世界のCEO、気候リスクと機会の開示拡充を求める

Financial data and news headlines stream accross ticker screens around the atrium of the London Stock Exchange after Britain's Chancellor of the Exchequer George Osborne inaugurated the ceremonial market opening in the City of London, May 10, 2011. REUTERS/Andrew Winning (BRITAIN - Tags: POLITICS BUSINESS) - RTR2M7G0
Image: REUTERS/Andrew Winning
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運用資産総額4.9兆米ドル、売上高7,000億米ドルの企業を代表する世界のビジネスリーダーが結束し、G20各国政府に対し、気候関連財務情報開示タスクフォースの提言を正式に受け入れ、実行に移すよう求めています。金融サービス部門と産業部門にまたがるCEOらの温室効果ガス排出量は合計4億5,800万トンCO2で、第15位の排出国に相当します。以下に声明を掲載します:

世界経済フォーラムが招集した「CEO気候リーダー連合」の署名者である私たちは、業界主導の気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)(金融安定理事会が招集)の提言を強く支持します。

提言を適時に実施することは、パリ協定の約束を果たし、地球温暖化を2°Cを大幅に下回る水準に抑えるための重要な一歩です。開示の拡充は、金融安定への影響をより適切に評価できるようにし、低炭素経済への秩序ある移行を支えることにもつながります。

提言が実施されれば、すべての企業に対し、気候変動が事業活動に及ぼす影響を開示するよう促すことになります。投資家や金融機関は共通のデータと情報を得て、個々の企業に対する気候変動の影響について対話し、投資判断を支えることができます。情報開示によって、気候変動の物理的影響がもたらすリスク、関連政策の影響、そして不作為から生じる可能性のある賠償責任リスクが明らかになり、企業がこれらのリスクをどのように管理しているかをより把握しやすくなります。また、低炭素経済の成長を支えることで生まれる事業機会も示されます。

私たちはG20に対し、TCFDの提言を正式に受け入れ、気候変動が企業の短期・長期の戦略や事業運営に及ぼす財務的影響について、政府首脳が企業に一層の透明性を求めているという強いメッセージを発するよう求めます。現行のTCFD提言を歓迎し、その成功裏の実施を積極的に支援します。

全般的な支持に加え、提言の効果的な実施に役立つと考える点がいくつかあります。たとえば、気候変動などの長期的リスクを統治することが会社取締役会の役割の一つであると明確にすること、一貫した開示を支える指針や基準を策定すること、そして開示の質を評価・監視するためのベンチマークツールを開発することです。

気候関連財務情報の開示だけが、パリ協定の実施に必要な仕組みではないことを、私たちは十分に認識しています。気候に配慮した活動や資産への投資の移行を促すため、効果的な炭素価格付けや化石燃料補助金の段階的廃止など、複数の仕組みで補完する必要があります。一方、気候関連の財務リスクについて開示を改善し、一貫性を高めることは、投資家と企業が、それぞれの活動に伴う財務リスクと機会について建設的で十分な情報に基づく対話を行ううえで大きな助けとなります。

私たちはTCFDの提言を強く支持し、他の企業にも同様の取り組みを呼びかけます。

オリバー・ベーテ、経営委員会会長(最高経営責任者)、Allianz SE
ジャン=ルイ・ショサード、最高経営責任者、Suez
ジャン=ピエール・クラマデュー、最高経営責任者、Solvay
オレグ・デリパスカ、社長、UC Rusal
ホセ・マヌエル・エントレカナレス・ドメック、会長兼最高経営責任者、Acciona
セルジオ・P・エルモッティ、最高経営責任者、UBS Group
J・エリック・ファイワルド、最高経営責任者、Syngenta International
イグナシオ・S・ガラン、会長兼最高経営責任者、Iberdrola
ベルナルド・グラディン、最高経営責任者、GranBio Investimentos
スチュアート・ガリバー、グループ最高経営責任者、HSBC Holdings
ラルフ・ハマース、最高経営責任者、ING Group
グレゴリー・ホジキンソン、会長、Arup
イザベル・コシェ、最高経営責任者、ENGIE Group
リー・シャンデ、Jinko Solar Co., Ltd. 会長
ヴィニート・ミタル、会長、Avaada Group
アレックス・モリナロリ、会長兼社長兼最高経営責任者、Johnson Controls
ボブ・モーリッツ、 PwC グローバル会長
クリスチャン・ムメンターラー、 最高経営責任者、Swiss Re Group
ピエール・ナンテルム、会長兼最高経営責任者、Accenture
エリック・オルセン、最高経営責任者、LafargeHolcim
ポール・ポールマン、最高経営責任者、Unilever
エリック・ロンドラ、最高経営責任者、Philips Lighting
フェイケ・シーベスマ、最高経営責任者兼経営委員会会長、Royal DSM
フランチェスコ・スタラーチェ、最高経営責任者兼ゼネラルマネジャー、Enel SpA
ジャン=パスカル・トリコワール、 会長兼最高経営責任者、Schneider Electric
ウー・ウェンシュウ・サンドラ、会長兼最高経営責任者、Kokusai Kogyo Co., Ltd.
イオン・ヤディガログル、マネージングパートナー、Capricorn Investment Group。

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