オーストラリアの山火事がアフリカの干ばつと大西洋のハリケーンを増幅させた仕組み

The Australian wildfires contributed to a rare three-year La Niña from late 2019 through 2022 as the smoke it emitted shifted the cloud and rain belts.
The Australian wildfires contributed to a rare three-year La Niña from late 2019 through 2022 as the smoke it emitted shifted the cloud and rain belts.Image: Pexels/Arnav Kainthola
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  • 2019~20年のオーストラリアの山火事は、6万平方マイル以上の土地を焼き尽くし、数十人の命を奪い、推定10億頭の動物を死なせた。

  • 研究によれば、この山火事はアフリカで干ばつと飢饉を激化させ、大西洋のハリケーンを助長したという。

  • オーストラリアの山火事は、2022年にパキスタンで起きた壊滅的な洪水や、カナダとオーストラリアで発生した豪雨とも関連している。

地球規模の気候の相互連関を示す新たな例が、オーストラリアの破滅的な山火事(2019~20年)の影響として浮かび上がり、世界各地に広がっている。

研究によれば、数年前にオーストラリア南部で発生した大規模な火災が、アフリカでの干ばつと飢饉の激化を招き、大西洋のハリケーンを助長したという。

この研究は5月10日に、Science Advances(査読付きの学際的なオープンアクセス科学誌)に掲載された。同研究は、オーストラリアの山火事が、排出された煙によって雲と降雨帯が移動したことで、2019年後半から2022年にかけての3年間に及ぶ稀な長期ラニーニャ現象の一因になったと指摘している。

「オーストラリアの火災は、特にコロナ禍が広がると多くの人々の記憶からすぐに薄れてしまったが、地球システムには長い記憶があり、火災の影響は何年も続いた」と、大気科学者でこの研究の筆頭著者であるジョン・ファスロ氏は述べた。

この研究は、米国国立科学財団、NASA、米国エネルギー省の支援を受けて実施された。

オーストラリアの山火事が大規模なラニーニャを引き起こした

史上最悪の山火事の一つとされるオーストラリアの山火事(2019~20年)は、6万平方マイル以上の土地を焼き尽くし、数十人の命と推定10億頭の動物を奪った。その大規模な延焼は、同地域で続いていた極度の干ばつと記録的な高温に続いて起きた。

Science Advances の研究では、この火災が3年間に及ぶラニーニャ現象を引き起こしたことが判明した。ラニーニャ現象は、大気中に異常な量の煙が発生したことで地球表面が冷却されることによって引き起こされる現象である。

このラニーニャ現象は、世界の多くの地域で人命にとって危険な極端な状況をもたらした。その状況には、アフリカで数百万人が飢餓の危機にさらされた、最も深刻な干ばつの一つが含まれる。干ばつにより食料価格は急騰した。一方、大西洋地域では、2020年に最も激しい熱帯性暴風雨のいくつかを経験した。

その影響の他の例としては、パキスタンの洪水(2022年)では1,000人以上が死亡し、豪雨がカナダやオーストラリアで発生した。

研究によれば、恐ろしいことに、これは始まりに過ぎなかったという。研究者らは、警告している。山火事とラニーニャ現象は、「山火事の激化と頻発が予測されていることから、気候変動の下でより一般的になる可能性がある」と述べている。

ダボスAM23 - AIはいかにして山火事と戦うか - 英語
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