米国海洋大気庁(NOAA)の春季見通しは、米国西部で干ばつが引き続き悪化すると予測している。
気候変動により、米国の60%で顕著な干ばつが発生しており、水供給への負担や山火事リスクの増大につながる。
NOAAはまた、米国の一部、特にレッド川付近で洪水リスクが高まると予測した。
米国南西部では、2000年以降、深刻な長期干ばつが続いており、先月、科学者らは、主に気候変動が原因で、少なくとも過去1,200年間で最も乾燥していると述べたと、当時ニューヨーク・タイムズ紙が報じた。
米国海洋大気庁(NOAA)の科学者らは米国の春季見通しを発表し、降水量が平年を下回るなか、西部の州では干ばつが続くと予測している。干ばつに見舞われている西部の一部の州では、冬の間に状況がいくらか改善していたと、ニューヨーク・タイムズ紙は報じた。
米国本土の下位48州の半数以上では、少なくとも6月まで干ばつが続く見込みだ。NOAAによると、こうした状況は水供給への負担と山火事リスクの増大をもたらし続ける。同庁は、降水量が平年を下回り、気温が平年を上回るため、状況は悪化し、干ばつの範囲も広がると予測している。
NOAA気候予測センターの運用予測部門責任者、ジョン・ゴットシャルク氏は、米国のほぼ60%ですでに「軽度から例外的」な干ばつが発生しており、その面積は2013年以来最大だと述べたと、AP通信が報じた。
「気温が上昇するにつれて、特に西部で干ばつが増加している」と、NOAA気候・科学・サービス部門の責任者、デケ・アーント氏は述べたと、AP通信が報じた。「西部が温暖化している理由は気候変動であり、特に数十年という時間尺度で見た場合にそう言える。」
すでに干ばつが発生している多くの地域で状況がさらに悪化すれば、熱波が増える可能性があるとゴットシャルク氏は述べた。
カリフォルニア州では再び「深刻」または「極端」な干ばつが予測されていると、米国干ばつモニターは伝えている。
「カリフォルニア州の大部分で積雪水量は平年を下回っており、降水不足を補う時間は今やほとんど残されていない」と、気候予測センターで干ばつ予測の運用責任者を務めるブラッド・ピュー氏は述べたと、ニューヨーク・タイムズ紙が報じた。
ゴットシャルク氏によると、アリゾナ州、テキサス州、カンザス州のうち、まだ干ばつが発生していないわずかな地域でも、干ばつが始まると予想された。
平年を上回る降水量が見込まれるのは、五大湖周辺からケンタッキー州まで広がる地域だけだと、AP通信が報じた。
NOAAの報告書によると、この春、米国西部で雪解けが進んでも、洪水にはつながらない見込みだ。国内の他地域では洪水リスクが異なる。
「米国本土東半分の大部分では、軽度から中程度の洪水リスクがある。これには南東部、テネシー川流域、ミシシッピ川下流域、オハイオ川流域に加え、五大湖周辺、ミシシッピ川上流域、ミシシッピ川中流域の一部が含まれる」と、NOAAの報告書は述べた。
平年を上回る降水量が予想されることなどから、ミネソタ州とノースダコタ州の境を流れるレッド川付近では洪水リスクが高まるとNOAAが予測したと、AP通信が報じた。
NOAAの報告書によると、NOAAの全国水文評価では、干ばつ、積雪水量、土壌の飽和度、降水量などの要因が検討される。
NOAA全国水センター所長のエド・クラーク氏は、晩秋から冬にかけての降水で土壌が飽和し、河川流量が増加したため、ノースダコタ州のレッド川上流では大規模な洪水リスクが、サウスダコタ州のジェームズ川では中程度の洪水リスクが見込まれると述べたと、NOAAの報告書は伝えている。




