誰もが不可欠だと考えています。救済を求める債務国の国債をECBが買い入れるプログラムも、大多数、とりわけ市場から安堵のため息をもって迎えられました。

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不作為と意見の不一致はついに、行動と合意へと変わりました。そのきっかけとなったのは、金融崩壊の現実的な脅威でした。

しかし、大きなリスクは依然として残っています。誇り高い国民国家の市民は、民主的にも財政的にも説明責任を果たしていないとすでに多くの人々が考える、ますます中央集権化する欧州機関に、さらなる権限と主権を本当に委ねるのでしょうか。

2012年10月にローマで開かれた直近の世界経済フォーラム会合で、イタリアのマリオ・モンティ首相は、欧州は「経済収斂の機械」のようになるべきだと訴えました。この表現は、欧州懐疑派を大いに刺激する可能性があります。

それでも欧州理事会は、経済・通貨同盟のための強靱なガバナンス枠組みの構築を進めています。次の段階には、中央銀行の監督機関を設ける複雑な作業と、欧州安定メカニズムの拡充が含まれます。

世界経済フォーラムは、有望で野心的な提案を集め、議論にすべての利害関係者を参加させることで、このプロセスを促進することを目指しています。

しかし、こうしたテクノクラシーは、成長と雇用を切望する多くの欧州の人々、とりわけ大陸南東部の人々には無関係に映るかもしれません。フォーラムの 世界競争力指数 は、たとえば世界ランキング3位のフィンランドと96位のギリシャの間に大きな格差があることを示しています。この拡大する富の格差自体が、経済収斂に対する重大な脅威です。

欧州の競争力格差

欧州のすべての経済は、イノベーション主導の成長と世界市場での競争力向上を目指す必要があります。もちろん、言うは易く行うは難しです。

たとえばフォーラムは、世界的に重要なテクノロジー系スタートアップを欧州でどう育てられるかを説明し、支援できます。また、企業が欧州の科学技術面および人材面の資源を最大限に活用する方法を検討し、その知見を他者への刺激として提供することもできます。

ハビエル・ソラナが率いるフォーラムの欧州グローバル・アジェンダ評議会は、悲観的な言説をEUの主要課題として特定しました。「暗澹たる見通し」という語りは、自己成就的予言となり、欧州統合の恩恵ではなく費用に人々の関心を向けさせるおそれがあります。

私たちの使命は、欧州の将来性について前向きでありながら現実的な見方を示すことです。この地域に熱意と活力を再びもたらしたいと考えています。

2013年ダボス年次総会のテーマ「レジリエントなダイナミズム」は、この使命を反映しています。欧州はかつてないほど強く、結束し、活力ある連合として再び立ち上がれると、私たちは確信しています。

レジリエントなダイナミズムとは
レジリエンスとは、適応し、衝撃に耐え、そこから回復する力です。この新たな状況における将来の成長には、ダイナミズム、すなわち大胆なビジョンと、それ以上に大胆な行動が求められます。2013年の 世界経済フォーラム年次総会(ダボス)のテーマである「レジリエントなダイナミズム」は、これらの特性を組み合わせたものを、今後数年間のリーダーシップに欠かせない基本概念として示しています。

著者:ギヨーム・アミーグは、世界経済フォーラムの欧州担当コミュニティマネージャーです

画像:アテネのパルテノン神殿前ではためくEU旗 ロイター/ジョン・コレシディス

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