ダボスに向けた5人の人権リーダーからのメッセージ

An Honest Conversation about Why We Are Divided session with Oleksandra Matviichuk, Chair, Civic Liberties Ukraine, Ukraine; Oliver Bäte, Chief Executive Officer, Allianz, Germany; Scott Galloway, Clinical Professor of Marketing, Stern School of Business, New York University, USA; at the World Economic Forum Annual Meeting 2026 in Davos-Klosters, Switzerland, on 22/1/2026 from 09:00 to 09:30 in the Congress Centre – Aspen 1 (Zone B), Stakeholder Dialogue. (honest conversation/divided). ©2026 World Economic Forum Copyright: World Economic Forum/Harold Cunningham; human rights
Oleksandra Matviichuk, Head of the Center for Civil Liberties Ukraine, is among the human rights leaders attending Davos 2026.Image: World Economic Forum/Harold Cunningham
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  • 世界経済フォーラム年次総会2026には、60人を超える国家元首・政府首脳が参加しました。総会の歴史の中でも、最もハイレベルな会合の一つとなりました。

  • 世界経済フォーラム年次総会2026の期間中、参加者に伝えたい最も重要なメッセージについて、5人の人権リーダーに尋ねました。

  • 民主主義やテクノロジーから、暴力や怒りまで。人権リーダーたちの言葉を紹介します。

地政学情勢が変化する中でも、世界のリーダーは企業責任、経済的不平等、包摂的な開発を最優先課題に据え続けなければなりません。

経済や政治の変化はすべての人に影響を及ぼします。だからこそ、世界中の人々の基本的人権と自由を守ることが極めて重要です。それは、人々への投資、倫理的な方法での新技術の導入、あるいは地球の限界の範囲内で繁栄を再構築することに関わるものです。

今週、スイスのダボスに世界経済フォーラム年次総会2026のため、CEOや企業の会長を務める約830人が集まりました。60人を超える国家元首・政府首脳を含む、数百人の政治リーダーも参加しました。

出席者に伝えたいメッセージについて、5人の人権リーダーに尋ねました。

フィリップ・ボロピオン、人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチ事務局長

「ここ数年、世界各地で人権に対する全面的な攻撃が続いています。残念ながら、人権運動は後退したと言えるでしょう。世界は人権に対して、より敵対的になりました。20年前に比べて、今のほうが自由の少ない国が数多くあります。

世界各地で、多くの国が単独では脅威にさらされているものの、結束すれば強くなれると認識し始めています。しかし、この取り組みを実りあるものにするには、共通の利益だけでなく、さらに広い理念のもとに結集する必要があります。民主主義を守り、人権を守るという理念です。そうしなければ、これらの価値は本当に脅かされてしまいます。

「ダボスに集まる世界のリーダーたちは、いつもどおりに振る舞うべきではありません。私たちは危険な時代に生きています。過去20年間に国際正義や民間人の保護をめぐって築かれてきた人権、規範、進歩の多くが脅威にさらされています。

「世界のリーダー、とりわけミドルパワー民主主義国のリーダーは、これを警鐘として受け止め、人権と民主主義の価値を守るために力を合わせる必要があります。」

人権活動家5人がダボス会議にメッセージを送る
人権活動家5人がダボス会議にメッセージを送る
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アグネス・カラマール、アムネスティ・インターナショナル事務総長

「人権は優先事項ではないと主張する人たちに、組織的な人権保護制度が生まれた時期は極めて明確だと伝えたいと思います。それは、世界を破壊しようとする試みから生まれました。世界人権宣言[1948年採択]は、人類が『二度と繰り返さない』と表明したものです。人権が守られなかった結果が、第二次世界大戦です。世界が深淵へと落ち込むのを防ぐためにこそ、人権を守らなければなりません。

「ダボス2026の基盤にあるのは対話です。実効性のある対話が必要だという考え方です。素晴らしいテーマであり、これほど時宜を得たものはありません。周囲を見渡して、良い対話の証しはどこにあるでしょうか。実際には、その逆の状況です。非常に大きな力を持つ複数のリーダーが対話から離れ、対話という考え方そのものを踏みにじってさえいます。

「ダボスでは対話を強く求めるべきです。しかし、相手が対話を望まず、対話が失敗したとき、取るべき対応は一つしかありません。屈服ではなく、抵抗です。今回のダボスでは、政治や経済のリーダーたちがこう述べる場面を数多く見たいと思います。『私たちは対話する用意がある。しかし、こちらの声が聞かれないなら、相手が対話する用意がないなら、相手が屈服だけを求めるなら、人類のために立ち上がり、抵抗する』と。」

ゲイリー・A・ホーゲン、インターナショナル・ジャスティス・ミッション最高経営責任者

「ダボスに集まるリーダーたちに、ぜひ理解してほしいことが二つあります。第一に、貧しい人々に対する暴力は、世界中の数十億人の経済と機会に壊滅的な打撃を与えています。それでも今は、かつての歴史にはなかった形で、暴力や犯罪を大幅に減らせる可能性がこれまで以上に高まっています。

「第二に、暴力は紛れもない現実だと理解してほしいのです。破壊的なテクノロジーやAIの力は、暴力や危害を加える力を世界中のますます多くの人々にもたらします。犯罪者が大勢の人を傷つけ、その行為をより巧妙に隠すために使えるツールを、私たちが開発しているからです。

「だから今こそ、二つのことに取り組む機会です。テクノロジーやAIを開発するなら、その責任を担い、犯罪者が世界でこれらを悪用しないよう、事前にどうすればよいか考えること。そして、政府、企業、市民社会とともに説明責任を確立し、ツールを悪用する人々が適切に責任を問われるようにすることです。

「そうしたことに取り組めば、子どもたちの未来を守ることができます。」

オレクサンドラ・マトイチュク、市民自由センター所長

「将来の歴史家がこの歴史的な時代をどう呼ぶのか、私には分かりません。しかし、国連憲章と国際法に基づく世界秩序は、私たちの目の前で崩壊しています。そしてウクライナは、世界の未来を形づくる出来事の震源地にあります。これは単なる二つの国家間の戦争ではありません。権威主義と民主主義、二つの体制の間の戦争です。

「こうした火種、さらにはもっと深刻な事態が、世界各地でますます頻繁に起こるようになると容易に予測できます。国際システムの配線に欠陥があり、火花があちこちで散っているからです。つまり、私たちの世代には、ウクライナだけでなく世界全体で、平和と安全のための国際システムを抜本的に改革するという、極めて大きな歴史的責任があります。

「そのシステムは、どこに住んでいるかにかかわらず、すべての人に人権の保障と安全を提供しなければなりません。」

アミタブ・ベハール、オックスファム・インターナショナル事務局長

「権力を持つリーダーたち、そして実際の政治の場にいるほぼすべての人へのメッセージは、周囲を見渡し、ソーシャルメディアやメディアが作り出す言説に目をくらまされないでほしい、ということです。

「政治家たちは非常に聡明で、世の中の動きをよく分かっているはずです。怒りがあり、それは急速に高まっています。仕事柄、私は各地を訪れ、市民団体の人々と会います。怒りがあることを実感しています。

「こうしたリーダーたちが、その怒りに耳を傾けることが重要です。その怒りが求めているのは、誰もが尊厳ある生活を送れるようにすることです。それは、彼らが担う指導者としての役割にも求められていることです。実現してくれることを願っています。」

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