オフィスへの回帰をめぐる議論が広がり、従業員が柔軟な働き方を求め続けるなか、あらゆる場所のリーダーは、成功につながる安全なハイブリッドな従業員体制を築くとはどういうことか、検討する必要があります。
従業員がオフィスへ出入りするなかで情報とデバイスを安全に保つには、組織は場所を問わず働く従業員の多様性に根差したセキュリティ戦略を策定し、従業員がこの新たなモデルの安全確保において自らが果たす役割を理解できるようにする必要があります。
セキュリティ責任者は、人間に起因する変動要因に合わせ、新たなハイブリッドな未来で起こりうる現実的なシナリオに焦点を当てた研修プログラムを作成しなければなりません。
研修の価値
IBM 2021 X-Force Threat Intelligence Indexによると、サイバーセキュリティ侵害の95%は人的ミスが原因です。従業員研修は重要であるだけでなく、組織の存続に不可欠です。
研修は、今日の複雑な脅威情勢と、そのなかでエンドユーザーが果たす役割への重要な認識を育みます。エンドユーザーの行動が組織全体のセキュリティ態勢に直接結びつくことを示し、責任感と説明責任を促します。また、物理的なオフィスから離れて働いていても、関係者全員が組織全体の保護に関与していると感じられる、セキュリティ文化も醸成します。
基本を超えて
今日の複雑な脅威に対抗するには、研修は基本を超える必要があります。従業員には脅威の検知やデータ保護のベストプラクティスについて継続的に学ぶ機会が必要ですが、ITリーダーはハイブリッドな従業員の固有のニーズに合わせて研修内容を調整する必要もあります。そのため、研修では次の点に重点を置かなければなりません。
テクノロジーのチュートリアル:従業員がどこからでも業務を遂行できるようにするテクノロジーがなければ、ハイブリッドな働き方は成り立ちません。企業は、日々利用する人々にとって使いやすく、適切な管理機能を備えたソリューションを採用すべきです。導入時には、そのソフトウェアに特化したチュートリアルや研修を組み合わせる必要があります。
シナリオに基づく脅威認識:IT部門は、分散して働く従業員の多様性に合わせた研修シナリオも作成する必要があります。情報がオフィスに出入りする際の脅威、公共の場所で働く危険性、在宅勤務者を標的とする攻撃などを取り上げます。攻撃シナリオには、次のようなものがあります。
ショルダーハッキング
ビジネスメール詐欺
情報の聞き出し
総当たり式のパスワード攻撃
フィッシングの手口
研修は最終的に、従業員が義務感から四半期ごとにこなす課題ではなく、記憶に残る体験として設計すべきです。
たとえばZoomでは、「在宅勤務におけるセキュリティのベストプラクティス」チェックリストを配布し、従業員を対象に年次のセキュリティ研修を実施しています。さらに、状況に応じた研修にも取り組みを広げました。毎月のフィッシング模擬訓練と事後学習を開始し、安全な環境でフィッシングメールの見分け方と報告方法を練習できるようにすることで、フィッシングの脅威を具体的に実感できるものにしています。
研修とテクノロジーの強みを組み合わせる
ハイブリッドな従業員体制における人間という変動要因は、組織にとって最大の脅威にも、最も強力な競争優位性にもなり得ます。今日の複雑な環境で成功できるかどうかは、この要因を軸に戦略をどう転換するかで決まります。
サイバーセキュリティに関して、世界経済フォーラムはどのような取り組みを行っているのでしょうか
サイバーセキュリティセンターは、進化するサイバーリスクとそのシステム全体への影響を理解するため、リーダーが集う信頼できるプラットフォームを提供しています。相互接続が進むデジタル世界において、理解と信頼の構築に取り組んでいます。
分野横断的な協力と知見の共有を促すことで、同センターはパートナーによるサイバーレジリエンスの強化と、集団的な対応を要する課題への取り組みを支援しています。
ハイブリッドな従業員のスキル向上の方法を進化させるには、その変化に対応できる直感的なコミュニケーションプラットフォームが必要です。円滑で安全なコラボレーションを実現するZoomプラットフォームは、場所を問わずあなたとチームをつなぎ、より多くの仕事を進められるようにします。当社のソリューションはセキュリティを最優先に設計され、プラットフォーム上で共有される重要な情報の保護を支援します。
Zoom Meetingsでは、エンドツーエンド暗号化(E2EE)機能を開発しました。この機能を有効にすると、標準のZoom Meetingsを支えるものと同じ256ビットAES GCM暗号化が使われますが、暗号鍵を知ることができるのは会議参加者のデバイスだけです。
従業員を支える適切な研修とテクノロジーを組み合わせれば、ハイブリッドな働き方はもはや目新しい概念ではなく、組織にさらなる柔軟性、効率性、安全性をもたらす持続可能な現実となります。
Zoomのセキュリティへの取り組みや関連リソースについて詳しくは、トラストセンターをご覧ください。

